弁当男子ならぬ弁当おじさん
[2009年12月17日(Thu)]
世の中は実に面白い。草食系男子ということで騒がれていたが、今度は弁当男子というものが流行しているらしい。なんと、お昼に弁当を自分で手作りして持って来ることが流行しているというのだ。戦前のお父さんおじいさんが聞いたら、さぞ嘆くことだろう。男子たるもの、厨房に入るとは何事だと。
何故今、弁当男子なんだというと、この不況で少しでもお昼代を浮かそうという涙ぐましい努力もあるが、弁当を作るのが苦にならないというか、逆に楽しんでいるみたいである。さらに、男女共同参画社会ということで、昔と違い男性が料理するのが普通になっているし、SMAPの影響もあるのか、料理が出来る男はカッコいいと思われているようである。
その弁当であるが、どうせ男の作るものだから玉子焼きとウィンナーくらいだろうと思ったら大間違い。とんでもないことに、女性はあまり作らない本格的なおかずや素晴らしい見栄えのする弁当らしい。男というものは、やるからにはとことん味や見栄えにこだわるものらしい。たかが弁当に、そんなに力を入れてどうするんだと思うのだが、職場で女性が見てびっくりするのを楽しんでいるふしもあるという。
実は私も弁当男子ならぬ、弁当おじさんなのである。私が弁当おじさんになったのには、語るも涙聞くも涙の、悲しい物語があるのだ。今から5年前、私は毎日お昼は食堂でラーメンや蕎麦を食べていたのだが、お腹が出てきたし店屋物の味に飽きてきていた。それで、子どもと同じように、毎日弁当にしてもらおうとランチジャーを買って帰宅したのである。そのランチジャーを見た恐妻はきっと睨み、「誰がこれを洗うの?誰が作るというのよ!」とのたまったのである。その勢いに押された気の弱い私目は、「オレが洗うし、俺が作るからいいよ」と後先を考えずに言ってしまったのである。
さて、翌日からそう言ってしまった私は、せっせと弁当作りに励まざるを得なくなったという次第である。wifeがそう言うのも仕方ないという気持ちもある。何故なら、私は野菜料理中心に食べているから、弁当のおかずをスーパーから買ってきた揚げ物やハムウィンナー・玉子焼きで間に合わせているWifeには、気が重かったのであろう。私は、毎朝早く起きては野菜料理で埋め尽くされた弁当を作ったのである。ところが驚いたことに、wifeは自分でおかずを作らずに、私が作ったおかずを自分の弁当に詰めるだけになったのだ。
私と言えば、毎日のようにせっせと作った、煮しめ・おから炒め・ひじき煮・キンピラ・漬物・和え物といったおかずを弁当に詰めて会社に持っていったのである。そのうちいつの間にか、食料品の買い物までも自分でする始末。wifeはまったく台所に立つこともなくなってしまったのである。我が家の台所は、女の城ならぬ完全に男の城と化してしまったのである。ああ、失敗したなと嘆くが後の祭り、後悔先に立たずというのはこういうことであろう。
ところが、実に不思議なことが起きたのだ。毎日のように台所に立っていたら、料理が非常に面白くなってきたのである。最初は、何でオレがこんなことまでしなくちゃならんのだと思いながら料理していたのだが、いろんな工夫を自分でしながらオリジナル料理を作り、それが上手く行って美味しいものが出来たりすると、実に楽しくなったのである。益々料理にはまった私は、実に多彩なレパートリーまで持つようになり、和食なら殆どの料理が出来てしまったのである。今は、イカ人参やぶり大根、ふろふき大根やかぶら蒸し等何でもござれというようになったのである。
考えてみると、こんなふうになれたのも、とんでもない悪妻を持ったお陰なのだと思う。世界を見渡しても、名をなしたような男はおしなべて悪妻が多いのである。世の中の男性諸君よ、悪妻を持ったことを嘆くんじゃない。悪妻を持てたことに感謝しようではないか。弁当おじさんになれたことを、日々喜びとしよう。
何故今、弁当男子なんだというと、この不況で少しでもお昼代を浮かそうという涙ぐましい努力もあるが、弁当を作るのが苦にならないというか、逆に楽しんでいるみたいである。さらに、男女共同参画社会ということで、昔と違い男性が料理するのが普通になっているし、SMAPの影響もあるのか、料理が出来る男はカッコいいと思われているようである。
その弁当であるが、どうせ男の作るものだから玉子焼きとウィンナーくらいだろうと思ったら大間違い。とんでもないことに、女性はあまり作らない本格的なおかずや素晴らしい見栄えのする弁当らしい。男というものは、やるからにはとことん味や見栄えにこだわるものらしい。たかが弁当に、そんなに力を入れてどうするんだと思うのだが、職場で女性が見てびっくりするのを楽しんでいるふしもあるという。
実は私も弁当男子ならぬ、弁当おじさんなのである。私が弁当おじさんになったのには、語るも涙聞くも涙の、悲しい物語があるのだ。今から5年前、私は毎日お昼は食堂でラーメンや蕎麦を食べていたのだが、お腹が出てきたし店屋物の味に飽きてきていた。それで、子どもと同じように、毎日弁当にしてもらおうとランチジャーを買って帰宅したのである。そのランチジャーを見た恐妻はきっと睨み、「誰がこれを洗うの?誰が作るというのよ!」とのたまったのである。その勢いに押された気の弱い私目は、「オレが洗うし、俺が作るからいいよ」と後先を考えずに言ってしまったのである。
さて、翌日からそう言ってしまった私は、せっせと弁当作りに励まざるを得なくなったという次第である。wifeがそう言うのも仕方ないという気持ちもある。何故なら、私は野菜料理中心に食べているから、弁当のおかずをスーパーから買ってきた揚げ物やハムウィンナー・玉子焼きで間に合わせているWifeには、気が重かったのであろう。私は、毎朝早く起きては野菜料理で埋め尽くされた弁当を作ったのである。ところが驚いたことに、wifeは自分でおかずを作らずに、私が作ったおかずを自分の弁当に詰めるだけになったのだ。
私と言えば、毎日のようにせっせと作った、煮しめ・おから炒め・ひじき煮・キンピラ・漬物・和え物といったおかずを弁当に詰めて会社に持っていったのである。そのうちいつの間にか、食料品の買い物までも自分でする始末。wifeはまったく台所に立つこともなくなってしまったのである。我が家の台所は、女の城ならぬ完全に男の城と化してしまったのである。ああ、失敗したなと嘆くが後の祭り、後悔先に立たずというのはこういうことであろう。
ところが、実に不思議なことが起きたのだ。毎日のように台所に立っていたら、料理が非常に面白くなってきたのである。最初は、何でオレがこんなことまでしなくちゃならんのだと思いながら料理していたのだが、いろんな工夫を自分でしながらオリジナル料理を作り、それが上手く行って美味しいものが出来たりすると、実に楽しくなったのである。益々料理にはまった私は、実に多彩なレパートリーまで持つようになり、和食なら殆どの料理が出来てしまったのである。今は、イカ人参やぶり大根、ふろふき大根やかぶら蒸し等何でもござれというようになったのである。
考えてみると、こんなふうになれたのも、とんでもない悪妻を持ったお陰なのだと思う。世界を見渡しても、名をなしたような男はおしなべて悪妻が多いのである。世の中の男性諸君よ、悪妻を持ったことを嘆くんじゃない。悪妻を持てたことに感謝しようではないか。弁当おじさんになれたことを、日々喜びとしよう。
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