平成23年 第2回 沖縄戦戦没者遺骨収集活動 4[2011年10月20日(Thu)]
平成23年 第2回 沖縄戦戦没者遺骨収集活動 4
活動最終日
この日は前日の続きです。
しかし、御遺骨は全く出ず、今度は銃火器類が出てきました。
途中、情報センターの担当者、吉田氏がやってきて写真撮影などを行っていました。
壕の真中あたりも国吉氏が「10年以上前だから忘れたけど、楠田さんが掘った深さまで掘ってなかったと思う」と言い、改めて3人で掘りましたが、当時の地盤まで掘り下げて「やっぱり掘ってるよ」とのこと。
さすが、国吉氏です。昔から確実な仕事をしておられたということですね。
この日は13時ごろに残りの場所もすべて終了し、あとかたずけです。
そして御遺骨をきれいに並べなおし、慰霊祭を行いました。
66年もの間、誰からも忘れられ、やっと暗く冷たい土の中から出ることが出来た英霊の御遺骨に、順番に哀悼の誠を捧げます。
ろうそく、線香、そして煙草に火をつけお供えしました。
沖縄県平和祈念公園内にある仮安置室へお納めするため、全員で収骨袋へお納めいたします。
今回お迎えすることができた御遺骨
ご遺骨を素手で触り、命と死について深く考える瞬間です。
人生のなかで、他人の骨に触ることなどまず無いと思います。
これぞ、究極の「命の教育」だと思います。
そっとそっと納めていきます。
人生のなかで、他人の骨に触ることなどまず無いと思います。
これぞ、究極の「命の教育」だと思います。
そっとそっと納めていきます。
お世話になった国吉勇氏と(後ろ右)
最後に壕入口に線香とろうそく(火災防止のため火はつけません)と煙草をお供えし、まだお迎えできていない御遺骨に黙祷を捧げました。
平和祈念公園に到着し仮安置室にお納めする時も、情報センターの方も全員で改めて線香をたき、哀悼の誠を捧げるのです。
この御遺骨はのちに正確な数を数えることになります。
正確な数が解るのは、来年のことです。
このあと、全員で一度ホテルへ帰りシャワーの後、国吉氏の戦争資料館の見学を行いました。
この壕は奥がまだ手つかずなのですが、崩れるおそれがあるので一応終了とするそうです。
しかし奥からは隙間風が入ってくることから、反対側が突き止められればそちらより掘ることも可能かと思われます。
国吉氏は今後別の入口を探すとおっしゃっておりました。
2月には私たちもお手伝いできるかもわかりません。
今回お迎えした御遺骨の御霊には、安らかにお眠りいただきたいと思います。