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官邸斜向かい〜霞門の眼 by 石川和男

政治・経済・社会の動向から明日明後日を読むということで。


大阪府の緊急資金貸付制度 〜 15億円回収不能 [2010年10月13日(Wed)]

 昨日の産経新聞ネット記事によると、大阪府かけこみ緊急資金貸付制度をめぐり、未返済残高が20億円、うち15億円が回収不能に陥っていることが府監査委員の監査結果で明らかになったとのこと。

【記事概略】
・府から社会福祉協議会への貸付金を原資、災害などで生活困窮となった世帯が対象。
・1世帯10万円以内を無利子無担保無保証で20カ月以内返済が条件。
・事業は昭和46年度から行われ平成13年度に廃止、延べ11万件、総額83億円。
・返済率は76%、返済されていない20億円のうち15億円は貸し付けた相手が死亡、破産など回収が難しい状況。
・監査委員は、社協に対する指導強化や府としての対策を求めている。

 ↓

 回収を前提としていた制度そのものの欠陥が今になって露呈している。多重債務であろうがなかろうが、返済困難な人への公的貸付は給付に極めて近い政策思想で行われているのが常。

 金融としては体をなしていないと思われるが、福祉としては十分あり得る話。公的資金の供与には貸付と給付があるが、よくよく考えると、公的貸付というのは本当は奇妙。

 返済が前提となっているのであれば、利子補給や公的保証は別として、そもそも民間で賄えるはず。公的与信に貸付という手法を存続させるべきかどうか、入念に仕分けてみるべき。
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