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万葉植物画展と講演会(平城宮いざない館) [2022年04月30日(Sat)]
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 昨日(29日)、平城宮いざない館で開催中の「万葉植物画展」に出かけてきました。午後に、山中麻須美氏(英国キュー王立植物園のボタニカルアーティスト)の講演が予定されており以前から申し込んでいました。
 この展示会に際し、77点の植物画に掲載されるキャプションでそれぞれの植物が詠まれた万葉歌の解説を担当させていただいたので、その前の早い段階で一度植物画展を見に出かけたいと思っていましたが、4週間に及ぶ裏山の整備作業やその後の畑の草刈りなどで、開催から一か月も経ってしまいました。事前に入手した図録でそれぞれの植物画は見ていましたが、実物大で精密に描かれた作品は迫力がありました。これらの作品の中には、アサザ、ベニバナ、ネコヤナギなど、作画担当の方が私どもの植物園に何度か足を運ばれ、生育状況を熱心に観察しながらサンプルも持ち帰られて制作に取り組まれたものもあります。是非多くの方に、展示会に原画を見に来て頂ければと思います(平城宮跡での会期は5月18日まで、以後全国巡回予定)。
 午後の講演会では、山中氏が「ボタニカルアートの世界〜英国キュー王立植物園の植物画〜」と題して、パワーポイントを使用しながらキュー植物園所蔵の植物画の紹介をされました。その中で、日本からのものとして『本草図譜』があげられ、英国に伝わった経緯について伊藤圭介や孫の篤太郎の名が紹介されました。これらの人物は、最近読んだ朝井まかて著『ボタニカ』で、牧野富太郎が明治14年に上京し訪ねた植物学者として登場しており興味深くお聴きしました。

 この日はあいにくの雨でしたが、久しぶりに平城宮跡を訪れたので、植物画展の前に人影もまばらな宮跡を散策しました。
 復原された第一次大極殿院大極門(南門)と左後方は大極殿
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 大極門(南門)全景(着手は2017年11月)
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 大極殿側から見た朱雀門(手前を近鉄電車が走行中)
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Posted by katakago at 10:16
カキツバタが咲き始めました [2022年04月28日(Thu)]
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 蓮池の片隅に植えているカキツバタ(アヤメ科)の花が咲き始めました。
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 カキツバタ(原文は垣津幡と表記)は万葉歌に7首詠まれています。大伴家持は天平十六年(744)4月5日(太陽暦5月25日)に、独り奈良の旧宅にあって次の歌を詠んでいます(当時家持は頼みとする安積皇子に急逝され失意のさ中にあった)。
【歌】 かきつはた 衣に摺り付け ますらをの 着襲ひ狩する 月は来にけり (巻十七・3921)
【口語訳】 かきつばたで 衣を摺り染めにし ますらおが 着飾って狩をする その月は来た
 「狩りする月」は、薬草や鹿の若角を採る薬狩りをする月(旧暦の四月)。

 ショウブ(ショウブ科)の花
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 万葉歌で、あやめぐさ(原文は菖蒲草と表記)と詠まれている植物はショウブ科のショウブで、アヤメ科のハナショウブではない。根茎・葉など全体から独特の匂いを発し、これが邪気を払い疫病を除くといわれて、端午の節句に使用されました。
【歌】 ほととぎす 厭ふ時なし あやめぐさ 蘰にせむ日 こゆ鳴き渡れ (巻十・1955)
【口語訳】 ほととぎすよ 嫌な時などないぞ あやめぐさを蘰にする日に ここを鳴いて行け
 「あやめぐさ 蘰にせむ日」は五月五日で、『続日本紀』(天平十九年条)には、太上(元正)天皇が、「五月五日に出仕する際、官人が菖蒲を蘰にして来るよう」に詔したことが記されています。

そのほかの水生植物も新葉が出てきました。
 アサザ(ミツガシワ科)の新葉(水槽で栽培中のもの)
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 ハス(ハス科)の浮葉が出てきました。
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 ヒシ(ミソハギ科)の新葉
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Posted by katakago at 14:38
ヤマツツジが開花 [2022年04月21日(Thu)]
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 先月来の裏山の整備作業(主に大木の伐採)の過程で、低木類はほとんど切り取られていましたが、シキミの木の下でヤマツツジが咲いていました。
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 ツツジは万葉歌には10首詠まれており、ここでは、天武天皇の皇子の草壁皇子(日並皇子)が亡くなった時に、皇子の宮の舎人が泣き悲しんで詠んだ歌を載せておきます。
【歌】 水伝ふ 磯の浦廻の 石つつじ 茂く咲く道を またも見むかも (舎人 巻二・185)
【口語訳】 遣水の 磯辺に植えた いわつつじの 茂り咲くこの道を またも見ることがあるだろうか

 ツツジが詠まれた万葉歌の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/585
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/817

Posted by katakago at 14:10
フジの花が咲き始めました [2022年04月19日(Tue)]
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 畑に設置している藤棚で花が咲き始めました。フジ(マメ科)は万葉歌では27首詠まれており、そのうちの一首を載せておきます。
【歌】 恋しけば 形見にせむと 我がやどに 植ゑし藤波 今咲きにけり (山部赤人 巻八・1471)
【口語訳】 恋しくなったら 偲びぐさにしようと思って 家の庭に 植えた藤の花は 今咲き始めた

 畑に植えているヤマザクラの株元でアマドコロ(キジカクシ科)の花が咲いています。
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 万葉歌で、にこ草(原文は似児草と表記)にあてる説があります。関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/589

 裏山の斜面でホウチャクソウ(イヌサフラン科)の花が咲いていました。
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 カシワ(ブナ科)の若葉と雄花序
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 クヌギ(ブナ科)の若葉と雄花序
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 キリ(キリ科)の花も咲き始めています。
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Posted by katakago at 15:17
タブノキの花 [2022年04月14日(Thu)]
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 タブノキ(クスノキ科)の花が咲いています。万葉歌ではつまま(原文は都万麻と表記)と詠まれています。大伴家持が越中でタブノキを詠んだ歌は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/22

 カバノキ科のヨグソミネバリ(ミズメ)の新葉と雄花序
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 雄花序は長枝の先端部に新芽が開くのと一緒に下垂して開く 。木質は柔軟なため弓材とされ、万葉歌では木そのものを詠んだ例はなく、「引く」等の枕詞として「梓弓」が集中に33例あります。例歌は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1581

 ユズリハ(ユズリハ科)の新葉(常緑でありながら新葉が出ると古い葉が下垂して落ちる)
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 ユズリハが詠まれた弓削皇子(ゆげのみこ)の歌は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/251

 ヤマザクラが次々と咲いています(株毎に咲く時期、花弁の形や色、葉の色などが異なる)。
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Posted by katakago at 11:24
果樹の花々  [2022年04月13日(Wed)]
 この時期、スモモやアンズに続きバラ科の果樹が花を咲かせています(アーモンド、プルーン、サクランボ、ヒメリンゴ、カリン)。
 アーモンド(ダベイ種)の花
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 西洋スモモ(プルーン)の花
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 サクランボ(品種は不明)の花
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 ヒメリンゴ(アルプス乙女)の花
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 カリンの花
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そのほか、バンレイシ科のポポーも花を咲かせています。
 ポポーの花
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 カキ(禅寺丸)の若葉と花芽
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Posted by katakago at 14:49
カラタチの花が咲いています [2022年04月12日(Tue)]
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 裏山に植えているカラタチ(ミカン科)の花が咲いています。日本の唱歌「からたちの花」(北原白秋作詩、山田耕筰作曲、発表は1925年)では、「からたちの花が咲いたよ 白い 白い 花が咲いたよ からたちのとげはいたいよ 青い 青い 針のとげだよ」と歌われています。
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 カラタチは万葉歌では次の一首のみ詠まれています。
題詞に「忌部首、数種(くさぐさ)の物を詠む歌一首」とあり、
【歌】 からたちの 茨刈り除け 倉建てむ 屎遠くまれ 櫛造る刀自 (巻十六・3832)
【口語訳】 からたちの いばらを刈り除いて 倉を建てるのだ 屎は遠くに行ってせい 櫛造りのおばちゃんよ
 宴などのきわめてくだけた集団の場での即興とみられ、からたち・茨・倉・屎・櫛が詠み込まれた物名歌。現在、平城宮跡いざない館で開催中の「万葉植物画展」では、このカラタチの植物画は、英国王立キュー植物園の主席画家のクリスタベル・キング氏の作品が出品されています。

 裏山では、クサイチゴの白い花が咲いていました。
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 カタクリは花の時期が終わり、刮ハが出来ていました。
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 シャガ(アヤメ科)も咲いています。
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 昨年採取したベニバナの種
今朝、2回目の播種を行いました。
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 10日ほど前に播種したものは既に発芽しています。
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Posted by katakago at 14:52
裏山でタケノコ掘り [2022年04月10日(Sun)]
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 裏山での伐採作業中も、合間を見つけてはタケノコを探していましたが、今朝、数本を見つけたので早速掘り上げました。これから5月の連休の頃までにはたくさん出るものと思われます。
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 午前中は、多田神社の春季例大祭に出かけてきました。主祭神の源満仲公(第五十六代清和天皇の孫の経基王の子)の生誕日(延喜十二年(912)四月十日)に斎行されています。
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 拝殿での参拝を終えて
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 境内の唐椿(キャプテンロー)が見頃でした。
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 この唐椿は説明によると、寛文年間に旧多田院の檀家であった薩摩藩主島津家より贈られたもの(原産は中国雲南地方より南の亜熱帯地方とのこと)。

Posted by katakago at 16:13
ヤマナシの花が開花 [2022年04月09日(Sat)]
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 畑に植えているヤマナシの花が咲き始めました。ナシが詠まれた万葉歌の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/574
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1099

 先月中旬から行ってきた裏山の整備作業も、昨日でようやく終えることが出来ました。クレーン車によるケヤキの大木の枝伐採や、民家近くの危険木の伐採なども無事終えることが出来てホッとしています。ほぼ4週間がかりで延べ人数も45人に及び、個人管理の場所としては多額の出費をともなう出来事となりました。
 整備を終えた裏山の全景(斜面に植えたイロハモミジの若葉が目立っています)
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 周囲の垣や入り口の扉も新しく作り替えました。
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 イロハモミジ(ムクロジ科)の若葉
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 万葉歌では、巻十四の東歌にモミジの若葉が詠まれています。
【歌】 子持山 若かへるての もみつまで 寝もと我は思ふ 汝はあどか思ふ (巻十四・3494)
【口語訳】 子持山の 楓の若葉が 紅葉するまでも ずっと寝ようと思う おまえはどう思うかい
 関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/568

 裏山の里道脇でニリンソウ(キンポウゲ科)が咲き始めていました。
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 畑に植えているオオヤマザクラが満開です。
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Posted by katakago at 16:52
「うるわしき万葉植物の世界」展(高岡市万葉歴史館)のお知らせ [2022年04月08日(Fri)]
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 今月20日から6月27日の会期で、高岡市万葉歴史館で開催される「うるわしき万葉植物の世界」展のチラシと入館招待券を送って頂きました。この企画では、私がこれまで植物園で撮影してきた写真を使って頂いており、チラシの裏面では過分の紹介をして頂いています。第一線で活躍されている万葉学者の解説があり、会期中に機会を見つけて出かけられればと思っています。
 チラシの裏面
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Posted by katakago at 20:04
ヤマブキが開花 [2022年04月05日(Tue)]
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 裏山では、立ち木や竹の伐採作業でヤマブキ(バラ科)の株も一部傷みましたが、一重の株が花を咲かせ始めました。ヤマブキは万葉歌に17首詠まれています。
【歌】 かはづ鳴く 神奈備川に 影見えて 今か咲くらむ 山吹の花 (厚見王 巻八・1435)
【口語訳】 蛙の鳴く 神奈備川に 影を映して 今頃咲いていることであろうか 山吹の花が
ヤマブキが詠まれた以前の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/6
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/309

 裏山の斜面でタチツボスミレの花
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 ヤマブキとスミレが詠まれた万葉歌があります。
【歌】 山吹の 咲きたる野辺の つほすみれ この春雨に 盛りなりけり (高田女王 巻八・1444)
【口語訳】 山吹が 咲いている野辺の つぼすみれは この春雨の中 今真っ盛りである

 エドヒガンに続き他のヤマザクラも順次開花しています。
 裏山のサクラ(周囲の常緑樹の枝を大きく伐採したので遠くからも見えるようになりました)。
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 畑に植えているヤマザクラの一株が満開 
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 センダイヤ(ヤマザクラの一種で牧野富太郎が命名)
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 オオシマザクラも開花
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Posted by katakago at 11:35
裏山整備 続(クレーン車を使ってケヤキの枝伐り) [2022年04月04日(Mon)]
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 先月中旬から裏山の整備を専門業者(日高林業造園)にお願いしています。今日は、以前から気がかりだった民家近くのケヤキの大木(上の写真の左の木)の枝をクレーン車(16トン車)を使って伐り落としてもらいました。クレーン車の操作者を含め6名がかりで、さすが専門業者とあって手際よく午前中で作業が終わりました。

 クレーンの先に取り付けられたカゴに作業者が乗って枝伐りを開始
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 大きな枝はロープで吊るしながら伐り落す
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 10メートル以上の高所での作業
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 気がかりだった大きな枝は全て伐り落とされました。
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Posted by katakago at 14:19
農作業 小さな助っ人 [2022年04月02日(Sat)]
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 息子の家族が春休みで帰って来てくれました。先月幼稚園を卒園した6歳の孫娘も、畑の畝立て作業や果樹園でビワの袋掛けを手伝ってくれました。

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 午後は、二番目の孫娘の入学式(立命館大学)の様子はライブ配信で視聴できました。
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Posted by katakago at 19:10
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