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身土不二 [2010年05月14日(Fri)]
 今朝NHKラジオで、村上信夫アナウンサーが盛んに『身土不二』という語句を提唱していた。車で移動の際は、よくNHKラジオを聴いている。毎朝、ラジオビタミンという番組が放送されている。村上信夫アナウンサーと神埼ゆう子さんとの、軽妙な掛け合いトークが面白い。その土地で出来た旬の食べ物を、なるべく食べることが健康の秘訣だとする説らしいが、確かにそうだと思う。四里四方(約16km以内)で取れた食材で、調理するのが望ましいという。田舎なら可能だが、都会では難しいだろうと思う。

 流通機構の整っていなかった昔は、こんなこと当たり前だったかもしれない。しかし、今は世界的な食品が流通しているのだから、完全に身土不二を実行しようと思っても、所詮無理である。ましてや、都会ではまともな畑さえないのだから当然だ。考えてみれば、バナナ、パイナップル、みかん、お茶、魚介類、殆どが地元で取れたものではない。そんなもの食べなくても生きていけると、乱暴な意見もあるだろうが、やはりたまには食べたいのが人間である。知らないなら食べたいとも思わないが、一度味わってしまったものは、どうしても欲しくなる。

 そもそも、この身土不二という言葉は仏教用語とのこと。身(自分が歩んできた生き様)と土(自分が置かれる環境)というのは関連している、ということらしい。それが転じて、食物にも当てはめられたと聞いている。地産地消とは、本来違っているが、最近は同じ意味として考えられることも多いようだ。基本的には、その土地、つまりはその水で育った食べ物が、身体に入る訳である。身体の成分のうち大部分が水分の人間は、その風土の中で生かされていることから、当然地域の食べ物を食べたほうが、ミスマッチを犯すことがないという考え方であろう。私も、当然だと思う。

 最近、スーパーで売っている野菜を見ていると、中国産や東南アジア産が非常に多くなっている。残留農薬問題で、売れないかと思うと安いというだけで飛びつく消費者もいるのだろう。冷凍野菜のパッケージを注意深く見てみると、中国産が殆どだ。一方、魚もすごい。サバは殆どノルウェー産であるし、美味しそうな色をしている鮭は間違いなくチリ産である。食べてみると、国産のそれとは比較にならない位に油が乗っていて美味である。しかし、私は敢えて食べないようにしている。科学的な根拠はないが、直感が危ないぞ!と警告を発している。また、若者たちのファーストフードやジャンクフードに対する熱烈な嗜好傾向は、困ったものである。当然、いろんな障害を起こしている。

 すべての食材で身土不二を実践して、地元で旬に取れた食材を食べるというのは無理である。しかし、なるべくそんな方針で食事を選択するのは正しいことなのだろうと考える。幸いにも、ここ白河地方は、いろんな直売所があり、間違いなく地元で取れた野菜が売っている。産地偽装などという問題は、けっして起こりえない。残念ながら、都会では身土不二の精神を実践しようにも、不可能である。もし、可能ならば、やはり定年後は身土不二を実践して健康で長生きするためにも、田舎暮らしをしてはどうだろう。白河は土地が安いし、家庭菜園も作れるから最高だと思う。
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