• もっと見る

<< 2026年02月 >>
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
うつ病患者100万人時代 [2010年01月09日(Sat)]
 100万人を突破したうつ病患者、という衝撃的なみだしを飾ったのもセンセーショナルであったが、その患者急増の原因のひとつがSSRIという薬品にあったとする報道に、ショックを受けた人も多いのではないだろうか。うつ病に対する特効薬としてもてはやされたSSRIが、逆にうつ病患者の増加に一役かっていたとすれば、大問題であろう。この報道は、本当なのであろうか。

 この6年間でうつ病患者が倍増しているという。その原因については、いろいろと究明されようとしている。まずはうつ病という疾病に対する世間の理解・認識がされて、安心して病院を受診できるようになったということ。さらには、世間的にまずいという思いから、今まで違う病名で治療を受けていたのに、医師も遠慮なくうつ病と診断したこと。なかには、本当のうつ病ではなく、うつ病依存症みたいな患者も本人が望むからと診断するという例もあるらしい。うつ症状に対して一般内科でSSRIを安易に処方してしまい、保険請求の為にうつ病の診断名をつけてしまう例もあるのではないかと想像できる。

 SSRIは副作用の少ない薬品で劇的に効くという触れ込みもあって、爆発的に使用量が増えている。そして、その使用量の増加とうつ病患者の増加は不思議なことに比例しているという。これは、相当におかしいのではないかと誰も思わないのであろうか。そのおかしさに気付く医師はいないというのは奇妙だと思える。何故なら、うつ病に効果があるSSRIだとすれば、患者数と使用量は反比例しなければならないし、SSRIの登場によりうつ病の患者数が少なくなるのが当然である。しかし、現実は反対なのである。

 この現実は、何を意味しているのだろうか。もしかすると、SSRIはうつ病を完全治癒させる効果はなくて、漫然と対症療法としてだけの効果しかないという結論が導き出されるかもしれない。実際に、漫然と処方されてしまうSSRIの危険性を唱える専門家も多いと聞く。本来ならば、薬物療法の不要な軽度うつ病にさえSSRIを処方されてしまい、慢性化・重症化に陥っている患者もいるのではないかと警鐘を鳴らす研究者もいるらしい。

 これらの事例から考えると、これから益々うつ病患者は増加し、SSRIの使用量も増えていくことは間違いないであろう。安易な薬物療法に頼らず、適切なカウンセリングや認知行動療法(CBT療法)などの治療を受ければ、うつ病は治癒する可能性が高いのに、残念である。なにしろ、カウンセリングやCBT療法は手間隙かかる割には収益もあがらないし、高い技術を持った施術者の絶対的数も少なくて、一般化していない。厚労省も、施術者の養成と医療制度改革を緊急課題として取り組んで欲しい。そうでないと、近い将来医療保険制度は破綻せざるを得なくなってしまう。
トラックバック
※トラックバックの受付は終了しました
コメント
プロフィール

Naturalさんの画像
リンク集
https://blog.canpan.info/inakagurasi/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/inakagurasi/index2_0.xml