
硫黄島の遺品[2012年08月22日(Wed)]
硫黄島の遺品
先日、小笠原諸島の硫黄島(いおうとう)で戦没者遺骨収集をおこなっていた「硫黄島協会」の収集団が、ある遺品を発見しました。
その遺品とは、当時の指揮官であった栗林忠道中将が大本営に宛てた最後の電文(決別電文)を発信したとされる無線機です。
硫黄島は管政権当時に発足したチームにより、戦没者帰還事業がおこなわれています。
島全体が火山で、硫黄ガスがいたるところで噴出しており、作業は困難を極めます。
そしてそのガスの影響により、御遺骨も痛みが早いため、政府には急いで作業をおこなっていただきたいと思います。
当時、持久戦に備えて島の地下には総延長18KMにも及ぶ地下陣地が構築されており、すべての地下壕を捜索するのはなかなか困難なようだが・・・。
私たちも沖縄で活動中によく無線機の残骸を発見します。
真空管や電子部品が多く出てくるが、沖縄の場合、それらの多くは火炎放射器により原型をとどめていません。
私は、遺品は当時の人々が私たち未来の現代人に残したメッセージが込められていると考えています。
みなさんには彼らが守ろうとしたもの、それが何なのかをじっくり考えていただきたいと思います。
今回発見された無線機