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ヤブツバキの花が見ごろ [2014年03月06日(Thu)]
IMG_3247m.jpg
 
 ヤブツバキの写真は今年になってから三度目で、ちょうど見ごろになりました。ツバキが詠まれた万葉歌は、これまでの記事にいくつか紹介していますが、ここでは次の歌を載せておきます。
【歌】 巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を (坂門人足 @-54)
【口語訳】 巨勢山の つらつら椿を つらつらと 見ながら偲ぼうよ 巨勢野の春景を
 題詞には、「大宝元年辛丑の秋九月、太上天皇、紀伊国に幸せる時の歌」とあり、ここで太上天皇とは、四年前に皇孫の文武天皇に譲位した持統天皇です。この行幸については、『続日本紀』に、九月十八日(太陽暦十月二十七日)天皇紀伊国に幸し、十月十九日に還幸す、との記事があります。『新編日本古典文学全集 萬葉集』によれば、「偲はな」は或る物を媒介にして眼前にないものを慕わしく思い浮かべる意で、この行幸時はツバキの花の無い晩秋であるが花咲く春のさまを思い遣ろう、という気持ちが詠まれていると解説されています。
 ところで、この歌の後に或る本の歌として、春の椿の花を詠う次の歌が載っています。
【歌】 河上の つらつら椿 つらつらに 見れども飽かず 巨勢の春野は (春日蔵首老 @-56)
【口語訳】 川べりの つらつら椿 つらつらと 見て見飽きない 巨勢野の春景は
 「つらつら椿」は、茂った葉の間に点々と連なって花をつけている椿とする説(『新編日本古典文学全集 萬葉集』ほか)とは別に、原文が「列列椿」とあることより、椿の並木とみる説(『萬葉集全歌講義』)あるいは、椿油を採るために当時巨勢の辺りで栽培されていた一群の椿とみる説(光田和伸氏)があります。

 なお、@-54番歌は、その歌碑(犬養先生揮毫)が巨勢寺跡近くの阿吽寺境内に建てられています(昨年訪れました)。
       ↓
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/583
 
 これまでに掲載したツバキの詠まれた万葉歌の解説は次のURLです。
      ↓
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/275
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/542

IMG_3253m.jpg

 昨年、妻の植物画展(川西朝日カルチャーの教室展)に来ていただいた岡本さんから、カレンダー用にツバキの花を描いて欲しいとのことで妻が練習中です。次の写真はその一枚です。
IMG_3223s.jpg
Posted by katakago at 14:57
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