卯の花の匂う垣根に…
[2012年06月14日(Thu)]
卯の花の匂う垣根に、ホトトギス早も来鳴きて、忍音もらす、夏は来ぬ。ご存知、小学校唱歌の「夏は来ぬ」の歌詞である。先日、隣の庭を眺めたら卯の花(ウツギ)の花が咲いていて、そう言えばホトトギスの鳴き声も聞こえていたし、もう夏なんだなあと実感した。季節を実感するというのは、自然の有り様を眺めながら先人の残した風流な自然観を同じように感じることではないかと思った次第である。
この卯の花というのは空木(ウツギ)のことであるが、どうして空木と呼ばれるかは諸説あるが、木の芯に発砲スチロールのような素材が詰まっていて軽いので、中が空だという意味で空木と名付けられたとも言われている。中央アルプスの木曽駒ケ岳と並ぶ名峰で空木岳という山があるが、この山の麓には空木が多い。昨年登ってきたが、なかなかハードな山であり、登り甲斐のある山であった。

さて、この空木という木は、不思議なことに関西では好かれていて、庭木にも植えられることが多いが、関東以北ではあまり人気がないのである。その理由は、この空木のすっと伸びた枝が、特別な杖として利用されるからではないかと思われる。つまり、亡くなった時に、三途の川を渡っていくのに使用する杖として、棺おけに入れる風習があったからではないだろうか。だから、田舎では今でも山に自生するタニウツギの花を、お年寄りに持って行ったりすると、カンカンになって怒られるのである。

最近は、このような空木の杖を棺おけに入れる風習も少なくなり、空木が縁起の悪い樹木だという認識する人もなくなったようだ。さらに、空木の花が卯の花と同じだと思う人も少なくなった。先日、卯の花の匂う垣根の…と歌ったら、会社の事務員は豆腐のおからのことだと思ったらしい。卯の花の散れた花びらが豆腐のおからと似ているから名付けられたと思うが、卯の花や空木のことを知らない人も多い。こんなことを知っていても、何の役にも立たないと思うかもしれないが、私はこのようなことこそが風流であり、大切な自然観のひとつではないかと感じる。
この卯の花というのは空木(ウツギ)のことであるが、どうして空木と呼ばれるかは諸説あるが、木の芯に発砲スチロールのような素材が詰まっていて軽いので、中が空だという意味で空木と名付けられたとも言われている。中央アルプスの木曽駒ケ岳と並ぶ名峰で空木岳という山があるが、この山の麓には空木が多い。昨年登ってきたが、なかなかハードな山であり、登り甲斐のある山であった。
さて、この空木という木は、不思議なことに関西では好かれていて、庭木にも植えられることが多いが、関東以北ではあまり人気がないのである。その理由は、この空木のすっと伸びた枝が、特別な杖として利用されるからではないかと思われる。つまり、亡くなった時に、三途の川を渡っていくのに使用する杖として、棺おけに入れる風習があったからではないだろうか。だから、田舎では今でも山に自生するタニウツギの花を、お年寄りに持って行ったりすると、カンカンになって怒られるのである。
最近は、このような空木の杖を棺おけに入れる風習も少なくなり、空木が縁起の悪い樹木だという認識する人もなくなったようだ。さらに、空木の花が卯の花と同じだと思う人も少なくなった。先日、卯の花の匂う垣根の…と歌ったら、会社の事務員は豆腐のおからのことだと思ったらしい。卯の花の散れた花びらが豆腐のおからと似ているから名付けられたと思うが、卯の花や空木のことを知らない人も多い。こんなことを知っていても、何の役にも立たないと思うかもしれないが、私はこのようなことこそが風流であり、大切な自然観のひとつではないかと感じる。
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