一昨年に畑の一角に造ったビオトープ池では、水生植物が新しい葉を伸ばしています(アサザ、ハス、フトイ、ショウブ、カキツバタなど)。 早くもカキツバタ(あやめ科)の花が咲き始めました(昨年は、5/7に掲載)。万葉歌には7首詠まれており(原文は垣津旗などと表記)、ここでは昨年とは別の歌を紹介します(巻十の夏の相聞より)。 【歌】 我のみや かく恋すらむ かきつはた につらふ妹は いかにあるらむ (I-1986) 【口語訳】 わたしだけ こうも恋い焦がれているのだろうか かきつばたのように 頬赤らめたあの娘(こ)は どんな気なのだろう (少しは自分の気持ちを察してくれているのであろうか)
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