飛鳥を愛する会 春季総会・講座(4/20) [2013年04月21日(Sun)]
昨日(4/20)から2日間にわたって、飛鳥を愛する会の春季総会と現地講座があり参加しました。ここでは一日目の様子をお知らせします。
午前中は総会に引き続き、木下正史先生による「最近の飛鳥の発掘成果から」と和田萃先生による「大津皇子事件の背景ー磐余池跡と鳥谷口古墳」の二題の講演が行われました(明日香村中央公民館にて)。午後からは明日香村の周辺遺跡を先生方の解説を聴きながら見学しました。 講演される和田先生 『万葉集』には、大津皇子が謀反の罪で処刑される時に磐余の池の堤で涙を流して作られた歌が載せられています。その「磐余の池」に関して、和田先生は40年ほど前に地勢(周辺の畔の続き具合など)や小字名(嶋井など池に関連した)の調査などより磐余の池の推定地に関する論文を書かれていたそうですが、一昨年の発掘調査ではその推定場所から池の堤跡が発見され、ご自分のお考えが考古学からも実証され大いに祝杯をあげられたとのことでした(この場所は2日目に訪ねることになります)。 揮毫された人麻呂の泣血哀慟歌の歌碑の前で坂本先生の解説を聴きました。 この歌の関連記事は ↓ URL https://blog.canpan.info/inagawamanyo/daily/201202/05 昨年末に橘寺境内に新しく建立された歌碑の前で(坂本先生の解説) この歌碑の除幕式の記事は ↓ URL https://blog.canpan.info/inagawamanyo/daily/201211/26 橘寺塔跡の心礎の前で(木下先生の解説) 稲淵宮殿跡で坂本先生による万葉歌の解説 犬養先生揮毫の万葉歌碑(稲淵宮殿跡) 【原文】 明日香川 七瀬之不行尓 住鳥毛 意有社 波不立目 (F-1366) 【読み下し文】 明日香川 七瀬の淀に 住む鳥も 心あれこそ 波立てざらめ 【口語訳】 明日香川の 七瀬の淀に すむ鳥さえも 深い心があるからこそ 波を立てないのだろう |
Posted by
katakago
at 22:08