ときじきふぢ(非時藤) [2016年07月13日(Wed)]
畑に植えているフジは今年は4月中旬から咲き、この時期はマメ科植物特有の種ができています。ところが今朝気が付いたのですが、蕾や花を咲かせているものがありました。 これから咲くものもあります、 万葉歌に、ときじきふぢ(原文は非時藤と表記)と詠まれた一首があります。 【歌】 吾屋前之 非時藤之 目頰布 今毛見壮鹿 妹之咲容乎 (G-1627 大伴家持) 【読み下し文】 我がやどの 時じき藤の めづらしく 今も見てしか 妹が笑まひを 【口語訳】 家の庭の 時ならぬ藤のように めずらしく 今も見たいものです あなたの笑顔を 題詞には、大伴家持が時期外れの藤の花と萩の紅葉と二つの物を折り取って、坂上大嬢に贈った歌とあり、この”時じき藤”については、季節外れの晩夏に咲いた藤の花とみる説と、ナツフジとみる説があります。上二句(我がやどの 時じき藤の)は、「めずらし」を起こす序詞。 ナツフジの写真と関連記事は、 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/135 |
Posted by
katakago
at 11:51