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病は気から [2010年05月25日(Tue)]
 病は気からと言う言葉の意味は、病気になったときに、自分でも軽いと思ったり治ると信じると、軽く済むしすぐに良くなる、という意味で使われることが多い。しかし、最近の医療関係者の間では、まったく別の意味で使われることが多いのだ。つまり、病気になる原因の殆どが自分の気持ち・考え方からであり、精神的な部分が影響しているという考え方である。したがって、病気になったのは自分の考え方や生き方がどこかおかしいところがあり、それを変える必要があるということになる。そして、人間本来の正しい生き方にすれば、病気も治るし二度と病気にもならないという考え方になるのだ。

 そんなことはない、そういう病気もあるが、それはごく一部分の病気だけであると反論する人も多いことだろう。しかし、WHO世界保健機関を初めとして日本の大学や研究機関においても、この病いは気からという考え方が、相当に浸透していて、市民権を得ようとしている。その証拠に、WHOの健康の定義がまさに変えられようとしている。健康の定義に、身体・精神・社会的という三つの定義に加えて、spiritualという概念が新たに入れるべきだという意見が大勢を占めている。spiritualというと、誤解を受けやすい言葉であるが、魂的か霊的という日本語訳になると思われる。

 言ってみれば、このspiritual(魂的)という言葉こそが、病は気からという言葉と同じ意味のような気がする。世界的に見ても、精神的なものが病気の発生に影響していることが判明しつつある。だから、西洋医学一辺倒から代替医療を取り入れた複合的医療が隆盛しているし、西洋医学の限界が見えてきて、東洋医学的な考え方が多くの医師の間でも取り上げられる傾向にある。がん治療分野においても、化学療法・手術・放射線療法では匙を投げた症例でも、生きがい療法で劇的に改善した例も多く見られる。

 最近、病は気からということが科学的にも証明される傾向にあるのは、喜ばしいことだ。しかし現状は、西洋医学偏重の医療により、多くの患者さんが、通院するごとにむやみに強い薬を処方されたり薬の数が増えてしまったりという、大変な状況に置かれてしまっている。だから、一度飲み始めた薬は永遠に飲み続けなければならないという中高年者が多いのだ。これは、医師が対症療法だけに頼ってしまっていて、完全なる治癒を目指していない証左とも言えるのではないだろうか。生かさず殺さずというような医療が、平気で行われている現状が見え隠れしているように思えてならないのだ。

 そもそも、医療保険制度は大いなる矛盾を孕んでいる。完全に治癒させてしまうと、患者さんが減ってしまい、医療機関と薬品会社等の収入が減ってしまうのである。したがって、経営が成り立たなくなり、経営破たんしてしまう。完全に治癒させることによる成功報酬は得られないのである。誰が考えたって、完全に治さないほうが収益があがる仕組みになっているのである。医師や薬品会社に悪意がなかったとしても、完全治癒と対症療法のどちらを選択するかは、明白になる。であるから、当然医療関係者は病は気からということを認めたがらない。だから、病は気からであると、声を大にして唱えている医師は、本当に善良な医師だということが解る。

 日本ではこのような医療費の浪費が、こうして横行している。だとすれば、患者さん自身が賢くならなければならないのである。西洋医学も緊急避難的に必要であることは認めざるを得ない。でも、慢性疾患は、殆どが自分の考え方・生き方を変えれば、完全治癒するのである。特に、自律神経系のバランスを調整して、体温を上げて免疫力を高めれば、殆どの病気は治ると善良なる医師は自信を持って語る。新潟大学医学部教授の安保徹先生は、その代表である。勿論、その為には食事や環境も大切である。癒しのフィールドに身を置くことも大切である。田舎に住んで、食生活を変えて、考え方・生き方を変えやすい環境にすることも大事だ。健康でQOLを保って暮らすなら、田舎がいい。病は気からなのだと、自分を信じて生き方を変えてみようではないか。
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