フジが咲いていましたー非時藤(ときじきふぢ) [2018年08月14日(Tue)]
連日の猛暑が続くなか雨が待たれていましたが、昨日ようやく夕立がありホッと一息です。今朝は6時前から畦の草刈りを行いました。雨上がりは埃が立たないのでこの時期を狙っていました(ただし暑さのため作業は7時半過ぎには中止)。
作業を終えて畑を一巡していると、フジの花が咲いていました(写真はオミナエシと一緒に写っています)。万葉歌に、「ときじきふぢ」(原文は非時藤)が詠まれています。季節外れに咲いている藤とする説があります(『新編日本古典文学全集 萬葉集』)。題詞によれば、大伴家持が時期外れの藤の花と萩の紅葉と二つを折り取って、妻の坂上大嬢に贈った歌の一首です(秋の相聞に分類されている)。 【歌】 我がやどの 時じき藤の めづらしく 今も見てしか 妹が笑まひを (巻八・1627) 【口語訳】 家の庭の 時ならぬ藤のように めずらしく 今も見たいものです あなたの笑顔を 「時じき藤」は愛でるものであることから、上二句は「めづらし」を導く序詞。 なお、「ときじきふぢ」をナツフジとする説(『万葉植物事典』)もあります。こちらは裏山に生えていますが花が咲くのはもうしばらく後です。
蓮池では花は咲き終わり花托ができています。
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Posted by
katakago
at 14:43