CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
<< 2014年03月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
最新記事
月別アーカイブ
最新コメント
葛城古道を歩く(万葉の大和路を歩く会) [2014年03月17日(Mon)]
 昨日は、「万葉の大和路を歩く会」の平成25年度最後の行事(第430回)があり参加しました。講師は影山尚之先生(武庫川女子大学教授)で、葛城古道を歩きました。今回のコースは次の通りです。
 近鉄大和高田駅(9:30集合) →(バスで移動)→ 風の森 → 風の森神社 → 高鴨神社 → 朝妻 → 高天彦神社 → 橋本院庭園 → 極楽寺 → 名柄神社 → 一言主神社 →(バスで移動)→ 近鉄大和高田駅(16:30頃) 徒歩約8.5km

 葛城古道はこれまで同好者数人で訪れたことがありますが、今回は講師の先生の説明も聴ける(資料も配布される)ので再び出かけました。天候には恵まれましたが、コースの途中にはスギ林がありこの時期花粉飛散の最盛期でもあり(予想されたことではありますが)、花粉症の私にとっては快適なウォーキングとはなりませんでした(翌日は目の痒みに悩まされました)。

 以下、いくつかの訪問個所を載せておきます(高鴨神社、一言主神社についてはこれまでの記事に掲載)。

 朝妻(高鴨神社から高天彦神社に向かう途中の眺望の良い場所)で影山先生の説明
P3160243m.jpg

 この写真は、「歩く会」役員の荒川さんから昨夜送っていただいたもので、折角ですので使用させてもらいました。
 地名の朝妻が詠まれた歌は柿本人麻呂歌集に次の二首がみられます。これらの歌は、井手 至先生の万葉講座(NHKカルチャー)でも解説していただいていました。もう一度見直し、いくつかの注釈書も参考にして、当日の説明をふり返ってみました。
【歌】 今朝行きて 明日は来なむと 言ひし子を 朝妻山に 霞たなびく (I‐1817)
【口語訳】 今朝は帰って 今晩はまたやって来ますよ とわたしが言ったあの子 今朝のあの子(朝妻)ではないが その朝妻山に霞がたなびいている
【歌】 児らが名に かけの宜しき 朝妻の 片山崖に 霞たなびく (I‐1818)
【口語訳】 (一晩一緒に過ごした娘(こ)だから)妻の名前として呼び掛けるのにふさわしい名の その朝妻の 山の斜面に 霞がたなびいている
 一首目では三句までが、二首目は上二句が地名の朝妻(山)を起こす序と解されています(当時は通い婚でこの朝妻は早朝帰り行く男を見送る妻の意)。
 当日の資料によれば、『日本書紀』天武天皇九年九月九日状に、「九月の癸酉の朔にして辛巳に、朝嬬に幸す。因りて大山位より以下の馬を長柄社に看(みそこなは)す。乃ち馬的(うまゆみ)射させたまふ」の記事が見られます。

 高天彦神社に向かう山道(スギ林の坂道、今回のコースでは一番きつい登り、途中で一回休憩)
IMG_5812m.jpg

 高天彦神社(写真左奥に”ひもろぎ”が見られる、次にその拡大写真を掲載)
IMG_5815m.jpg

 『古事記』冒頭には、「天地の初めて発れし時に、高天原に成りにし神の名は、天之御中主神。次に、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)。次に、神産巣日神。此の三柱の神は、並に独神と成り坐して、身を隠しき。」とあり、この二番目の高御産巣日神が高天彦神社の主祭神。背後の白雲峰(694m)を神体とするという。「高天」は「高間」で、金剛山東斜面の高所の平坦地を指したものとみられ、万葉歌にも「葛城の高間の草野・・・」と詠まれ(下記の歌碑の写真)、高天彦はこの地名に由来する名と考える説もあるようです(当日の解説と資料より)。

 神籬(ひもろぎ、神が依り憑くところ)
IMG_5819m.jpg

 橋本院庭園での説明の様子(庭には多数のミツマタが植えられていた))
IMG_5828m.jpg

 万葉歌碑(橋本院駐車場入り口にある)
IMG_5825m.jpg

【歌】葛城の 高間の草野 はや知りて 標刺さましを 今そ悔しき (F‐1337)
【口語訳】 葛城の 高間の萱野を もっと早く知って 標(しめ)をすればよかった 残念なことをした(比喩歌で、愛していた女が他人のものとなったことを惜しんだ歌)。


なお、葛城古道関連記事は次のURLに載せています。
    ↓
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/321

Posted by katakago at 20:36
プロフィール

katakagoさんの画像
カテゴリアーカイブ
リンク集
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/index2_0.xml