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京都御所と正倉院展(11/2) [2011年11月04日(Fri)]
 この時期関西では、京都御所一般公開と正倉院展が開催されています。退職後こちらに戻ってからは、毎年正倉院展には出かけています。一昨年は、万葉歌にも関係のある「子日目利箒」が「子日手辛鋤」と共に展示され(関連記事は10/20)、昨年は、「螺鈿紫檀五絃琵琶」が出品され長い行列の末に、1200年以上も前のものとは思われない素晴らしさに感動しました。今年もその機会を探っていましたが、ちょうど読売旅行のバスツアーで、京都御所と正倉院展を見学する企画(11/2)がありそれに申し込んでいました。

 午前中は、京都御所の見学です。今回初めて訪れました。宜秋門 → 御車寄 → 諸大夫の間 → 新御車寄 → 紫宸殿 → 清涼殿 → 小御所 → 御学問所 → 御池庭 → 御常御殿 → 御三間 →清涼門 のルートで廻りました。次の写真は、新御車寄に飾られた五節舞姫(ごせちのまいひめ)の人形です。説明パネルによると、五節舞は天武天皇が創設した舞とされ、天皇が吉野宮で琴を弾かれた時に、天女が舞い降りて袖を五回翻して舞ったことを起源とするとあります(3日や6日には舞の実演があるようです)。

 各建物内の襖絵も見ることが出来ました。次の写真は、諸大夫の間(正式参殿の時の控えの間)の虎の絵(ここは公卿の間)です。

 次の写真は紫宸殿で、即位礼など重要な儀式が執り行われる最も格式が高い正殿です。向かって右側に「左近の桜」(写真には写っていない)、左側に「右近の橘」が植えられており(写真左)、前面の白砂の庭は「南庭(だんてい)」と呼ばれ儀式の場所としても使われたようです。紫宸殿の奥には、天皇の御座である「高御座(たかみくら)」と皇后の御座「御帳台(みちょうだい)」が置かれている。
 なお、橘は、万葉歌にも詠まれ(5/24の記事参照)、『日本書紀』垂仁天皇条にも、非時香菓(ときじくのかくのみ)として出てきます。


 楽器を演奏している人形も飾られていました。パネルには、「管弦(かんげん)」について次のように説明がなされていました。管弦とは雅楽の一つで、楽器による奏楽で、「三管・両絃・三鼓」の楽器編成で演奏される。三管とは笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)の三種の管楽器(吹き物)を、両絃とは琵琶・楽筝(こと)の二種の絃楽器(弾き物)を、三鼓とは鞨鼓(かっこ)・太鼓・鉦鼓(しょうこ)の三種の打楽器(打ち物)のこと。代表的な曲に「越天楽(越殿楽)」があります。


 午後は奈良国立博物館で開催中の正倉院展を見学しました。

 今年は「金銀鈿荘唐大刀」が人気の出品物の為か、このコーナーだけは近くで観るには長い行列で何十分も待たねばなりません。ここは時間の制約もあり図録で観ることにして、比較的見やすいコーナーを観て回りました。上野誠先生(奈良大学教授)によると、聖武天皇が出家後に使用されたと考えられている袈裟「七条織成樹皮色袈裟」が一番のお勧めとの事でした(宝物の献納目録である『国家珍宝帳』の筆頭に掲げられている品)。この他興味を魅かれたのは「紅布」で、蛍光分光分析の結果、赤色色素はベニバナであることが判明しているとの事でした。通常、ベニバナで染められた赤色は、茜とは異なり、光や空気中の酸素の作用により速やかに退色し、その彩りを失ってしまうそうですが、この「紅布」(南倉)は深い赤色をとどめており、正倉院での管理状態が良かったものと考えられています(図録より)。
 その他、今回は「黄熟香」(「蘭奢待」(らんじゃたい)ともいわれる」も出品されていました。図録には、足利義政や織田信長が一部切り取った有名な香木で、ジンチョウゲ科ジンコウジュ属植物の樹幹に、樹脂が沈着して出来た沈香の一種とありました。
Posted by katakago at 09:04
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