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我が子を愛せない母親 [2010年06月13日(Sun)]
 最近、自分の子どもを素直に愛せない母親が多いらしい。虐待やネグレクトをするような母親は論外であるが、我が子に対して何となく違和感を感じるらしいのだ。本来、母親は我が子を目に入れても痛くないというような、盲目的な愛を持つと考えられる。自分の子がどんなことをしても何を言っても、そのことを許せるし、我が子の何もかも受け入れる筈なのだが、今の母親たちは我が子を冷めた目で見てしまうらしい。何となく我が子に対して、よそよそしく感じたり、逆に遠慮したりするような感覚を持つという。

 だから、我が子をただ思いっきり抱きしめたり、一緒にお風呂に入りふざけ合ったりなどのスキンシップが苦手だという母親が多いという。そんなふうだから、子どものほうも何となく母親に対して遠慮がちになっていて、ついつい良い子を演じてしまいがちになる。または、母親に気に入られようと、無理してしまうことにもなる。そんなぎくしゃくしている親子関係を見ることが増えてきている。つまり、本来あるべき母性を、持てないでいる母親が多いみたいである。母性とは、本来無条件の愛である。言わば、絶対的な寛容と受容の愛である。すべてを許し、すべてを受け容れる愛なのだ。それが、母親として本来持つ愛情なのだが、出来ないらしいのである。

 勿論、母親たちは本来の母性を持ちたいと思っているし、我が子に対して無条件の愛を注ぎたいのである。しかし、なかなか出来ないでいて、苦しんでもいる。それは、努力してすることでもなく、無意識のうちに発揮できる筈なのだが、どうも無理して良い母親を演じようと努力している様子が見て取れる。そういう姿を見るにつけ、何とかサポートしたいと思いながら、何とも出来ない自分の無力感を感じているのだ。周りから見ると、ごく普通の親子に見えるが、心の中では、どうも違うなと感じて苦しんでいる母親は、かなり多いのではないかなと思っている。

 我が子を素直に愛せない母親たちは、どうしてなんだろうと思い悩んでいるに違いない。そんな姿を見て、ふと浮かんだひとつの仮説がある。もしかして、我が子を愛せない母親たちは、自分もまた無条件の愛を受けないで育てられたのではないだろうかという想像である。条件付の愛というか、『こうしないとあなたを好きになれないし愛せない』という言動による育児環境で育ってしまったのではないだろうか。または、自分も良い子を演じ続けながら育ってしまったのではないかと気付いたのである。そして、驚くことにその母親もまた、そんなふうに育っていたのではと思えるのである。つまり、そんな負の連鎖の中で、親子関係が続いているとすれば、由々しき大問題とも言える。

 そんな親子関係に陥ったそもそもの原因は、父親にあるだろうと確信している。つまり、夫が妻を深く愛してないから、妻である母親は我が子を深く愛せないのではないだろうか。愛は一種のエネルギーだと考えている。愛と言うエネルギーをたくさん注ぐ為には、そのエネルギーをたくさん受け取れなければならないし、枯渇してもすぐに補充できるという安心感が必要だ。人は無条件の愛というか、見返りのない愛を注がれたときに、我が子に対して至上の愛を与えることができる。でも、夫婦間にある愛は、条件付きの愛というか見返りを求める愛に陥ってしまっているのである。だから、我が子を素直に愛せなくなっているのではないかと思うのである。

 今、離婚を決意する母親が多い。どうしようもなくて、シングルマザーを選択せざるを得ない母親が急増している。こういう社会になっている背景には、上記のような状況が要因としてあるのではないかと思う。本当の愛を受けられなくて、いつも惨めな思いをするなら、1人になって我が子を育てたほうがいいと思うのだろう。その決断はある意味正しいだろうと思う。そして、真実の愛を見出す人も中にはいる。しかし、なかなかそういう新しい伴侶に巡り会えない人が大多数だし、また同じような伴侶を選んでしまう女性も多い。何故なら、この世の中には圧倒的に、変な男性が多いからである。女性を心から愛せない男性ばかりなのである。どこかで、こういった状況をドラスティックに変化させる手立てはないものだろうか。
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