不眠症、睡眠障害
[2014年12月19日(Fri)]
不眠症、睡眠障害に関する興味深い書籍を読みました。実は”不眠”自体には苦痛はないというのです。苦痛の第一は、周りの皆が寝ているのに自分だけは起きているという孤独感。次に、肉体的苦痛や精神的苦痛の苦しみから解放してくれる「睡眠」が十分に与えられないことに苦痛を感じること。3番目に、明日の仕事に差し支えあるのではないか、病気になってしまうのではないか、といった「未来への不安」があげられます。なるほどといった内容ですが、もっと納得したのは、人間は本来「眠れない不安」よりも「眠る不安」を感じる方が先だということ。動物にとって「眠る」ということは無防備になるということなので良くないことなのです。だから本当は眠りたくない。これが動物の本能です。また、子供の頃を考えると分かりやすいのですが、寝ている間に親が別の部屋に行ってしまうのではないか、眠ったら怖い夢を見るのではないか、寝ている間に家族が楽しいことをするのではないか、と「眠る不安」を抱きます。「眠ることは良いこと」「たくさん寝ること」と教えられるので、人は「眠れない不安」を抱くのです。また不眠症の人は心に不安を抱えているので、あがり症などの他の精神的症状も現れることがあります。あがり症になると大勢の人前でしゃべれなくなってしまいます。不眠症などの睡眠障害の人は動物的本能を失っていない人ともいえるかも知れませんね。
金井英之 あがり症
金井英之 あがり症
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