
「あいさつ」の生物学的な意味[2014年09月19日(Fri)]
ライフ仙台のみじんこです。
わたしはアスペルガー症候群という
障害を持っています。
自閉症のなかでは、
もっとも軽微なものに分類されており、
知的障害は無いがコミュニケーション能力に
やや問題があることで知られています。
アスペルガー症候群の人間は、
自閉症を支援する方々からは、
ときどき
重宝
されることがありまして、
重い自閉症の方の「謎の行動」を
ある程度ですが言語で説明できるんです。
アスペルガー症候群をふくむ自閉症の人間にとって、
「動作の意味」を説明してもらえるか、
してもらえないかは実に大きな問題です。
やたら物事の「定義」にこだわり、
理屈っぽく見える傾向は、
意味が読み取れないので不安
になっているからなのですが、
今回は「あいさつの意味」を知ったときの
わたしの経験を書いてみようとおもいます。
【あいさつの意味】
わたしは小さい頃、
あいさつの意味がよくわかりませんでした。
わたしは自分が
アスペルガー症候群だとわかったのが38歳のときで、
小さい頃は「あいさつの意味」もふくめて
周囲は謎の世界に満ちていました。
剣道部や応援団に所属していたので、
「あいさつ」ばかりが行き交う環境にいましたが、
いったいアレはなんなのだろうと
不思議でたまりませんでした。
そんなとき、
高校の生物学の博士号を持つ恩師が、
たまたま生物の授業のなかで、
「あいさつの生物学的な意味」を教えてくださいました。
生物の先生:「あいさつは、群れの仲間に対して
『敵意が無い』ことを知らせるためにある。
これはすべての社会性動物に共通してみられる。
決して人間という限られた種だけの話じゃない。」
わたしはこの時、目から鱗が落ちる思いでした。
「なるほど!」と得心したのを覚えています。
その後、あいさつに関する色々な書物を読み、
たとえば軍艦が別の国の港に
入港するときに礼砲を撃つのは、
「当艦はいま全弾を撃ちつくし再装填には時間がかかります。
現在われわれは丸腰ですから貴国に敵意はありません。」
という信号が発祥であるのだとか…。
敵意が無いということを相手に知らせること…
この能力ってとても大事なことだと思います。
どんなに口が達者でも、
あいさつができない相手には不安
を感じてしまうし、
どんなにコミュニケーション能力が低い相手でも、
あいさつしてくれる人には好感
を感じますよね?
ライフ仙台では毎日、朝と昼にあいさつ訓練があります。
これはとてもすばらしいことだと思います。
相手にまず「敵意が無いことを知らせる」ことは、
すべてのコミュニケーションの始まりであり、
終わりであるのだと思います。
家庭でも会社でも、外回りでも、
この基本をしっかりと続けていきたいと思います。
わたしはアスペルガー症候群という
障害を持っています。
自閉症のなかでは、
もっとも軽微なものに分類されており、
知的障害は無いがコミュニケーション能力に
やや問題があることで知られています。

アスペルガー症候群の人間は、
自閉症を支援する方々からは、
ときどき


重い自閉症の方の「謎の行動」を
ある程度ですが言語で説明できるんです。

アスペルガー症候群をふくむ自閉症の人間にとって、
「動作の意味」を説明してもらえるか、
してもらえないかは実に大きな問題です。

やたら物事の「定義」にこだわり、
理屈っぽく見える傾向は、
意味が読み取れないので不安

今回は「あいさつの意味」を知ったときの
わたしの経験を書いてみようとおもいます。

【あいさつの意味】
わたしは小さい頃、
あいさつの意味がよくわかりませんでした。
わたしは自分が
アスペルガー症候群だとわかったのが38歳のときで、
小さい頃は「あいさつの意味」もふくめて
周囲は謎の世界に満ちていました。

剣道部や応援団に所属していたので、
「あいさつ」ばかりが行き交う環境にいましたが、
いったいアレはなんなのだろうと
不思議でたまりませんでした。

そんなとき、
高校の生物学の博士号を持つ恩師が、
たまたま生物の授業のなかで、
「あいさつの生物学的な意味」を教えてくださいました。

生物の先生:「あいさつは、群れの仲間に対して
『敵意が無い』ことを知らせるためにある。
これはすべての社会性動物に共通してみられる。
決して人間という限られた種だけの話じゃない。」
わたしはこの時、目から鱗が落ちる思いでした。

「なるほど!」と得心したのを覚えています。

その後、あいさつに関する色々な書物を読み、
たとえば軍艦が別の国の港に
入港するときに礼砲を撃つのは、
「当艦はいま全弾を撃ちつくし再装填には時間がかかります。
現在われわれは丸腰ですから貴国に敵意はありません。」
という信号が発祥であるのだとか…。
敵意が無いということを相手に知らせること…
この能力ってとても大事なことだと思います。

どんなに口が達者でも、
あいさつができない相手には不安

どんなにコミュニケーション能力が低い相手でも、
あいさつしてくれる人には好感

ライフ仙台では毎日、朝と昼にあいさつ訓練があります。
これはとてもすばらしいことだと思います。

相手にまず「敵意が無いことを知らせる」ことは、
すべてのコミュニケーションの始まりであり、
終わりであるのだと思います。
家庭でも会社でも、外回りでも、
この基本をしっかりと続けていきたいと思います。
