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官邸斜向かい〜霞門の眼 by 石川和男

政治・経済・社会の動向から明日明後日を読むということで。


建築基準法 〜 規制緩和見送り [2010年10月20日(Wed)]

 昨日の朝日新聞ネット記事によると、国交省は耐震偽装など悪質違反に対する建築基準法の罰則を強化するとのこと。

<記事概要>
・建築業界からは05年の耐震偽装事件で強化された規制緩和を求める声が根強くあったが、消費者保護の観点から見送られる。
・建築業界と消費者代表の弁護士、専門家らでつくる国交省「見直しに関する検討会」が結論を取りまとめ。
・今回は懲役刑上限引上げ。建築士に業務停止を命じる建築士法の運用強化。
・検討会は、マンションやビルの構造計算が正しいかどうかを第三者専門機関が点検する仕組み廃止も議論。06年改正で新設、建築業界から手続が煩雑で、過度に負担が増しているとの指摘。
・消費者代表は「偽装を見抜けなくなる」と反論。結局、当面は仕組みを維持。

 ↓

 『規制不況』の先駆けがこれだという話。本来は耐震偽装によって不利益を被った被害者の救済が最優先なのだが、未然防止のための規制強化ばかりが際立った。これで誰がメリットを享受したのか、甚だ不明。

 本件で考えると、瑕疵担保責任制度が施行されているのであれば、『規制不況』と揶揄されてしまうような制度は改悪だったと真摯に認識して、本当の制度改正を実行すべきである。

 いったん規制を強化すると、権限や利権が発生し、容易に緩和できない。真っ当な経済社会活動が委縮したままとなる。そういうものこそ、しっかりと仕分けていかなければならない。
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