オトメユリ(ヒメサユリ)が開花 [2022年05月08日(Sun)]
昨日から、オトメユリ(ヒメサユリ)が開花しました。 ユリが詠まれた常陸国の防人歌を載せておきます。 【歌】 筑波嶺の さ百合(ゆる)の花の 夜床(ゆとこ)にも かなしけ妹そ 昼もかなしけ (巻二十・4369) 【口語訳】 筑波嶺の さ百合の花のように 夜床でも いとしい妻は 昼間もいとしい この歌の以前の記事は次のURLに載せています。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/33 ノイバラ(バラ科)の花 ノイバラが詠まれた次の歌は上総国の防人歌です。 【歌】 道の辺の 茨(うまら)の末(うれ)に 延(は)ほ豆の からまる君を はかれか行かむ (上丁丈部鳥 巻二十・4352) 【口語訳】 道ばたの 茨の先に 這いまつわる豆の蔓のように まつわりつくあなたと 別れてゆくことか この歌の解説記事は次のURLに載せています。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/29 マユミ(ニシキギ科)の花 (秋には実がはじけて中から赤い種が花を咲かせたように見える) 植物のマユミが詠まれているのは次の譬喩歌一首のみです。 【歌】 南淵の 細川山に 立つ檀 弓束(ゆづか)巻くまで 人に知らえじ (巻七・1330) 【口語訳】 南淵の 細川山に 立つ檀の木 弓に出来上がるまで 人に知られないようにしようね マユミの実の写真と歌の解説は以前記事(次のURL)に載せています。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/231 |
Posted by
katakago
at 14:32