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官邸斜向かい〜霞門の眼 by 石川和男

政治・経済・社会の動向から明日明後日を読むということで。


高金利でも良い場合があるという普通の話 [2010年02月19日(Fri)]

 今朝の日経新聞によると、金融庁は消費者金融の利用経験がある個人事業主らから意見を聞いたとのこと。

【記事抜粋】
・個人事業主らは短期資金借入を貸金業者に頼っていたが、規制強化で借りにくくなったと。
・これまでのように貸金業者が資金需要に迅速対応できるようにしてほしいと訴えた。
・実際の利用経験者から意見を聞くのは初めて。
・造園業を営む男性は「短期のつなぎ資金なので金利が高くても負担を感じることはない」。
・銀行や政府系機関が短期融資に消極的だったり、融資実行までに時間がかかるため貸金業者から融資を受けていたと。
・政府は6月18日が施行期限となっている貸金業法を見直すかどうか検討中。

 ↓

 至極普通の金融実態の一部がようやく公的な場で認知されようとしているという話。返済不能な多重債務など過重債務者対策は非常に重要な政策課題であるが、だからといって健全な金融取引環境を破壊して良いとは絶対ならない。

 過重債務者に貸し込むのは犯罪的行為であり、厳に慎まれなければならない。しかし、全ての貸し手・借り手を対象とする総量規制導入や上限金利規制強化は『規制凶化』である。これを早急に見直し、健全な資金繰り土壌を再醸成していくことが不可欠だ。金融政策と福祉政策を両立させていかなければならない。

 来る6月に完全施行予定の貸金業法は、06年12月に全会一致で可決・成立した。国会はしばしば封じ込められてしまう。選挙前は難しいかもしれないが、選挙後には冷静になれる。過重債務対策と資金繰り対策は並立させることができる。施策対象者たちがそもそも異なるからである。
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