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イヌビワの実 [2012年08月04日(Sat)]
IMG_0099m.jpg

 イヌビワ(くわ科)は7年ほど前に苗木を一本求めて裏山に植えています(現在約3m位)。その後挿し木で苗をつくり3か所に植えています。写真は挿し木からのもので実を付けています。自生のイヌビワは、昨年阪大豊中キャンパスの待兼山で目にしました(昨年10/17の記事)。

 万葉歌で、ちちのみ(原文は知智乃実と表記)と詠まれた植物がありますが、いかなる植物であるかは不明とされています。ただし、『新編日本古典文学全集 萬葉集』によれば、チチの音が乳を連想させるため、若い実や樹皮などを傷つけると白汁が出るイヌビワ、乳房状の気根が下がるイチョウ(いちょう科)に擬する説があります。

 「ちちのみ」が詠まれた歌は2首ありいずれも長歌です。うち一首と解説を昨年5/15の記事に掲載していますが、ここでも2首の長歌の一部を載せておきます。

【歌】 ちちの実の 父の命 ははそ葉の 母の命 凡ろかに 心尽くして 思ふらむ その子なれやも ますらをや 空しくあるべき ・・・・ (大伴家持 R-4164)
【歌】 ・・・・ ははそ葉の 母の命は み裳の裾 摘み上げかき撫で ちちの実の 父の命は たくづのの 白ひげの上ゆ 涙垂り 嘆きのたばく ・・・・・(大伴家持 S-4408)
最初の歌は、勇士の名誉を振い立てることを願った歌で、二つ目は、防人の別れを悲しむ心を述べる歌(防人の立場で詠まれている)ですが、いずれの歌でも、「ちちの実の」は、同音のチチで父にかけた枕詞として用いられています。
Posted by katakago at 20:22
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