日時 4月26日 10:30〜
出席者 16名
場所 エクセル
☆ 籤引き席順
☆ ボランティア10か条(千葉市ボランティアセンター)読み合わせ。
今年は3ヶ月毎に読むこととする。
☆前回の議事録読み合わせ
〔T〕 報告・検討事項
1.3/23 ボランティアグループ登録更新→千葉市ボランティアセンター
2.3/25 3月定例会議事録をブログ公開
3.4/5 ボランティアセンターよりの連絡。
「認知症と傾聴について」ホワイエに取材申し込みの希望が読売新聞からあった。←定例会に諮る必要を伝えたところ、今回は見合わせるとのこと。〔T〕
★認知症と傾聴グループという取り合わせが、グループ立ち上げ当時はミスマッチであるかのような印象を持たれていたが、6年経った現在、違和感がなくなったのであろう。現在、読売新聞では、いろいろな側面から認知症についてのシリーズ記事が連載中とのこと。
4.3/29 ボランティア基金助成金振込み完了
5.イオン幸せの黄色いレシートキャンペーンについて
・4/11、4/12 今回は2日間 参加者なし
・4/15 贈呈式 10:50 於サティ地下、1名参加
平成24年度後期(9月〜2月)の還元額34万円分が11グループに還元。
6.平成23年度収支報告書について・・・別紙配布
7.平成24年度介護報酬改正にともなう活動への影響
長時間サービスの報酬を増す仕組みに変わったので、通所介護サービス提供の時間枠が変更になったが、ボランティアは従来どおり、各ボランティアの条件,裁量に任せることとする。
〔U〕 2012年 5月活動予定
特養 2 参加人数 15名
グループホーム 4 延べ活動日 32日
デイサービス 3
《V》現場からの報告
1.訪問施設のボランティア懇親会で、認知症治療の現状についての話を聞く。
アメリカで初めてアルツハイマー病予防ワクチンが研究開発され治験に至ったが、一部に副作用がみられ一時研究が中止された。蓄積されたβ-アミ ロイドを減らすことは明らかだったので、その後 副作用克服に向けて改めて研究治験中。又、副作用の他β−アミロイドが消失しても認知機能の改善が見られないことも課題。そこでワクチンをβ−アミロイドの蓄積が始まる前に使用したら予防としての効果があるのではと考え始められている。どの時期(年齢)が良いか?結論はまだとのこと。
いずれにしても我々稲毛ホワイエのメンバー(オーバー60)には間に合わない?
2.Aグループホームにて
利用者、状態、リビングルームでの座席配置(認知症の進行度別に3テーブルに分かれている)など、図示された資料をもとに説明があった。
・2時から5時まで。1時間だけ、もう一つのユニットにも行く。
・1年で一人位の見当でメンバーが入れ替わっているようだ。
・総じて、認知症の進行が余り感じられない。
・スタッフから黙り込んでいるのでお話相手になってくださいと頼まれた利用者から、昔のことの傾聴ができたが、その後は頭が痛いからなどと、話相手として求められていないようだ。
・仕事の事、戦争で中支に行っていた話をしてくれた男性利用者とは、それを話題に話せる。
・ホワイエ的には発語のない利用者たちの傾聴をすべきとは思っている。
・意味が通じないながらも発語のある2テーブルの間に席をとって、おしゃべり。雑談しているように見えるだろう。
・利用者みんなと話すような時間の使い方をしたらよいと思うが、なかなか実行できていない。
3.Bデイサービスにて
税の申告をしなければ、と80代後半の男性利用者(Cさん)がしきりに繰り返す。
ボ 「もう、4月だから申告はすんでいるしょう」
利 「そう? 私、終わった?」腑に落ちない表情で、手にしている団扇をかざしながらいう。 「私、これ、持っていけばいいですかね」
ボ 「Cさんが税金の申告に行かなければと仰るけれど、もう済みましたよね」と、通りかかった送迎の運転もしているスタッフに相槌を求めた。
ス 「いや、Cさんはまだなんです。ですから、私が帰りにお連れします」
ボ 「ああ、Cさん、こちらが連れて行ってくださるって」
利 「私、これ、持っていけばいいね」ホッとした表情で団扇を見つめる。
ボ 「ええ、そうですね、よかったですね」
☆ ボランティアはつい、理屈で利用者を説得しようとしていたことを反省。
4.同じデイサービスで
・車椅子を操作できる90代男性利用者。発語がほとんどないのが気になっていたボランティアは住まいが検見川と聞いていたので、
「検見川神社は立派な神社ですね」と話しかけた。 「来てください」と意外にも実にはっきりした返事があった。
・その男性利用者は入浴後いつも浣腸をする。トイレに行くまでの時間、一人ベッドで待っている間が不安から何度もスタッフを呼んでは、まだまだ我慢するようにいわれている。
その日もスタッフを呼んでいたので、ボランティアがベッドの脇で手を握りながら、
「もう少し待ってね」といった。
すると、自分の過去のこと、現在の息子のお嫁さんのこと、奥さんのことなど、次から次から話し出した。
・ベッド脇しゃがんでいたので、スタッフがお座りくださいと椅子をもってきてくれた。
「私たちは個別に相手をする時間がないので、助かります。ありがとうございます」とのこと。
5.C特養にて
・特養への支払いをしていないことを気にして動揺している女性利用者の相手になりながらボランティアは心配する必要がないことを繰り返し話した。やがて、落ち着いてきたその人のテーブルにトランプがおいてあったので、「占いでもしているのですか」と聞くと、カードを手に取り、一枚一枚数えだした。
「・・・40、ああ40円ある」 と安堵したようにいう。
「よかったですね、40円もあって」 とボランティアはお金に見立てていることが分かった。
★ホワイエの事業所時代は、煮詰まって落ち着かなくなる利用者には、散歩、室内徘徊、 ゲーム、切手貼り、台所などの手伝いなどを試みることができた。
★現在訪問しているグループホームでも、スタッフは飴玉や飲み物を供して気分転換を図ることもある。
★認知症傾聴グループとしてのホワイエで、求められているものは、対人的触れ合いのメニューや 距離の取り方のメニューを豊かにしていくこと。
★先人のマニュアルがない施設住まいの認知症の方の傾聴活動では、認知症の概要を載せた資料を 参考に、ボランティアたちの様々な傾聴場面での実践・経験を共有するすること、対応したい。