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官邸斜向かい〜霞門の眼 by 石川和男

政治・経済・社会の動向から明日明後日を読むということで。


財政 〜 埋蔵金頼みに限界 [2010年08月22日(Sun)]

 今朝の日経新聞によると、11年度予算編成で「埋蔵金」活用に黄信号が出ているとのこと。

【記事概略】
・10年度予算の税外収入のうち特別会計の積立金と剰余金から8兆円を捻出。財投と外為の両特会で7.7兆円。
・財投特会積立金は10年度末0.1兆円。剰余金も金利低下で年1兆円。
・09年度決算で29.8兆円発生した剰余金も国債償還に充てる分以外は9.1兆円。
・積立金182兆円のうち7割は年金支払い原資で取崩は難。
・20.6兆円の積立金がある外為は円高によって保有外債の為替評価損が積立金を上回る「赤字」状態。

 ↓

 財務省発の記事だろうが、事実は事実。従来型の発想での可採埋蔵金はほぼ枯渇しているも同然だという話。積立金として眼前に100兆円規模のものがあるが、誰もそれを可採埋蔵金だとは思っていない。

 現政権は、財務省の言い分を超越してまで可採埋蔵金額を増やそうとはしていないようだ。だとしても、財務省主導だと批判するのは不的確。財務省が主導しようがしまいが、年金積立金に手を付けないのであれば衝撃はない。

 民主党マニフェストの善し悪しは別として、それを満たす予算は捻出できない。あとは、国家公務員及び地方公務員の総人件費からどの程度を振り替えることができるかではないか。他の政策財源は殆ど削減できない以上、仕方ない。
 
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コメント
石川さん おはようございます。

行政刷新相蓮舫さんには試金石になる局面が近付いているということでしょう。旧来型の事業仕分けが、理念も手法も進化する必要が出て来ている。
1)従来は、雑駁なイメージで言えば見渡す限りに広いトウモロコシ畑で(小麦でも好いですが(笑))獲物を派手に切り倒してきた、一部はその場で収穫したが多くの収穫作業は夫々の区画責任者(担当省庁の政務三役)に委ねて来たので、収穫し損ねている部分が有る。
2)また、畑がトウモロコシから芋畑(ブドウでも好いですが(笑))に変わってきている。今回の特会、その先の特租?

賢明にも、前者はこの10月からの第3弾で対処されることになっている。今回は兎も角、今後は実務家を増やすなど手直しが必要かと。
後者は、例えば専門家には解り易い論理的技術である「資金効率」を道具として切り進むことが出来たが、今後はより観念的な政治的判断力を道具にする必要が出て来ると想定しています。

全く観点を変えれば、従来の派手な大立ち回りから、地味に成熟した議論を積み上げる作業へ。
財政の健全化や財政規律の構築には、地味であることが不可欠という意見が有る。
CrazyDog
Posted by:CrazyDog  at 2010年08月23日(Mon) 11:58