CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る

官邸斜向かい〜霞門の眼 by 石川和男

政治・経済・社会の動向から明日明後日を読むということで。


ソフトヤミ金 [2010年09月18日(Sat)]

 昨日の毎日新聞ネット記事によると、「ソフトヤミ金」は違法金利で金を貸し付けながら強引な取立てを控える手口のため被害が潜在化する恐れが指摘されているとのこと。

<記事要約>
・顧客側も「ヤミ金の怖いイメージはなかった」と、警察への苦情も少なかったという。
・容疑者は「債務者と長い取引をすればそれだけ利息が取れるので、強引な取り立てはしなかった」。
・無担保無保証の利用者数1400万人、うち700万人が総量規制の範囲超。
・東京情報大准教授は「貸倒れを恐れて借り手を対面審査し、延滞なく返済する借り手には金利を低くするヤミ金が現れている。ソフトヤミ金は借り手も被害を意識しないため被害が潜在化」。
・警察庁によると、今年上半期に摘発したヤミ金事件被害総額は前年同期比53.1%減64億8314万円。警察庁は「改正貸金業法の施行などで、ヤミ金が小型化している」。

 ↓

 こういう新手の業態が現出してしまうような制度変更を行ったという話。一定条件下であったにせよ、今まで適法金利だった金利帯を違法としたのだから、違法金利帯でしか借りられない借り手が増えるのは当然と言えば当然。

 ヤミ金融は貸金業を営む者であって貸金業者ではない。正確な統計は取れるはずもない。誰が考えても必然的に帰結する事象を見越して制度を改正していかなければならない。実際、焦眉の急である。

 そうでないと、誰にも気付いてもらえないヤミ金融依存は更に蔓延ることになりかねない。この政策課題は、貸金業者とヤミ金融業者は全く異なるという正しい認識から開始しないといけない。現行金利よりも高い金利帯を許容できないと、他のもっと大事なことを失い続けることになる。
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
コメント
石川さん おはようございます。

【この政策課題は、貸金業者とヤミ金融業者は全く異なるという正しい認識から開始しないといけない。】真にその通りだと思います。

加えて、「この政策課題は、広い『サービス利用者』と特定の『被害者予備軍』は全く異なるという正しい認識から開始しないといけない。」も追加して下さい。
政策理念の一端を、予ての「消費者保護」ではなく新しい「消費者事故の防止」に切り替えれば、この【正しい認識】が鮮明に観えて来る。

20世紀とは違って、今の21世紀にはあらゆるものにスピードが要請されている時代である。
常に理知的に合理的に考えて、20世紀の惰性ではなく21世紀の【正しい認識から開始しないと】、遠い旅路が横道に外れたり無用の議論や反発を呼んだりして、スピードを損なう。民間の企業経営も然り、行政も勿論例外では有り得ない。蛇足ながら、政治も。
CrazyDog
Posted by:CrazyDog  at 2010年09月20日(Mon) 11:15