平成24年 沖縄戦戦没者遺骨収集調査活動 8[2012年02月05日(Sun)]
平成24年 沖縄戦戦没者遺骨収集調査活動
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国吉氏とともに掘り続けること数時間。
狭い壕の入り口がだんだんと広がります。
通常は熊手で掘削していくのですが、御遺骨を発見すると丁寧に手で御遺骨を壊さないようにゆっくりと掘りだします。
長い年月の間、人々に忘れられていた御遺骨に、木の根が絡みついています。
驚いたのは、御遺骨の中の空洞に綺麗に根が通ってしまい、どうしても御遺骨に傷をつけなければ(割って壊さなければ)取り出せない状態の物もありました。
太い木の根が絡みつく御遺骨(写真右)
御遺骨を発見して丁寧に手で掘り出す、国吉氏。
その作業の手際は素晴らしく良い。
その作業の手際は素晴らしく良い。
御遺骨は「掘れば掘るほど出る」といった感じで、すぐに持ち込んだバケツはいっぱいになりました。
いったん外へ出て遺留品と御遺骨を丁寧に選別します。
壕の入り口付近は、だいたいこのような感じで御遺骨が多く出ることが多いです。
アメリカの映画「ザ・パシフィック 第9章 沖縄」をご覧になられた方もいらっしゃるかと思いますが、ここでもまさにあの映画のような出来事が起こっていたかと思うと、涙が出そうになります。
まだご覧になられていない方は、是非ご覧ください。他の戦争映画にはないほど、相当リアルに描かれており、目を覆いたくなる場面が多いのですが、これが戦争だということを忠実に描いていると思います。
この日はこれでいったんかたずけることにしました。
つづく