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真白き富士の山(二日目) [2013年01月21日(Mon)]
 二日目の行程は、沼津IC→大井松田IC→足柄神社(足柄峠と矢倉岳を眺望)→地蔵堂(見学)→足柄万葉公園(万葉歌碑)→足柄峠(足柄城跡/富士山眺望)→地蔵堂(昼食)→小田原(小田原城見学)→小田原駅16:08発ひかり)→京都
 当初の計画では、足柄峠から足柄古道を歩く事になっていましたが、積雪のため取りやめになりました。地蔵堂まではバスで登りここから先はチャーターしたタクシー6台に分乗して移動しました。道路は除雪されていましたが、万葉歌碑のある公園内はかなりの雪が残っていました。ここでは用意してきた軽アイゼンが役に立ちました。
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歌碑は次の4基を見ることが出来ました。防人歌(S-4423)の他はいずれも東歌(相模国の歌)。
【歌】 足柄の み坂恐み 曇り夜の 我が下延を 言出つるかも (M-3371)
【口語訳】 足柄の み坂の畏さに (曇り夜の) 秘めた思いを つい口に出してしまった
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【歌】 足柄の み坂に立して 袖振らば 家なる妹は さやに見もかも (S-4423 防人歌)
【口語訳】 足柄の 峠の上で 袖を振ったら 家にいるおまえは はっきり見てくれるだろうか
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【歌】 足柄の 和乎可鶏山の かづの木の 我をかづさねも かづさかずとも (M-3432)
【口語訳】 足柄の、私を心にかける、そのカケではないが、和乎可鶏山に生えているかづの木、そのカズというように、私を誘って下さいよ。穀を裂いたりしなくても (『萬葉集全歌講義』より、これでも意味が良くとれませんが)。
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【歌】 足柄の ままの小菅の 菅枕 あぜかまかさむ 児ろせ手枕 (M-3369)
【口語訳】 足柄の 崖(まま)の小菅の 菅枕など なんでなさるのか 娘さんわたしの手枕をしなさい
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 足柄峠からの富士山眺望
 雪に足をとられながらも展望場所に向かう
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 展望場所にたどりつくと一斉にカメラを構えます
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 雄大な富士山を眺めることが出来ました
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 今回の旅行では二日間ともに天候に恵まれ、心行くまで”真白き富士の山”を楽しめました。



Posted by katakago at 19:44
真白き富士の山(一日目) [2013年01月21日(Mon)]
 1月19日から一泊二日で「万葉の大和路を歩く会」主催の特別万葉旅行「真白き富士の山を見ゆー薩埵峠と足柄峠」に参加しました。同行の講師は影山尚之先生(武庫川女子大学教授)で、車内や目的地で解説して頂きました。実は昨年(2月下旬)にもこの方面には旅行会社のツアーで出かけましたが、その時はあいにくの天候で目的の富士山はほとんど見ることが出来ませんでした(記事は昨年の3/1に掲載)。今回は天気予報も晴れで期待して出かけました。万葉歌では、山部赤人や高橋虫麻呂が富士の山を詠んでいます。その雪をいただく富士の山を一日目は静岡県側から、二日目は神奈川県側から眺めるのが今回の旅行の目的です。

 一日目の行程は、京都駅(8:56発ひかり)→静岡駅→三保の松原(羽衣の松)→清水(昼食)→清見潟公園(万葉歌碑)→清見寺(拝観)→新興津川橋・・・(薩埵峠越え)・・・JR由比駅→ふじのくに田子の浦みなと公園(万葉歌碑)→沼津泊

写真は「三保の松原」でガイドさんから羽衣の松(羽衣伝説)の説明を聴いている様子
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 松林を通り抜け砂浜を海岸へ歩いてゆくと、雪をいただく富士山が期待通りの雄姿を見せてくれました。
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 富士山を見ながら影山先生の解説を聴きました。
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 次のビューポイントは薩埵峠からです。
峠道に植えられたヒカンザクラの蕾が早くもほころび始めていました(満開は来月とのこと)。
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 薩埵峠の道標(明暦元年(1655)朝鮮通信使を江戸に迎えるのに際し薩埵峠の新道が開かれたという)
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 薩埵峠から見た富士山(峠道を下りながら富士の眺めを何度も楽しめました)
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高橋虫麻呂の長歌の前半では、
【歌】 なまよみの 甲斐の国 うち寄する 駿河の国と こちごちの 国のみ中ゆ 出で立てる 富士の高嶺は 天雲も い行きはばかり 飛ぶ鳥も 飛びも上らず 燃ゆる火を 雪もて消ち 降る雪を 火もて消ちつつ 言ひも得ず 名付けも知らず 奇しくも います神かも ・・・・・(B-319)
と、当時噴火していた富士山が詠まれています。

 山部赤人の長歌と反歌は、
【歌】 天地の 分れし時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる 富士の高嶺を 天の原 振り放け見れば 渡る日の 影も隠らひ 照る月の 光も見えず 白雲も い行きはばかり 時じくそ 雪は降りける 語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 富士の高嶺は (B-317)
【口語訳】 天と地が 別れた時から 神々しくて 高く貴い 駿河の国の 富士の高嶺を 大空はるかに 振り仰いで見ると 空を渡る太陽の 姿も隠れ 照る月の 光も見えない 白雲も 進みかね 時ならず 雪は降っている 語り伝え 言い継いでゆこう この富士の高嶺は
【歌】 田子の浦ゆ うち出でて見れば ま白にそ 富士の高嶺に 雪は降りける (B-318)
【口語訳】 田子の浦越しに うち出て見ると 真っ白に 富士の高嶺に 雪が降っている
 この長歌と反歌の歌碑が、ふじのくに田子の浦みなと公園(現在整備中)に建てられています(以前は田子の浦のフェリー乗り場にあったのがここに移設されたようです)。到着したのが夕方で、かろうじて富士山を背にした歌碑の写真が撮れました。
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 薩埵峠越えをする前に、清見寺を拝観し近くの清見潟公園に在る万葉歌碑を訪ねました。万葉歌には、田口益人大夫が上野の国司に任ぜられた時に、駿河国の清見の崎で作った二首が載せられていますが、歌碑はそのうちの一首です。
【歌】 廬原の 清見の崎の 三保の浦の ゆたけき見つつ 物思ひもなし (B-296)
【口語訳】 廬原(いおはら)の 清見の崎の 三保の浦の 広々とした海を見ていると 何の屈託もない
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Posted by katakago at 18:48
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