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官邸斜向かい〜霞門の眼 by 石川和男

政治・経済・社会の動向から明日明後日を読むということで。


ショッピング枠現金化業者 〜 多額申告漏れ指摘 [2010年10月19日(Tue)]

 今夕のNHKニュースでは、いわゆる“カード現金化”業者の脱税摘発について報道された。

<報道概要>
・貸し渋りや多重債務で融資を受けられなくなった人にカードを使った買い物の形をとって現金を融通する「現金化業者」に対し国税当局が一斉調査、これまで50業者に調査、10億円以上の所得隠しや申告漏れを指摘。
・業界の先駆けといわれる東京の業者は、1億3000万円の所得隠しを指摘され、脱税で検察庁に告発。
・「ショッピング枠現金化業者」とは、客に100円程度で買える商品を数十万円で買わせ、クレジットカードで支払いをさせたあと、手数料を差し引いて代金の大半を客に払い戻すもの。
・審査なしで手軽に現金を調達できることから利用者が急増。

 ↓

 行政の監督が行き届く合法領域であることを放棄されたが故にそこが社会問題を引き起こす違法領域となるのにはそれほど時間は要しないという話。多重債務であって返済能力に問題のある人には、民間融資は回避されるべきである。

 多重債務であっても返済能力に問題のない人や、貸金業関連制度変更によって貸し渋りに遭った人に対しては、民間融資は引き続き行われるべきである。しかし、今はそれは叶わない。

 近年の貸金業制度や割賦販売制度の変更は、近年稀に見る大失策である。懲悪の対象と手法を完全に見誤っている。早々に『改正』されなければ、茹で蛙のままの状況が更に悪化するだけである。

 過重債務者には相応の措置を施すべきであって、それも遅々として進んでいない。「カード現金化」は、制度改正のつもりが制度改悪だったことを思い知らせる事象であると言わざるを得ない。

 民間融資と福祉施策の両輪が揃ってこそ、健全なリテール金融市場は再興する。カード現金化業者数は統計できない。違法領域である。それを広げたツケは、それを狭めることで返戻するしかない。それが政治・行政に期待される先見性である。
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