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ワラビ [2012年04月13日(Fri)]
IMG_1590m.jpg

今朝、裏山の斜面でワラビ(うらぼし科)が数本出ているのを見つけました。万葉歌にはワラビは次の歌一首のみです(原文は和良妣と表記)。
【歌】 石走る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも (G-1418)
【口語訳】 岩の上をほとばしり流れる 垂水のほとりの さわらびが 萌え出る春に なったなあ
 巻八は四季分類の巻で、この歌はその冒頭に置かれています(春の雑歌)。題詞には、志貴皇子の懽びのお歌一首とあります。『萬葉集釈注』では、「さわらびの萌え出づる春になりにけるかも、と一気に歌い上げた明るく力強い調べが、春の躍動そのものに調和しており、韻律豊かな気品の高い歌」と評されています。
 
 ところで、この歌について、昨年の井手至先生の講座(NHKカルチャー「萬葉集歌鑑賞」)で、次のような解説をしていただきました。直木孝次郎氏の指摘 ― 題詞の原文表記は、「志貴皇子懽御歌一首」となっており、単なる春のよろこびでこの歌を作られたなら、このような題詞の書き方(「懽」の字)はしないだろう。志貴皇子にとって慶事としてよろこぶ出来事があったのではないか。 ― を踏まえ、『続日本紀』の中からその慶事に該当する箇所を教えていただきました。宇治谷孟現代語訳『続日本紀』から関連個所(元明天皇霊亀元年条,715)を抜粋しますと、「春正月一日、天皇は大極殿に出御して、・・・・(中略)・・・・この日、東方の空に慶雲(めでたい雲)があらわれ、遠江国が白狐を献上し、丹波国が白鳩を献上した。正月十日、次のように詔した。今年の元日に皇太子が初めて拝賀した時、瑞雲がはっきりと現れた。天下に大赦を行うべきである。・・・(中略)・・・また二品(ほん)の穂積親王に一品を授け、三品の志紀親王に二品を、・・・」と記されています。二品の位を授かったことを懽んでこの歌が作られたのではないかとの見方です。 
Posted by katakago at 16:28
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