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裏山で見つけたドングリ [2020年10月28日(Wed)]
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 裏山のアラカシ(ブナ科)にはドングリがたくさん生っています。殻斗(かくと)に堅果が一個であることより、万葉歌で、「橿の実」は「ひとり」の枕詞に用いられています。その長歌の一部を載せておきます。
【歌】 ・・・ ただひとり い渡らす児は 若草の 夫(つま)かあるらむ 橿の実の ひとりか寝(ぬ)らむ ・・・ (巻九・1742)
 この歌の解説は、ヤマアイの記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/291

 裏山で拾ったクヌギ(写真左)とコナラのドングリ
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 クヌギ(ブナ科)のドングリを煎じた汁は、灰汁(あく)媒染では黄褐色の染料(鉄媒染では黒色)となる。万葉歌では、「つるはみ」と詠まれています。
【歌】 紅は うつろふものそ 橡(つるはみ)の なれにし衣に なほ及(し)かめやも (巻十八・4109)
【口語訳】 紅は 色褪せるもの 橡染めでも 着馴れた衣に やはり及ぼうか
 当時、鉄媒染による橡染めの黒色の衣服は、一般に下層階級の着るものと考えられていたようです。この歌の関連記事は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/47

 コウヤボウキ(キク科)の花が咲き始めました。
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 コウヤボウキが詠まれた万葉歌は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/201

 ヤマナシ(バラ科)の実(桜紅葉を背景に)
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 イチョウ(イチョウ科)は10数年前に苗木を植えたものですが、今年初めて銀杏が生りました。
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 マユミ(ニシキギ科)の実も色づいてきました。
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Posted by katakago at 17:12
アサザが今も咲いています [2020年10月22日(Thu)]
 夏の時期、華やかだった蓮池も、今は枯れた葉が目立つようになりました。お陰で光が水面まで差し込むようになり、混植しているアサザが勢いを増してきました。少ないながら花も見つけることが出来ました。
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 蓮池で見つけたアサザ
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 自宅庭の水槽で栽培しているアサザ(葉は旺盛に繁っています)
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この時期、フジバカマ以外で咲いている草花を載せておきます。
 タカサゴユリ
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 キキョウとハギの花の名残
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 ヨメナの花とイヌタデ
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 ヒオウギの種子(万葉歌で「ぬばたま」にあてる説)
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Posted by katakago at 14:21
10月に咲いたハマユウ [2020年10月12日(Mon)]
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 ハマユウの一株が、10月になってから花を咲かせました。通常は7~8月ごろの開花で、近年では珍しいことです(写真右脇は、刮ハがはじけ球形の黒い種子(万葉歌では、ぬばたま)を付けたヒオウギ)。

 今年は多くの株で開花が見られ、種子がたくさん得られました(来春播種して苗を殖やす予定)。
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 昨年採取した種を今春播種したもの(開花までには数年かかる)
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Posted by katakago at 13:36
オケラの花 [2020年09月30日(Wed)]
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 裏山ではオケラ(キク科)が花を咲かせていました。万葉歌では、いずれも巻十四の東歌に、うけら(原文は宇家良と表記)と詠まれています。
関連記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/182
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/476

 裏山の竹垣に絡まって咲くアカネ(アカネ科)の花
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 アカネは、その根から緋色の染料が得られる。万葉歌では(原文は茜・茜草・赤根などと表記)、植物そのものを詠んだ歌はなく、「あかねさす」として茜色の照り映える意で、枕詞(日・月・照・昼・紫などにかかる)として用いられています。
以前の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/168
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/452

 畑では、今春播種したヒオウギ(アヤメ科)がこの時期にも花を咲かせています。
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Posted by katakago at 11:12
ナンバンギセルが開花 [2020年09月27日(Sun)]
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 鉢植えで栽培しているイトススキ(イネ科)の株元でナンバンギセル(ハマウツボ科)が開花しました。ナンバンギセルはススキの他ミョウガ、サトウキビなどに寄生する植物で、万葉歌では、おもひぐさ(原文は思草と表記)と詠まれています(次の一首)。
【歌】 道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今更々に 何をか思はむ (巻十・2270)
【口語訳】 道端の 尾花の陰の 思い草のように いまさら 何を思い迷いましょうか
 関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/175

畑の畦道では、ヒガンバナの他、ニラやヨメナの花が咲いています。
 ニラ(ヒガンバナ科)の花
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 ニラは万葉歌では、みら(原文は美良と表記)と詠まれており、歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/162

 ヨメナ(キク科)の花
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 ヨメナは万葉歌では、うはぎ(原文は宇波疑・菟芽子と表記)と詠まれています。
以前の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/107
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/279

 果樹園では、クリ(銀寄・筑波)の収穫時期を迎えました。
 クリ(銀寄)のイガ
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 クリは一つのイガに実が三つ出来ることから、万葉歌ではその真ん中に注目して「三栗の中」と言い、同音の「那賀」にかけた枕詞としても詠まれています。
【歌】 三栗の 那賀に向かへる 曝井の 絶えず通はむ そこに妻もが (巻九・1745)
関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/164

Posted by katakago at 17:55
ヒガンバナが真っ盛り [2020年09月23日(Wed)]
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 先週(9/15)、ヒガンバナが咲き始めたことを記事にしましたが、今、あちらこちらの畦道で真っ赤な花を咲かせています。
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 ハス池の傍ではヤナギタデ(タデ科)が花を咲かせていました。葉が食用となり、万葉歌にも詠まれています。
【歌】 我がやどの 穂蓼古幹(ふるから) 摘み生(お)ほし 実になるまでに 君をし待たむ (巻十一・2759)
【口語訳】 家の庭の 穂蓼の古い茎が 摘んでも伸びて 実がなるまでも長く あなたを待ちましょう
 この歌の関連記事は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/111
 ヤナギタデ
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 シロバナサクラタデ
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 ミヤギノハギに続いてシラハギ(写真後方)も咲きだしました。
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 ミズアオイが今も咲いています。
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 昨夜、庭のフェンスに吊るした鉢植えの月下美人(サボテン科)が咲きました(写真は午後8時ごろ)。
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Posted by katakago at 12:35
ヒガンバナも咲き始めました [2020年09月15日(Tue)]
 草刈りを終えた畦道では、ヒガンバナ(ヒガンバナ科)の花茎が一斉に伸びてきました。一部では開花したものも見られます。万葉歌で、いちし(原文は壱師と表記)と詠まれている植物にヒガンバナをあてる説があります。関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/172
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 山上憶良が詠んだ「秋の七種(くさ)」のうち、ハギ、オミナエシ、キキョウのほか、ススキの穂も見られ、フジバカマが蕾を付けています。
 オミナエシ(写真手前)とミヤギノハギ
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 キキョウ(万葉歌ではあさがほ)
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 ススキの穂
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 フジバカマの蕾(開花は来月、昨年はアサギマダラも飛来))
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 ヒオウギは7月ごろに花を咲かせますが、今春畑に播種したものでこの時期に花を咲かせているものがあります。播種したその年での開花は初めてです(通常開花までには1〜2年)。
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Posted by katakago at 14:38
ハギの花が咲き始めました [2020年09月09日(Wed)]
 今日はようやく気温も30℃を下回り、このところ伸びてきていた畦の草刈りが捗りました。
 畑に植えているミヤギノハギも咲き始めました。
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 萩は万葉歌では最も多く詠まれている植物です(141首)。そのうちのいくつかを以前の記事(次のURL)で紹介しています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/143
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/174
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/436
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/456

 畑ではオミナエシとともにノカンゾウ(ワスレグサ科)が今も咲いています。
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 万葉歌で「忘れ草」と詠まれている植物は、このノカンゾウやヤブカンゾウ(6〜7月に開花)と考えられています。関連記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/468

 裏山に植えているヨグソミネバリ(カバノキ科)の果穂を見つけました(高木になったので脚立に上って撮影)。
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 ヨグソミネバリ(アズサ)は万葉歌では、「引く」などの枕詞として「梓弓」が33首詠まれています。関連記事は昨年のブログ(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1581

 果樹園でカキの木で見つけたゴマダラチョウ
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Posted by katakago at 15:12
真夏に咲いたフジーときじきふぢ(非時藤) [2020年08月19日(Wed)]
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 猛暑が続く中、フジの花が咲いていました。季節外れに咲いた花に興趣を抱いて詠まれた次の歌があります。
【歌】 我がやどの 時じき藤の めづらしく 今も見てしか 妹が笑まひを (巻八・1627 大伴家持)
【口語訳】 家の庭の 時ならぬ藤のように めずらしく 今も見たいものです あなたの笑顔を
 この歌の解説は、ナツフジ(マメ科)の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/135

 畑に植えているヤマナシ(バラ科)やナツメ(クロタキカズラ科)に果実が生っています。
 ヤマナシの実
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 ナツメの実
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 ナシとナツメが詠まれた万葉歌に次の一首があります。
梨棗 黍に粟次ぎ 延ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く (巻十六・3834)
この歌の解説記事は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/574

 咲き終わったヒオウギ(アヤメ科)では刮ハがはじけて中から黒い球形の種子が見られます。
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 万葉歌で、ぬばたま(原文は野干玉・奴婆多麻・烏玉などと表記)と詠まれているのは、このヒオウギの種子とみられています。集中全て、枕詞(黒・夜・暗・夢などにかかる)として用いらています。ぬばたまが詠まれた例歌は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/170
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/188
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/457

 今朝の蓮池で(花が見られたのは3株)
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Posted by katakago at 11:15
ミズアオイが咲き始めました [2020年08月13日(Thu)]
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 ミズアオイ(ミズアオイ科)は昨年2株を購入して栽培を始めましたが、今年初めて花が咲きました。次の万葉歌で、なぎ(原文は水葱と表記)と詠まれている植物がミズアオイにあたると見られています。
【歌】 醤酢(ひしほす)に 蒜(ひる)搗き合(か)てて 鯛願ふ 我にな見えそ 水葱の羹(あつもの)  (巻十六・3829 長忌寸意吉麻呂)
 題詞には、「酢・醤(ひしお)・蒜・鯛・水葱を詠む」とあり、この歌は以前のノビルの記事(下記のURL)でも取り上げています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/36
 昨年のミズアオイの写真と記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1564
  
 畑では、オミナエシに混じって開花したタカサゴユリが目立ってきました。
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 カノコユリも咲いています。
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 ハマユウが今も咲いています(膨らんだ刮ハも見られる)。
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Posted by katakago at 14:06
タカサゴユリが咲き始めました [2020年08月07日(Fri)]
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 オミナエシの黄色を背景にタカサゴユリが咲き始めました。
 ミソハギ(ミソハギ科)の傍でも 
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 裏山ではキツネノカミソリ(ヒガンバナ科)が咲いていました(春に葉を出し夏に枯れてから花茎を出す)。
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 ミツマタの株元でも咲いていました。
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 この時期、植物園の木々ではセミが盛んに鳴いています。
セミ(原文は蟬と表記)が詠まれた遣新羅使人の歌をあげておきます。
【歌】 石走る 滝もとどろに 鳴く蟬の 声をし聞けば 都し思ほゆ (巻十五・3617 大石蓑麻呂)
【口語訳】 岩の上をほとばしり流れる 滝にもまして響き鳴く蝉の 声を聞いていると 都が思い出される
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/114
 
 ケヤキの木で見つけたアブラゼミ(右)とクマゼミ
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 クマゼミ
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Posted by katakago at 16:24
ケイトウの花 [2020年08月05日(Wed)]
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 今年はケイトウ(ヒユ科)の播種時期が遅れたため、ようやく花が咲きました。万葉歌では、からあゐ(原文は韓藍・鶏冠草などと表記)と詠まれています。
 布に摺り移す(朱色がかった色に染める)のによい花として我が国に移入され(韓渡来の藍)、観賞用にも植栽されていたようです。
ケイトウが詠まれた万葉歌は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/118
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/147
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/405


 咲き終わったハマユウで刮ハが膨らんできました。
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 白の鹿の子百合に続いて赤の鹿の子百合も咲いています。
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 裏山ではヤブラン(キジカクシ科)の花が咲き始めていました。
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 今朝の蓮池で(間もなく花も終わりで花托が目立ってきました)
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Posted by katakago at 14:05
白鹿の子百合 [2020年07月30日(Thu)]
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 裏山では、白鹿の子百合が咲いています。
垣根に絡まったナツフジの花房も見つけました。ナツフジは万葉歌の「ときじきふぢ」とみる説もあります。
 ナツフジ(マメ科)の花房
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 トコロ(ヤマノイモ科)の花
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万葉歌では、ところづらと詠まれています。
【歌】 天皇(すめろぎ)の 神の宮人 ところづら いや常(とこ)しくに 我かへり見む (巻七・1133)
【口語訳】 代々の天皇にお仕えする宮人として、(ところづら) いよいよとこしえに私はまた来て見よう。
 ここで、「ところづら」は同音の「常(とこ)しく」の枕詞で、上三句は常(とこ)シクのトコを起こす序詞(有枕序詞)。

 ヒシ(ミソハギ科)の花
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 ヒルムシロ(ヒルムシロ科)の花
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 今朝の蓮池で
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 ハスの花托
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Posted by katakago at 12:08
オニユリが咲いています [2020年07月24日(Fri)]
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 ユリ類では、すでに咲き終わったヒメユリ、ササユリ、ヤマユリに続いて、カシワの木の傍でオニユリが咲いています(花はコオニユリに似ていますが葉腋に珠芽が出来る)。来月には、カノコユリやタカサゴユリの花が見られます。

 畑ではオミナエシ(スイカズラ科)が満開です。
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オミナエシを詠んだ万葉歌に次のような一首があります。
【歌】 手に取れば 袖さへにほふ をみなへし この白露に 散らまく惜しも (巻十・2115)
【口語訳】 手に取ると 袖まで染まる おみなえしが この白露に 散ったら惜しい
 当時、「にほふ」はある素材が美しく照り映えるとして表現されています。
オミナエシの関連記事を次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/99

 今朝の蓮池で
咲き終わった株の花托も目立つようになりましたが、来月上旬ごろまでは花を楽しめそうです。
先日は、市内の保育士の方が子供たちにハスの葉で遊ばそうと葉を求めて訪ねてこられました。
葉っぱに溜まった水は玉のように転がり、茎から水を押し込むと葉から霧状の水が噴き出します。
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Posted by katakago at 13:23
ヒオウギが咲いています [2020年07月19日(Sun)]
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 畑のあちらこちらに植えているヒオウギ(アヤメ科)が花を咲かせています。すでに咲き終わったものでは刮ハが膨らんできました。秋にはこれがはじけて中から黒い球形の種子を覗かせます。これが万葉歌に詠まれた「ぬばたま」とみられています。

 ヒオウギの花の蜜を吸うカラスアゲハ(♂)
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 ナミアゲハ(♀)
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 数多く栽培している中で偶に黄色の花弁(斑点無し)の株が見られます。
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 今朝の蓮池の様子(ハスの花の後方にはオミナエシやキキョウ、ミソハギなどが見られます)
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 ハマユウは今でも次々と咲いています。
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 午後、植物画でベニバナを担当される方が見えられました。
花が終わった頭花の状態の観察と画材の採取が目的です。植物形態学の視点から詳しく観察し細密に描写されます。
 このところの雨続きで採種の時期が遅れてしまい、種子がだいぶ落下していました。
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 花の終わったベニバナの頭花の部分と種子
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Posted by katakago at 16:47
ヤマユリが開花 [2020年07月09日(Thu)]
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 このところの雨続きで裏山には足が向かなかったのですが、雨の合間に出かけたところヤマユリが咲いていました。
 常陸国の防人歌に、次のようなユリを詠んだ歌があります。
【歌】 筑波嶺の さ百合の花の 夜床にも かなしけ妹そ 昼もかなしけ (巻二十・4369)
【歌】 筑波嶺の さ百合の花のように 夜床でも いとしい妻は 昼間もいとしい
この歌の関連記事は下記のURLに掲載しています(花の写真はヒメサユリ)。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/33
 ヤマユリの写真と万葉歌は以前の記事にも載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/97
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/660

 畑ではハマユウが次々と花を咲かせています。
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 昨日の午後、雨の合間を縫って日本植物画倶楽部の方々が見えられました。アサザ、ベニバナ、キキョウを担当される方々は、生育状況を熱心に観察され、画材を選ばれていました(アサザ、ベニバナでは2度目の来訪)。
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Posted by katakago at 08:53
ノキシノブ [2020年07月04日(Sat)]
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 万葉植物関連の本に掲載用の写真を撮りなおしています。万葉歌に、しだくさ(原文表記は子太草)と詠まれているのがノキシノブとみられています。ウラボシ科のシダ植物で(写真は順にウメ、アラカシの幹に着生)、葉の裏に胞子嚢群が目のように対をなして並んでいる様子を撮る事が出来ました(ヤツメランともいわれる)。万葉歌には1首のみ詠まれ、以前にも取り上げていますがここでも載せておきます。古今相聞往来歌類の上、寄物陳思歌(物を媒介にして自己の恋情を述べる歌)の1首です。
【歌】 我がやどは 甍しだ草 生ひたれど 恋忘れ草 見るにいまだ生ひず (巻十一・2475 柿本人麻呂歌集)
【口語訳】 わが家には 屋根のしだなら 生えているが 恋忘れ草は いくら見ても生えていない
 「恋忘れ草」は忘れ草(ヤブカンゾウ)のことで、当時、それを着けると恋の苦しみから逃れられるという俗信があり、その恋忘れ草は一向に生えてこない(わたしは押さえても押さえきれない恋に悩んでいる)。「甍しだ草」は「恋忘れ草」のないことをいうための対比表現(『新編日本古典文学全集 萬葉集』より)。
 畑のあちらこちらでヤブカンゾウ(忘れ草)が咲いています。
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 今朝の蓮池の様子(開花株も増えてきました)
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 ハマユウも次々と咲いています。
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Posted by katakago at 17:38
ネムノキの花が咲いています [2020年07月01日(Wed)]
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 裏山ではネムノキ(マメ科)の花が咲いていました。木が大きくなり花の写真を撮るには望遠レズが必要です(250oを使用)。ネムノキが詠まれた万葉歌(原文は合歓木と表記)と関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/89
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1135


 今朝の蓮池で
蕾の数も増え次々と開花しています。
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Posted by katakago at 11:55
ヤブカンゾウの花 [2020年06月28日(Sun)]
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 果樹園脇の畦道で、ヤブカンゾウ(ワスレグサ科)が一輪咲いていました。蕾を付けている株も多数あり、来月初めにかけて花を楽しめます。
万葉歌では、わすれぐさ(原文は萱草と表記)として詠まれています。歌の解説は下記のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/82
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/385

 ツユクサ(ツユクサ科)の花が咲いていました。
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万葉歌では、つきくさ(原文は月草、鴨頭草と表記)と詠まれています。
ツユクサが詠まれた万葉歌の解説は以前の記事(次のURL)に野出ています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/73
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/149
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/383

 昨日掲載のハスの今朝の様子です(赤も開花)。
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 果樹園の草刈り中に見つけたハクセキレイ(草刈りエンジンの音も気にせず飛来)
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Posted by katakago at 17:30
ハマユウが開花 [2020年06月27日(Sat)]
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 ハマユウ(ヒガンバナ科)は害虫の被害に遭い株数が少なくなったのですが、そのうちの一株が花を咲かせています。蕾を付けている株もみられます。
万葉歌には、柿本人麻呂の次の一首があります。
【歌】 み熊野の 浦の浜木綿 百重(ももへ)なす 心は思へど 直(ただ)に逢はぬかも (巻四・496)
【口語訳】 み熊野の 浦の浜木綿のように 百重にも 心では思っているが 直には逢えないものだね
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/126

 畑では、オミナエシやキキョウが咲き乱れています。
オミナエシとキキョウ(写真後方)
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 キキョウとベニバナ(写真後方)
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 蓮池では、3株目の開花が見られました。
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 これから次々と開花が見込まれます。
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Posted by katakago at 10:18
ベニバナが見ごろ [2020年06月22日(Mon)]
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 畑ではベニバナ(キク科)の花が真っ盛りです。
新型コロナ禍で先月までは見学案内を自粛していましたが、今朝、今年3件目の来園者がありました。日本植物画倶楽部会員の方です。再来年に、万葉植物をテーマにボタニカルアート展が計画されており、ベニバナを担当されるとのことです。この時期、ベニバナの他、カワラナデシコ、キキョウ、オミナエシ、ヒオウギ、ハスやヒシの花を見ていただけました。
ベニバナが詠まれた万葉歌は下記の記事に紹介しています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/81
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/363
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/384

 大型バットで栽培しているヒシ(ミソハギ科)が今年初めて花を咲かせました。
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 ヒシが詠まれた万葉歌は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/129

 ハスの2株目が開花しました。
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 キキョウ(キキョウ科)も畑のあちらこちらで咲きだしました。
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キキョウが詠まれた万葉歌は下記の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/77
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/389

 ヒオウギ(キク科)は畑の数か所に植えていますが、日当たりの良い場所では花が咲き始めています。
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Posted by katakago at 15:22
ハスの花 今年初めて開花 [2020年06月18日(Thu)]
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 10日前に蕾の写真を掲載していたハス(ハス科)が開花しました(今年初めての花)。朝からの雨で、ハスの葉っぱに水が溜まっています。
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万葉歌に次のような一首があります。
【歌】 ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉(はちすば)に 溜まれる水の 玉に似たる見む (巻十六・3837)
【口語訳】 (ひさかたの) 雨でも降ってくれ 蓮の葉に 溜まった水の 玉に似たさまを見よう
この歌の関連記事は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/85

 蓮池では、ハスの立ち葉に隠れるように、アサザ(ミツガシワ科)が今も咲いています。
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 畑ではカワラナデシコ(ナデシコ科)に続きキキョウ(キキョウ科)も咲いています。
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 裏山の植物園入り口付近ではアジサイ(アジサイ科)が咲いています。
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Posted by katakago at 11:50
ヒルムシロの花 [2020年06月14日(Sun)]
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 大型バットで栽培しているヒルムシロ(ヒルムシロ科)の花(穂状花序)が咲きました。根茎は泥中にあって繁殖し水田の多年生雑草の一つでもありますが、万葉歌に詠まれている、たはみづら(原文は多波美豆良と表記)にあてる説があります。巻十四の東歌に次のように詠まれています。
【歌】 安波(あは)をろの をろ田に生(お)はる たはみづら 引かばぬるぬる 我を言な絶え (巻十四・3501)
【口語訳】 安波の峰の 山田に生える たはみづらのように 私が引いたらずるずるとどこまでもついて来て 私との仲を絶やさないでくれ (口語訳は『萬葉集全注』より)
 ここで、上三句の「安波をろの をろ田に生はる たはみづら」は、第四句(引かばぬるぬる)を起こす序。

 畑に植えているベニバナが咲き始めました。
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 果樹園の甘夏の小枝で羽化直後のナミアゲハを見かけました。
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Posted by katakago at 13:38
梅雨入り直前の畑で [2020年06月10日(Wed)]
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 畑の片隅でヒマワリが一輪開花しました。昨年のこぼれ種が発芽して生育したもので、十数株ありこれから順次花を咲かせます。
 このところ雨が降らず、朝夕は夏野菜(キュウリ、ナス、トマト、オクラ、ピーマンなど)の水遣りが欠かせなかったのですが、ようやく梅雨入りで暫くはこの作業から解放されそうです。

 お隣の田んぼには水が張られ田植えの準備が整っています。写真は田んぼの水面に映る花菖蒲です(この時期にしか撮れない1枚)。
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 ミソハギ(ミソハギ科)が一株咲き始めました。
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 果樹園ではアンズが色づいてきました。
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Posted by katakago at 15:59
サカキの花 [2020年06月09日(Tue)]
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 裏山のサカキ(サカキ科)の花(白色の五弁花)が咲いています。万葉歌では、大伴坂上郎女の長歌に詠まれています(原文は賢木と表記)。長歌の一部を載せておきます。
【歌】 ひさかたの 天の原より 生(あ)れ来(きた)る 神の命 奥山の さかきの枝に しらか付け 木綿(ゆふ)取り付けて ・・・・・(巻三・379)
【口語訳】 (ひさかたの) 天の原から 天下られた 先祖の神よ 奥山の 榊の枝に しらかを付け 木綿(ゆう)も取り付けて ・・・・・
この歌の解説は、以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/64

 裏山ではササユリのもう一株が咲きました。
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 昨年秋に発芽したベニバナ(キク科)の鉢植えです。今春畑に播種したものより一足先に開花しました。畑に植えているものの開花は来週末頃かと思われます。
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Posted by katakago at 16:55
ハスの蕾 [2020年06月08日(Mon)]
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 蓮池ではハスの立ち葉が旺盛に繁茂してきました。その中で今朝蕾を付けている株に気づきました(今月中には開花か)。

 蓮池傍の花菖蒲はもうしばらく花を楽しめそうです。昨日、畑で孫たちとLINEのビデオ通話を行い、花菖蒲他、カワラナデシコ、キキョウ、ハギなどの映像を送ってやれました。
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 ヒオウギの一株が花を咲かせました(この時期の開花は初めてです)。
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Posted by katakago at 09:42
ササユリが開花 [2020年06月06日(Sat)]
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 裏山ではササユリの一株が開花しました。
【歌】 道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑みしがからに 妻と言ふべしや (巻七・1257)
【口語訳】 道端の草の繁みに生えている百合の 花が咲くように わたしがちょっとほほえんだ ただそれだけのことで わたしを妻だなどとおっしゃっては困ります。
この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/55

 今年初めてキキョウの花が見られました。
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 ベニガク(アジサイ科)の花(がく片の装飾花は最初は白で日を追って淡いピンク色に変わる)
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 クワ(クワ科)の実
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【歌】 たらちねの 母がその業(な)る 桑すらに 願へば衣に 着るといふものを (巻七・1357)
【口語訳】 (たらちねの) 母の仕事の 桑でさえ 願えば衣に 着られるというのに
この歌の口語訳は『新編日本古典文学全集 萬葉集』に拠りましたが、故井手至先生の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/351

 ナツメ(クロタキカズラ科)の花
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Posted by katakago at 11:24
ミヤギノハギが咲き始めました [2020年06月04日(Thu)]
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 ミヤギノハギ(マメ科)の一株が早くも咲き始めました。このハギは6月と9月に花を咲かせます。

 畑では、ヤマザクラの株下でカワラナデシコ(ナデシコ科)が咲いています。
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 カワラナデシコに混じってオミナエシ(スイカズラ科)も茎が伸びてきました。そのうちの一株は蕾を付けていました。
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 間もなく開花しそうなキキョウ(キキョウ科)が一株ありました。ほかの株は今月下旬から開花が見込まれます。
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 早くも蕾を付けているヒオウギ(アヤメ科)を見つけました(通常開花が見られるのは7月中旬ごろ)。
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Posted by katakago at 11:36
ヒメユリが開花 [2020年06月01日(Mon)]
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 裏山の斜面に植えているヒメユリが咲きました。万葉歌には、大伴坂上郎女の次の一首のみ詠まれています。
【歌】 夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ (巻八・1500)
【口語訳】 夏の野の 繁みに咲いている ひめゆりのように 相手に知ってもらえない恋は 苦しいものです。この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/379

 ササユリの蕾もだいぶ膨らんできました(一株は今週末にも開花か)。
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 畑の畦道で見つけたチガヤ((イネ科)の花穂
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 万葉歌では、つばな(原文は茅・茅花などと表記)と詠まれています。以前の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/352


 
Posted by katakago at 11:39
ツタとテイカカズラ [2020年05月31日(Sun)]
 万葉歌に詠まれている植物につた(原文は都多などと表記))があります。現在の植物のツタ(ブドウ科)のほかテイカカズラ(キョウチクトウ科)とする説があります。この時期、裏山ではツタの若葉とテイカカズラの花が見られます。
 柿本人麻呂の石見相聞歌第二群の長歌(巻二・135)には、「・・・・さ寝し夜は いくだもあらず 延ふつたの 別れし来れば ・・・」とあり、「延ふつたの」は、つたの蔓が絡みあって伸び広がって分岐することから「別れ」にかかる枕詞です。この歌の全文は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/28

 ケヤキの大木に伸びてゆくツタ
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 ヒノキの幹に絡まりついたツタ(秋には紅葉が見られる)
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 テイカカズラ(キョウチクトウ科)の花
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 裏山ではヤマアジサイが咲いています。
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Posted by katakago at 10:17
ジュンサイの花 [2020年05月30日(Sat)]
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 ジュンサイ(ジュンサイ科)は昨年苗を4株購入し、大型バットで育てていますが、殖えてきた株のうち2株が花を咲かせています。万葉歌では蓴(ぬなは)と詠まれています。
【歌】 我が心 ゆたにたゆたに 浮き蓴 辺にも沖にも 寄りかつましじ (巻七・1352)
【口語訳】 わたしの心は ゆったりしたり動揺したりで 浮き蓴(ぬなわ)のように 岸にも沖にも 寄ってしまえそうにない
 ジュンサイの昨年6月の記事(写真と万葉歌)は次のURL
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1525

 万葉歌に詠まれた水生植物は、アサザ、ハス、ジュンサイのほか、ヒシ、ミズアオイ(水葱 なぎ)、ヒルムシロ(たはみづらに当てる説)などがあり、これらも育てています。
 ヒシ(ミソハギ科)が大型バット全面に広がってきました(花はこれから)。
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 ミズアオイ(ミズアオイ科)
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 ミズアオイの花と万葉歌は昨年8月の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1564

 ヒルムシロ(ヒルムシロ科)の葉が展開
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Posted by katakago at 11:01
花菖蒲が咲き始めました [2020年05月28日(Thu)]
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 蓮池に隣接して植えている花菖蒲が咲き始めました。これから来月中ごろまで色とりどりの花が楽しめます。今朝の時点での開花株の写真を1枚づつ載せておきます。
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 蓮池ではハスの立ち葉が池全面に広がってきました。
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Posted by katakago at 14:32
カワラナデシコの花 [2020年05月22日(Fri)]
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 畑のあちらこちらでカワラナデシコ(ナデシコ科)の花が見られるようになりました。大伴家持は、ナデシコの可憐な花を格別に好んだようで、11首も詠んでいます。そのうちの一首を載せておきます。
【歌】 我がやどの なでしこの花 盛りなり 手折りて一目 見せむ児もがも (巻八・1496)
【口語訳】 家の庭の なでしこの花が 今真っ盛りだ 手折って一目 見せてやるような女の子がいたらよいのに

 裏山では、センダン(万葉歌ではあふち)、ウツギ(万葉歌ではうのはな)、タチバナの花が咲いています。
 センダン(センダン科)の花
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【歌】 我妹子に 楝の花は 散り過ぎず 今咲けるごと ありこせぬかも (巻十・1973)
【口語訳】 いとしい妻に逢う、そのアウではないが、楝(おうち)の花は散り過ぎることなく、今咲いているそのままで、ずっといてほしいものだなあ。
 ここでは「我妹子に」は、「逢ふ」から同音で「あふち」に掛かる枕詞で、「あふち」のアウに「逢う」の意で掛けられています。

 ウツギ(アジサイ科)の花(万葉歌では卯の花)
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 タチバナ(ミカン科)の花
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 万葉歌では、卯の花(ウツギ)やタチバナは同時にホトトギスとともに詠まれている例が多くあります。それぞれ一首づつ載せておきます。
【歌】 卯の花の 咲く月立ちぬ ほととぎす 来鳴きとよめよ 含みたりとも (大伴家持 巻十八・4066)
【口語訳】 卯の花の 咲く月が来たぞ ほととぎすよ 来鳴きとよもせ まだ蕾であっても
【歌】 我がやどの 花橘に ほととぎす 今こそ鳴かめ 友に逢へる時 (大伴書持 巻八・1481)
【口語訳】 家の庭の 花橘に ほととぎすよ 今こそ鳴いておくれ 友に逢っているこの時に

 八朔の花とナミアゲハ
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 ハナショウブの蕾(来月初旬にかけて見頃を迎えます)
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 ササユリの蕾(開花は来月中旬か)
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 ヒメユリの蕾(開花は来月下旬ごろか)
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Posted by katakago at 11:54
エゴノキの花が咲いています [2020年05月12日(Tue)]
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 エゴノキ(エゴノキ科)が白い五弁花を下向きに咲かせています。万葉歌で、やまぢさ、ちさと詠まれている植物にエゴノキをあてる説があります。
【歌】 山ぢさの 白露重み うらぶれて 心に深く 我が恋止まず (巻十一・2469)
【口語訳】 山ちさがしとどにおいた白露の重さでうなだれるようにうちしおれて、心の底深く わたしの恋は止むことはない
 「ちさ」が詠まれた歌は、この歌を含め以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/24
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1113


 蓮池ではアサザの花が増えてきました。
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 ハスの立ち葉も伸びてきました(開花は来月下旬からを予想)。
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Posted by katakago at 13:54
クログワイの塊茎 [2020年05月06日(Wed)]
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 万葉植物関係の出版物に掲載する写真を整理中です。これまで撮りためてきた中で、その植物の特徴を示すのに1枚の写真では十分ではないものもあり、あらためて時期を変えて撮りなおしています。その一つが写真に示したクログワイ(カヤツリグサ科)の塊茎です。クログワイ(水田の強害草の一つ)は秋に地下茎の先端に塊茎をつけ、翌年に新芽を出して新しい株になりますが、株元を掘り起こしてみるとこの時期でも写真のような塊茎が残っていました(この塊茎は食用になる)。
 万葉歌で、ゑぐ(原文は佪具・恵具と表記)として2首詠まれています。そのうちの一首は、
【歌】 あしひきの 山沢ゑぐを 摘みに行かむ 日だにも逢はせ 母は責むとも (巻十一・2760)
【口語訳】 (あしひきの) 山沢のゑぐを 摘みに行く 日ぐらいは逢っておくれ お母さんに叱られても
 クログワイの夏(8月)の写真とこの歌の解説記事は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/426


蓮池脇では カキツバタが順次咲いています。
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Posted by katakago at 16:07
カキツバタが咲き始めました [2020年05月02日(Sat)]
 新型コロナウイルス感染の収束が見通せず、今年の連休は孫たちの帰省も叶いません。
 2月中旬以来、公共交通機関を利用する外出は控え、カルチャーセンターの講座も4月からは休講になっています。そのため、もっぱら裏山や畑での農作業で日々過ごしています。お陰で例年になく園内の草取りもはかどっています。秋の草花が咲く頃には収束することを願っています。

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 蓮池の一角に植えているカキツバタ(アヤメ科)が咲き始めました。その花の色は濃紫色で、和名は、花汁を布にこすりつけて染める昔の「書きつけ」という行事から転訛したといわれています。
【歌】 かきつはた 衣に摺り付け ますらをの 着襲ひ狩する 月は来にけり (大伴家持 巻十七・3921)
【口語訳】 かきつばたで 衣を摺り染めにし ますらをが 着飾って狩をする その月は来た
カキツバタが詠まれた万葉歌の解説は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/8
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/324
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/591

裏山では新緑が映える季節となりました。
 イロハモミジ(ムクロジ科)の花と翼果
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 カツラ(カツラ科)の若葉
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 ユズリハ(ユズリハ科)の新葉が広がってきました。
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 昨年苗木を移植したホオノキ(モクレン科)の新葉が展開してきました。
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Posted by katakago at 13:28
早くもアサザが一輪開花 [2020年04月30日(Thu)]
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 蓮池に混植しているアサザ(ミツガシワ科)が一輪咲きました。例年になく早い開花です。アサザは多年生の浮葉植物で、地下茎から葉を出して水面に浮かべ黄色の花を咲かせます。万葉歌であざさ(原文は阿耶左と表記)と詠まれている植物がアサザにあたるとされています。アサザが詠まれた万葉歌の解説は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/49

 ビオトープ池ではショウブ(ショウブ科)の花が咲いていました。花茎の中ほどに肉穂花序(淡黄緑色の小花を密集)を付けています。葉は独特の匂いをもち、これが邪気を払い疫病を除くものと言われ、端午の節句に用いられるようになりました。
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ショウブは万葉歌では、あやめぐさ(原文は菖蒲草、菖蒲、安夜女具佐などと表記)として詠まれています。万葉歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/330
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/594

 カワラナデシコ(ナデシコ科)も咲き始めました。畑のあちらこちらで発芽した苗が生育し、これから秋にかけて順次花が見られます。
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 ヤマザクラの最後の一株が花を咲かせています。
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Posted by katakago at 13:45
フジの花が咲いています [2020年04月24日(Fri)]
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 7年前、畑に設置した藤棚でフジの花が見ごろとなりました。
フジは集中27首詠まれており、その多くは花房の風に揺れるさまを波にたとえて藤波と詠まれています。
【歌】 恋しけば 形見にせむと 我がやどに 植ゑし藤波 今咲きにけり (山部赤人 巻八・1471)
【口語訳】 恋しくなったら 偲びぐさにしようと思って 家の庭に 植えた藤の花は 今咲き始めた
【歌】 藤波の 花は盛りに なりにけり 奈良の都を 思ほすや君 (大伴四綱 巻三・330)
【口語訳】 藤の花は 今満開になりました 奈良の都を 恋しく思われますか帥(そち)も
 これらの歌の解説は以前の記事(下記のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/7
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/590

 昨年から畑の一角に設置した大型バットで水生植物を育てています。万葉歌に詠まれたコナギ、ミズアオイ、クログワイ、ヒルムシロ、ヒシ、ジュンサイなどで、このうちヒシとジュンサイの新葉が展開してきました。
 ヒシ(ミソハギ科)
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 ジュンサイ(ジュンサイ科) 先月よりだいぶ増えてきました。
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Posted by katakago at 14:42
タブノキの花 [2020年04月21日(Tue)]
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 タブノキ(クスノキ科)の花が咲いています。花の写真はこのブログでは今回が初めての掲載です。タブノキは万葉歌ではつまま(原文は都万麻と表記)として詠まれています。つままが詠まれた万葉歌は大伴家持が越中で詠んだ次の一首のみです。
【歌】 磯の上の つままを見れば 根を延へて 年深からし 神さびにけり (大伴家持 巻十九・4159)
【口語訳】 磯の上の つままを見ると 根を張って 年を久しく経たらしい 神々しくなっている
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/22

 コウゾ(クワ科)の雌花序
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 コウゾ関連の以前の記事は次のURL
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/13

 カシワ(ブナ科)の若葉
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 カシワが詠まれた万葉歌は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/10
Posted by katakago at 16:58
アマドコロが咲いています [2020年04月18日(Sat)]
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 ポット苗を購入し畑に移植して栽培しているアマドコロ(キジカクシ科)の花が咲き始めました。裏山に自生しているナルコユリ(キジカクシ科)に草姿や花の形が似ていますが、ナルコユリの茎には稜がなく、アマドコロの茎は6稜の違いがあります。
 万葉歌で、にこ草(原文は似児草と表記)と詠まれている植物にアマドコロをあてる説があります(他にイノモトソウ科のハコネシダとする説も)。
アマドコロの関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/589

 裏山ではシャガの花が盛りで、ヤマブキやタチツボスミレもまだ花を咲かせています。
 五輪塔前のシャガの花
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 タチツボスミレと八重のヤマブキ
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 挿し木で殖やしたツバキの苗木を10年ほど前に裏山に数本植えていますが、そのうちの一株が初めて花を咲かせました。庭に植えられている園芸種(品種名は不明)でヤブツバキに比べ花は大型です。
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Posted by katakago at 11:27
折れたヤマザクラが開花 [2020年04月17日(Fri)]
 裏山に自生していたヤマザクラが昨年根元から折れてしまい、いずれ片づけなければと思いながら放置していたところ、折れた幹が斜面に転がった状態で花を咲かせていました。
 すぐ近くは住宅地として開発され擁壁(写真右上)が迫っており、最近は幹の傾きが気にはなっていたのですが、支柱の設置などの対応まで手が回っていませんでした。
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 折れた幹が斜面に転がり落ちていました。
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 このような状態で花を咲かせているのは驚きです。  
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このヤマザクラは8年前の記事(次のURL)に写真を掲載していたものです。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/319



 畑に植えているヤマザクラ(品種名は不明)が株毎に今も花を咲かせています
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Posted by katakago at 14:36
カラタチの花 [2020年04月11日(Sat)]
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 裏山ではカラタチ(ミカン科)の花が咲き始めました。当園の柑橘類では一番早く花を咲かせます。
 カラタチは万葉歌では、巻十六の題詞に「忌部首、数種の(くさぐさ)の物を詠む歌一首」とある次の歌に詠まれています。
【歌】 からたちの 茨刈り除け 倉建てむ 屎遠くまれ 櫛造る刀自 (巻十六・3832)
【口語訳】 からたちの いばらを刈り除いて 倉を建てるのだ 屎は遠くに行ってせい 櫛造りのおばちゃんよ
『萬葉集釈注』の解説には、「宴などきわめてくだけた集団の場における即興とみられ、題詞にある数種の物は、からたち・茨・倉・屎・櫛で、その選択は詠み手自身に任されて詠んだのがこの物名歌」とあります。

 アケビ(アケビ科)の花が咲いていました。
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 万葉歌で、さのかた(原文は狭野方と表記)と詠まれている植物を蔓性植物のアケビにあてる説があり、例歌を以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/979


 裏山ではヤマブキが見頃です。
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 オキナグサ(キンポウゲ科)その後
花後多数の花柱が長く伸長し球状になります。これが老人の白髪頭に似ているため漢名で白頭翁の名があります。
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 裏山ではニリンソウ(キンポウゲ科)が咲いていました。
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Posted by katakago at 13:21
ニワトコの花 [2020年04月09日(Thu)]
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 ニワトコ(レンプクソウ科)の花が咲きました(このブログでは初めての写真掲載)。万葉歌では、「やまたづ」と詠まれ向ヒ・迎ヘの枕詞として用いられています。例歌は、2/13の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1640

 ヤマザクラが順次花を咲かせています。
 満開のオオヤマザクラ
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 次の2株は品種名不明 
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Posted by katakago at 11:36
木々の芽吹き(ユズリハ、ヨグソミネバリ) [2020年04月08日(Wed)]
 裏山では、モミジやカツラ、クヌギの若葉とともに、ユズリハやヨグソミネバリの新芽が見られるようになりました。

 ユズリハ(ユズリハ科)の新芽(中央部)と雄花
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 枝先の先端部で黄緑色の新葉が出始めています。新葉が展開すると古い葉は垂れ下がり落葉する(新葉に位置を譲る)ことより、その名がつけられたそうです。
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ユズリハが詠まれた万葉歌は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/251

 ヨグソミネバリ(カバノキ科) 
雌花序(短枝の先端に上向きに着く)と雄花序(長枝の先端部に葉芽が開くのと一緒に下垂して開く)。木質は柔軟なため弓材とされ、万葉歌では、木そのものを詠んだ例はなく、「引く」などの枕詞として「梓弓」が集中に33例あります。例歌は昨年の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1581

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 コバノミツバツツジも一斉に開花しました。
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 五輪塔前のヤマブキが八分咲きです。
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 シャガの花が咲き始めました。
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Posted by katakago at 13:15
ツツジも開花 [2020年04月04日(Sat)]
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 裏山では白いツツジが咲き始めました。白つつじが詠まれた万葉歌を載せておきます。
【歌】 風早の 美保の浦廻の 白つつじ 見れどもさぶし なき人思へば (河辺宮人 巻三・434)
【口語訳】 風早の 美保の浜辺の 白つつじは 見ていても楽しくない 死んだ人のことを思うから 
 この歌の題詞には、和同四年(711)、河辺宮人が姫島の松原で美人(おみな)の死骸を見て、悲しんで作った歌四首とあり、これはその一首目(巻三の挽歌)。
【歌】 をみなへし 佐紀野に生ふる 白つつじ 知らぬこともて 言はれし我が背 (巻十・1905)
【口語訳】 佐紀野に生い茂る白つつじではないが、全く自分の知らないことでもって、噂をたてられた我が夫よ
 この歌は巻十の春の相聞(花に寄する)。「をみなへし」は「咲く」の意で地名の佐紀野にかかる枕詞。また、第三句までが、同音(シラ)で「知らぬ」を起こす序詞。

 コバノミツバツツジも間もなく咲きそうです。
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 フジの蕾が膨らんできました。
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 センダイヤが満開です。
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 ヤマナシの花も満開です。 
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 裏山に植えている枝垂桜も咲いています。
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Posted by katakago at 17:11
裏山でタケノコ掘り [2020年04月02日(Thu)]
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 雨上がりの裏山でタケノコが出ているのを見つけ、早速掘り上げました。

 裏山ではヤマブキ(一重)が咲き始めました。
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 八重咲きの株も花が見られます。
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ヤマブキが詠まれた万葉歌は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/6
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/309
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/569

 タチツボスミレ
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万葉歌に、ヤマブキとスミレが詠まれた歌があります。
【歌】 山吹の 咲きたる野辺の つほすみれ この春雨に 盛りなりけり (高田女王 巻八・1444)
【口語訳】 山吹が 咲いている野辺の つぼすみれは この春雨の中 今真っ盛りである
Posted by katakago at 11:03
ヤマナシの花 [2020年03月31日(Tue)]
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 ヤマナシの花が咲き始めました。実生から育てて13年ほど経ちますが、数年前から秋にはたくさんの小さな実を付けるようになりました。。ナシが詠まれた万葉歌は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/574
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1099

 裏山のヤブツバキの株元ではヤマアイ(トウダイグサ科)の花が咲いています。ヤマアイはわが国では最も古い染料植物の一つ(葉を乾燥して搗き出した汁で藍色に染める)。
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ヤマアイ(万葉歌ではやまあゐ)が詠まれた歌の解説は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/291

 裏山ではヒトリシズカ(センリョウ科)が咲いています。
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 万葉歌で、「つぎねふ(原文は次嶺経と表記) 山背道を ・・・」と詠まれる長歌(巻十三・3314)がありますが、『和名抄』に及己(豆木禰久佐、つきねくさ)とあることより、これをヒトリシズカやフタリシズカの古名とし、「つぎねの生えているところの山背道を」と解する説があります(『万葉植物事典』)。フタリシズカの記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/30

 山の斜面でクサイチゴの花が咲いていました。
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Posted by katakago at 14:59
桜の花いろいろ [2020年03月29日(Sun)]
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 裏山の桜(品種名は不明)は、満開です。
サクラが詠まれた万葉歌を巻十(四季分類の巻)の春の雑歌より三首あげておきます。
【歌】 あしひきの 山の際(ま)照らす 桜花 この春雨に 散り行かむかも (1864)
【口語訳】 (あしひきの) 山あいを照らしている 桜花は この春雨に 散りゆくことであろうか
【歌】 春雨に 争ひかねて 我がやどの 桜の花は 咲きそめにけり (1869)
【口語訳】春雨に 逆らえなくて 家の庭の 桜の花は ほころび始めた
【歌】 春雨は いたくな降りそ 桜花 いまだ見なくに 散らく惜しも (1870)
【口語訳】 春雨よ ひどくは降るな 桜花が まだよく見ないうちに 散ったら惜しい 
なお、サクラが詠まれた万葉歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/319

 25日に掲載のヤマザクラは今は満開です。
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 エドヒガンは昨年初めて僅かな花を咲かせましたが今年はその数も増えました。
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 ヤマザクラの一種センダイヤ(牧野富太郎博士命名)が咲き始めました。
花弁の色が濃いピンク色です。
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 オオシマザクラ(花弁は真っ白)も咲き始めました。
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Posted by katakago at 14:53
ヤマザクラも咲き始めました [2020年03月25日(Wed)]
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 ヤマザクラの一株で花が咲き始めました(葉の展開と同時に開花)。これから4月の上旬にかけてオオヤマザクラ、オオシマザクラ、センダイヤなどの開花が見込まれます。
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サクラが詠まれた万葉歌については、以前記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/319

 シダレヤナギの芽吹き
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 シダレヤナギの花穂(葉が伸びきらないうちに黄緑色の花を咲かせる)。
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シダレヤナギが詠まれた万葉歌は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/296

 裏山ではイロハモミジの若葉が見られます。
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Posted by katakago at 11:12
エドヒガンが開花 [2020年03月21日(Sat)]
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 裏山では、10年ほど前に苗木を植えたエドヒガンが咲き始めました。昨年初めて花が見られましたが、今年は多くの蕾をつけており満開の時期が楽しみです。昨年の記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1491

 果樹園ではスモモの花が満開です。
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【歌】 我が苑の 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りたるかも (大伴家持 巻十九・4140)
【口語訳】 わが園の 李の花が 庭に散っているのだろうか それとも薄雪がまだ 残っているのであろうか
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/305

 裏山ではカタクリの蕾が膨らんでいました。
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 蓮池では早くもアサザの葉が出てきました。
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 大型バットで栽培しているジュンサイも葉が出てきました。
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Posted by katakago at 11:32
アセビの花 [2020年03月15日(Sun)]
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 裏山ではアセビ(ツツジ科)の花が見頃です。万葉歌では、あしび(原文は馬酔木、安志妣などと表記)と詠まれています。
【歌】 磯の上に 生ふるあしびを 手折らめど 見すべき君が ありといはなくに (大伯皇女 巻二・166)
【口語訳】 磯のほとりに 生えているあしびを 折りたいが お見せする相手のあなたが いるわけではないのに
【歌】 我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の あしびの花の 今盛りなり (巻十・1903)
【口語訳】 あなたを わたしが恋しく思うことは 奥山のあしびの花のように 今やまっ盛りです
これらの歌の解説は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/292 

 シキミ(マツブサ科)の花
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【歌】 奥山の しきみが花の 名のごとや しくしく君に 恋ひ渡りなむ (大原眞人今城 巻二十・4476)
【口語訳】 奥山の しきみの花の 名のように しきりにあなたを 思い続けることか
この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/282

 ミツマタ(ジンチョウゲ科)の花
万葉歌で、さきくさ(原文は三枝と表記)と詠まれている植物をミツマタとする説があります(『萬葉集釈注』他)。
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【歌】 春されば まづ三枝の 幸くあらば 後にも逢はむ な恋ひそ我妹 (巻十・1895 柿本朝臣人麻呂歌集)
【口語訳】 春になると まず咲く三枝(さきくさ)のように 幸(さき)く−無事でさえあったら あとでも逢えよう そう恋しがるなよおまえ
この歌の以前の記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/285

 スモモが咲き始めました。
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裏山では、ユリ科のアミガサユリやアマナが咲いています。
 アミガサユリ(バイモ)
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 アマナの花
子供の頃(60年以上前)は畦道で咲いていましたが、この頃は見かけなくなりました。
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 ネコヤナギその後
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Posted by katakago at 14:16
アオサギを見かけました [2020年03月14日(Sat)]
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 今朝雨の中、蓮池傍の花菖蒲畑(新芽が出ています)でアオサギが飛来しているのを見かけました。飛翔する写真が撮れたので掲載しておきます。
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 万葉歌に鷺が詠まれた歌があり以前の記事(次のURL)に紹介しています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/896
Posted by katakago at 11:28
オキナグサが開花 [2020年03月12日(Thu)]
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 畑では、オキナグサ(キンポウゲ科)の花が咲き始めました。例年よりも早い開花です。万葉歌(巻十四の東歌)に、ねつこぐさ(原文は根都古具佐と表記)と詠まれている植物をオキナグサにあてる説があります(『増訂萬葉植物新考』など)。
【歌】 芝付きの 御宇良崎なる ねつこ草 相見ずあらば 我恋ひめやも (巻十四・3508)
【口語訳】 芝付きの 御宇良崎(みうらさき)にある ねつこ草のようなあの娘子を 見さえしなかったなら わたしはこうも恋い慕おうか
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/299

 果樹園では、バラ科のアンズやアーモンドの花が咲き始めました。
 アンズの花
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 アーモンド(品種はダベイ)
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 サクランボ(暖地桜桃)は満開です。
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Posted by katakago at 13:11
桜(サクランボ、暖地桜桃)が開花 [2020年03月07日(Sat)]
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 植物園に多種類植えている桜で、毎年一番早く咲くサクランボ(暖地桜桃)の花が咲き始めました。3月初旬の開花は初めてです。
 今日は、午後4時に孫娘の合格発表が大学のホームぺージ上で行われるとのことで、畑で農作業をしながらその時を待っていました。草むしりは落ち着かない時間を過ごすには向いているようです。夕方、志望校(名古屋大学 工学部)合格の知らせを聞いてホッとしています。昨年末には志望分野について相談を受けていましたが、新たな進路が決まりよかったです。充実した学生生活を送れるよう祈っています。

 畑に植えている八重咲きの花桃も見頃です。
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 ネコヤナギの花穂
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 畑でツクシを見つけました。
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 裏山の入り口ではフキノトウが出ていました。
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Posted by katakago at 19:13
モモの花が咲き始めました [2020年03月01日(Sun)]
 先月11日以降、公共交通機関を利用した外出は控えています。毎週通っていたカルチャーセンターの尺八教室も一か月近く休んでいます(自宅での練習は続けていますが)。
 植物園では、ウメやヤブツバキに続きモモの花(一重)も咲き始めました(例年よりも早い開花)。今朝は花の蜜を吸うメジロを見かけました。
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【歌】 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子 (大伴家持 巻十九・4139)
【口語訳】 春の園は まるで一面紅色に照り輝いている その桃の花の樹の下まで照り映える道に つと出で立っているおとめよ (口語訳は『萬葉集全注』より)
 この歌の解説は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/286

 モモの花の蜜を吸うメジロ
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 ミツマタにやってきたメジロ
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Posted by katakago at 12:49
花桃の蕾 [2020年02月13日(Thu)]
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 畑に植えている花桃の蕾が色づき始めました。

 昨年、ニワトコ(レンプクソウ科)の苗木を入手し畑に植えていますが、新芽が膨らんできました。万葉歌では、「やまたづ」と詠まれています。 
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【歌】 君が行き 日長くなりぬ やまたづの 迎へを行かむ 待つには待たじ 
    (ここにやまたづといふは、これ今の造木(みやつこぎ)をいふ) (衣通王 巻二・90)
【口語訳】 あなたの旅は 久しくなった (やまたづの) お迎えに行こう とても待ってはいられない (ここに「山たづ」とあるのは、今のにわとこの木のことである)
 歌に細注があり、やまたづはニワトコの古名で、万葉歌では向ヒ・迎ヘの枕詞として用いられています。『日本古典文学全集 萬葉集』の頭注によれば、「花は淡黄色で枝先に群がり咲き、枝葉が対生するところから向キアフの約ムカフにかけた」とあります。

 ムラサキ(ムラサキ科)の新芽が出てきました。
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 畑のあちらこちらでオオイヌノフグリ(オオバコ科)が咲いています。
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 裏山の植物園入り口の白梅は満開となりました。
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Posted by katakago at 13:09
タチツボスミレが咲いています [2020年01月31日(Fri)]
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 畑の数か所で、早くもタチツボスミレが咲いているのを見つけました。
 オキナグサの出芽(開花は3月ごろか)
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 畑に植えている白梅
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ヤブツバキと白梅(裏山で)
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ブータン大輪ミツマタが咲き始めました。
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 一昨日は、今年初めての来園者(7名)がありました。2年後に奈良で開催予定の万葉植物関連の企画について協力要請があり、候補植物とそれが詠まれた万葉歌について意見交換させていただきました。
Posted by katakago at 19:44
白梅が咲き始めました [2020年01月19日(Sun)]
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 10年ほど前に畑に植えた数本のウメの苗木のうち、先週からその一株で花が咲き始めました(上の2枚の写真)。
 裏山の植物園入り口の白梅は畑の梅に比べ年数を経ていますが、今日は3輪の開花が見られました(写真はその一輪)。
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 ウメが詠まれた万葉歌については以前の記事に掲載していますが(下記のURL参照)、ここでは、巻五の「梅花の宴」で詠まれた32首から次の2首を載せておきます。
【歌】 正月(むつき)立ち 春の来(きた)らば かくしこそ 梅を招(を)きつつ 楽しく終へめ (815 大宰大弐紀卿)
【口語訳】 正月になり 春が来たなら こうやって 毎年梅を迎えて 歓を尽くしましょう
【歌】 我が園に 梅の花散る ひさかたの 天(あめ)より雪の 流れ来るかも (822 大伴旅人)
【口語訳】 わが園に 梅の花が散る (ひさかたの) 天から雪が 流れてくるのだろうか 

 ウメが詠まれた万葉歌の関連記事は下記のURLに、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/274
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/284
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1070
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1199

 なおウメ関連では、新元号「令和」の出典が『万葉集』巻五の「梅花の宴」の序文からとのことで、下記の記事も載せています(2019.4.1)。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1496


Posted by katakago at 15:04
裏山のイロハモミジの紅葉 [2019年12月12日(Thu)]
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 裏山ではイロハモミジ(ムクロジ科)が紅葉しています。もともと自生していなかった裏山に苗木を植えて10年以上になります。その数も十数本で生育場所によって色づきに違いが見られます。
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 イロハモミジは万葉歌では「かへるて」と詠まれており、関連記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/234
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1065

 マユミの実がはじけて中から赤い種をのぞかせています(花が咲いたように)。
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マユミが詠まれた万葉歌は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/231

Posted by katakago at 16:54
木々の黄葉 [2019年11月29日(Fri)]
 先日(24日)の尺八定期演奏会で、今年の大きな行事も終わりホッとしています。
 ただし、2年後には都之雨社100周年の記念演奏会があり、それにも参加できるように日々の練習は続けたいと思っています。

 裏山ではイチョウが、畑ではヤマナシの葉が黄葉しています。
 イチョウ(苗木を植えて14年ほどになります)
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 ヤマナシ(実生から育てて10年近く)
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 もう一本は実は残っていますが葉は散ってしまいました。
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 万葉歌では、ナシは3首詠まれていますが、うち2首は。ナシが「無し」に通ずるので「妻梨の木」と掛けて詠まれています。
【歌】 もみち葉の にほひは繁し 然れども 妻梨の木を 手折りかざさむ (巻十・2188)
【口語訳】 黄葉の色は実にさまざまだ。しかし私は妻無しの梨の木を折って髪挿しにしよう。
【歌】 露霜の 寒き夕の 秋風に もみちにけりも 妻梨の木は (巻十・2189)
【口語訳】 露の置くこの寒い夕の秋風に黄葉したらしい。妻無しという梨の木は。
(口語訳は、いずれも岩波文庫『万葉集』より)
 『新編日本古典文学全集 萬葉集』の解説には、「作者は独身か。わざとひがんでいるように戯れて詠んだものか」とあります。

 今週初め、所用で訪れた満願寺境内ではイロハモミジの鮮やかな紅葉が見られました。
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Posted by katakago at 20:25
ヒシの実 [2019年11月21日(Thu)]
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 7月の初めにヒシ苗2株を購入し、大型バットの底に水田土壌を入れて水を張って栽培していますが、今は葉は枯れてしまっています。株元を手で探るとヒシの実が見つかりました。
 これまでの生育過程の写真を載せておきます。
 撮影日:8月13日
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 撮影日:9月27日
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 ヒシの花(撮影日:9月27日)
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 ヒシ(ミソハギ科)は池沼に自生する1年生の水草で、根部は泥中にあって茎を水面に長く伸ばし、先端に菱形の葉を多数つけて水面に浮き、夏に小さな白色の四弁の花をつけ、棘のある実はデンプン質とタンパク質を含み食用になります。万葉歌には二首詠まれています。
【歌】 君がため 浮沼の池の 菱摘むと 我が染めし袖 濡れにけるかも (柿本人麻呂歌集 巻七・1249)
【歌】 豊国の 企救の池なる 菱の末を 摘むとや妹が み袖濡れけむ (巻十六・3876)
歌の解説については以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/129

 この時期、咲いている草花は僅かとなりましたが、いくつかの写真を載せておきます。
ヒオウギ(花と種子)
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ハマユウ(種子)
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タカサゴユリ
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キキョウ
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カワラナデシコ
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Posted by katakago at 11:25
マーキングされたアサギマダラ 北國新聞にも掲載 [2019年11月09日(Sat)]
 先月報告のマーキングされたアサギマダラについて、石川県の北國新聞にも取り上げられました。
 蝶の羽に書かれた文字「ホウダツ、10.1」は、10月1日に石川県羽咋郡宝達志水町の宝達山で飛来調査用に記されたものであることを、宝達山の休憩施設(山の龍宮城)管理者の橘英子さんに確認してもらっていました。新聞記事は橘さんが送ってくれました。記事には、私が10月10,11日に「万葉の海を考える会」の行事で、大伴家持ゆかりの能登を訪れたことも触れられていました。
 北國新聞 (石川北)に掲載された記事(⒒月1日)
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 「万葉の海を考える会」の行事について検索していたところ、同じ北國新聞の次の記事を見つけました。
 北國新聞(石川のニュース)に掲載された「万葉の海を考える会」の記事(⒑月⒓日)
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 10月11日に訪れた高岡市伏木一の宮の氣多神社境内の写真が掲載されていましたが、思いがけずも大伴家持の歌碑の写真を撮ろうとしている私が写っていました。
 なお、この万葉の旅に関する記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1588
Posted by katakago at 14:53
アサギマダラが神戸新聞NEXTの記事に [2019年10月30日(Wed)]
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 先週このブログで報告したアサギマダラが、今朝の神戸新聞NEXTで紹介されました。植物園に飛来したアサギマダラは以前にも見かけていましたが、マーキングされた個体は初めてで、しかもその場所と時期が判明して大変うれしく思っています。当日取材に見えた記者も私もとてもラッキーでした。
 今朝の記事を見た石川県の新聞社から早速問い合わせの電話が入りました。マーキングされたアサギマダラの追跡結果には興味が持たれるようです。



Posted by katakago at 19:17
アサギマダラ続報 [2019年10月24日(Thu)]
 昨日、マーキングされたアサギマダラの記事を掲載しましたが、その後、「ホウダツ」についてネットで検索したところ、石川県羽咋郡宝達志水町の地名であることが分かりました。そのホームページに、海を渡る蝶「アサギマダラ」のマーキング体験の記事が載っていました。毎年9月ごろ宝達山に飛来し、今年も9月11日から10月10日まで、宝達山休憩施設(山の龍宮城)でアサギマダラのマーキング体験が行われたようです。昨日撮影した個体には、ホウダツ、10.1 と書かれており、この期間中にマーキングして放され、20日以上かけて兵庫県までやってきたものと思われます。どのようにしてこの場所のフジバカマに到達できたのかとても不思議に思っています。 
 宝達志水町公式観光サイトより
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 アサギマダラはフジバカマやヒヨドリバナなどに飛来することが知られていますが、オスの性フェロモンは、ピロリジジンアルカロイドを原料にして作られ、その成分を含むヒヨドリバナ類の花に集まってくるそうです(「白山のアサギマダラ」『白山の自然誌』36、石川県白山自然保護センター発行、平成28年)。
Posted by katakago at 07:30
マーキングされたアサギマダラ [2019年10月23日(Wed)]
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 今日の午前、地元新聞社の取材があり畑に植えた植物を案内していた折に、フジバカマの花にアサギマダラが羽を休めているのを見つけました。その時はカメラを携帯していなかったので、記者さんに写真を撮ってもらいました(後日送ってくれるとのこと)。取材が終わってから同じ場所に出かけるとまだ残っていてくれました。ホウダツ、光(?)136、10.1の文字が見られます。アサギマダラは長い渡りをする蝶で知られており、マーキングしてその移動について調査が行われています。捕獲後10月1日に放されたものと思われますが、わたしにはこの記号からその場所はわかりません。フジバカマに飛来したアサギマダラは以前にも見かけていますが、マーキングされたものは初めてです。この時期は、咲く草花もわずかですが、思わぬ蝶が見られてよかったです。
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 まだ咲いている草花の写真を載せておきます。
オケラの花(万葉では東歌に詠まれています) 
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オミナエシ(夏に咲いた茎を切り戻した株)
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ヨメナの花
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キキョウも未だ咲いています。
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Posted by katakago at 15:47
フジバカマが咲いています [2019年10月06日(Sun)]
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 山上憶良の「秋の七種(ななくさ)」に詠まれたフジバカマが咲いています。
【歌】 秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種の花 (巻八・1537)
【歌】 萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花 (巻八・1538)
 ハギやクズの花は咲き終わりましたが、ススキの穂が出て、オミナエシやカワラナデシコはまだ花を咲かせている株もあります。秋の七種(ななくさ)の「あさがほ」に当たると見られているキキョウも咲いています。
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 畑の一角では、ヨメナやイヌタデ(赤まんま)が咲いています。
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 庭のアラカシにドングリが生っていました。
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 アラカシのドングリは殻斗(わん型の苞)に堅果が一個で、万葉歌では、次のように「ひとり」の枕詞として詠まれています(長歌の一部を掲載)。
【歌】 ・・・ ただひとり い渡らす児は 若草の 夫かあるらむ 橿の実の ひとりか寝らむ 問はまくの 欲しき我妹 家の知らなく (巻九・1742)
 関連記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/291

 フヨウは長い間花を咲かせています。
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Posted by katakago at 16:05
ヒガンバナ続報 [2019年09月23日(Mon)]
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 台風一過、畦道ではヒガンバナが真っ赤な花を咲かせています。次の万葉歌で「いちし」と詠まれた植物をヒガンバナとみる説(牧野富太郎ほか)があります。
【歌】 道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は (巻十一・2480)
【口語訳】 道のほとりの いちしの花のように はっきりと 人々は知ってしまった 私が恋しく思っている妻のことを
ヒガンバナとこの歌の解説は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/172

 安納芋の一部を掘り上げました。一株でこれだけの芋が出来ていました。
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 収穫した落花生(左は大型の品種:おおまさり)
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Posted by katakago at 14:08
ヨグソミネバリ(あづさ)の写真 [2019年09月22日(Sun)]
 裏山には植物園開園時からヨグソミネバリ(カバノキ科、万葉歌では”あづさ”)を植えています。今回あらためて写真を撮ることになったのですが、十数年も経過するとかなり大きくなっており、下から望遠レンズ(250o)で狙ってもその特徴を写すのは困難でした。そこで脚立を運び出して木の高さの半分近くまでのぼり、わずかに残っていた果穂を見つけてようやく次の写真を写せました。
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 ヨグソミネバリ(アズサ)は、落葉高木で木質は柔軟なため弓材とされ、万葉歌には、木その物を詠んだ例はなく、「引く」などの枕詞として「梓弓」が集中に33首みられます。
【歌】 梓弓 引かばまにまに 寄らめども 後の心を 知りかてぬかも (郎女 巻二・98)
【口語訳】 (梓弓) 気を引いたら素直に 従いましょうが 後のお気持ちが 分からないのです
 『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注には、「寄るは服従する意で弓の縁語。梓弓を引き鳴らすとシャーマン(霊媒者)に神霊が依り憑くことの連想もあろう」とあり、「相手の男の態度が煮え切らないので不安を感じて詠んだ歌」と解説されています。

 ちなみに次の写真は2005年7月に撮影したものです。
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Posted by katakago at 17:06
ナンバンギセルを見つけました [2019年09月18日(Wed)]
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 畑に植えているイトススキの株元でナンバンギセルを見つけました。昨年秋に愛媛の方から送っていただいた種子を蒔いておいたもので、開花が見られ良かったです。ナンバンギセルは、万葉歌では「思ひ草」と詠まれています。
 歌の解説と関連記事は以下のURL に載せています。
 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/175
 昨年入手のナンバンギセルの種についての記事は、
 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1441

 オミナエシの傍ではススキの穂が見られます(後方にはハギも)。
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 先日報告のヒガンバナ(花茎)のその後の様子 
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 他の場所では草むらの中でヒガンバナがすでに咲いていました。 
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 ミズアオイ(8/16)のその後の様子(2株ですが写真のように今も花を咲かせています)。
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 ハンノキ(カバノキ科)
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関連記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/942

 カクレミノ(ウコギ科)
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関連記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/264
Posted by katakago at 12:27
ヒガンバナの花茎 [2019年09月14日(Sat)]
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  畦の草刈りをしている途中で、ある場所ではもうヒガンバナの花茎が伸び始めているのに気づきました(ほかの場所はこれからのようです)。草刈りの時期が遅れれば花茎ごと刈ってしまうところでした。お彼岸の頃には畦道一面に花を咲かせることと思います。

 ハギが見ごろを迎えました。畑には10株以上植えています(ミヤギノハギ、シラハギ)。
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 このところ畑の世話(草刈り、植え付け準備など)に忙しく、久しぶりに出かけた裏山でカラスアゲハを見かけました。
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Posted by katakago at 20:28
水田雑草ヒルムシロの花 [2019年09月05日(Thu)]
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 暫くぶりにヒルムシロ(多年生の水草)の花の写真を撮る事が出来ました。
 6年前に苗を見つけてもらってバットに植えていましたが、その後他の雑草に覆われてしまいこの数年は確認出来なくなっていました。今春あらためて草を取り除き水を張って様子を見ていたところ、7月ごろにヒルムシロの浮葉が展開し、昨日花を確認できました。
 次の東歌に詠まれている「たはみづら」をヒルムシロ(ヒルムシロ科)に当てる説があります。
【歌】 安波をろの をろ田に生はる たはみづら 引かばぬるぬる 我を言な絶え (巻十四・3501)
【口語訳】 安波の峰の 山田に生える たはみづらのように 私が引いたらずるずるとどこまでもついて来て 私との仲を絶やさないでくれ (『萬葉集全注』より)
以前の記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/646

 畑のあちらこちらでツユクサの花が見られます。万葉歌では、つきくさ(原文は月草・鴨頭草と表記)として詠まれています。歌の解説記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/73
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 秋の七種(くさ)の一つハギの花が咲き始めました。
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 オミナエシは長い間花を楽しめます。
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Posted by katakago at 18:06
ヤマナシとナツメの実 [2019年08月25日(Sun)]
 台風の後、気になってい畦畔や果樹園の草刈りもほぼ一巡し、天気予報をにらみながらこれから植え付ける野菜の畝の準備も始めています。
 畑では、万葉歌に詠まれたヤマナシやナツメの実がたくさん生っています。
【歌】 梨棗 黍に粟次ぎ 延ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く (巻十六・3834)
歌の解説は以前記事に載せています(次のURL )
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/574
 ヤマナシ(バラ科)の実
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 ナツメ(クロタキカズラ科)の実
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以前は乾燥棗を作ってみたりしましたが今年はその余裕はありません。

 黄色のオミナエシを背景に白のタカサゴユリが今も咲いています。
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裏山では、キツネノカミソリ、ヤブガラシ、カラスウリが咲いていました。
 キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)の花(毎年この時期に咲きます)
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 ヤブガラシ(ブドウ科)の花
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 カラスウリ(ウリ科)の花(日没後に開花し日の出前にしぼむ、撮影は明け方)
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Posted by katakago at 11:33
ミズアオイが咲きました [2019年08月16日(Fri)]
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 ミズアオイ(ミズアオイ科)の花が咲きました。先月、通信販売で苗を購入して開花を心待ちにしていました。このブログでは初めての写真掲載です。湿地に自生する1年生草本で、葉の形は水田雑草のコナギ(ミズアオイ科)に似ていますが(写真は8/2の記事に)、それより一回り大型で、花の形も異なります。今年は2株を大きなバットで育てていますが、来年以降殖やせればと思っています。次の写真は全体の草姿を写したものです。
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 万葉歌で、なぎ(原文は水葱と表記)と詠まれている植物がミズアオイに当たると見られています。水葱と詠まれた歌は、題詞に、「酢・醤(ひしお)・蒜・鯛・水葱(なぎ)を詠む」とある次の一首です。
【歌】 醤酢に 蒜搗き合てて 鯛願ふ 我にな見えそ 水葱の羹 (長忌寸意吉麻呂 巻十六・3829)
【口語訳】 醤酢(ひしおす)に 蒜(ひる)を搗き加えて 鯛が食いたい わたしの目の前から失せろ そこな水葱(なぎ)の羹(あつもの)よ
この歌の解説は、以前のノビルの記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/36

 畑ではスベリヒユが咲いていました。
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万葉歌で、いはゐつら(原文は伊波為都良と表記)と詠まれている植物に当てる説があります。歌の解説は、次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/91

 ノカンゾウの開花株が増えました。
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 エゴノキでクマゼミを見つけました。
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 ヒマワリは咲き終わり今は種が出来ています。
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 大型の台風10号はその影響が心配されましたが、当地は幸い大きな被害無く通過しました(クリのイガやカキ・カリン・ポポーの未熟果が一部落果しましたが)。風がそれほど強くなく、雨が充分に降ってくれたので、このところ乾燥続きの植物にとっては有難かったです。
 それと、本来ならこの時期に福井へ出かける予定でしたが、この台風接近のため事前にキャンセルしていました。
Posted by katakago at 13:25
ノカンゾウが咲き始めました [2019年08月13日(Tue)]
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 ノカンゾウ(ワスレグサ科)が咲き始めました。例年になく早い開花です。万葉歌で、忘れ草(原文表記は萱草)と詠まれている植物は、ノカンゾウ(一重咲)や6月に開花した八重のヤブカンゾウがこれに当たると考えられています。忘れ草が詠まれた歌の解説はヤブカンゾウの写真とともに、以前の記事(次のURL) に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/82

 タカサゴユリが畑のあちらこちらで咲きだしました。
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 オミナエシの花が真っ盛りです。
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オミナエシが詠まれた万葉歌の解説は以前の記事(次のURL) に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/99

 フジの花が咲いていました。万葉歌では季節外れに咲いたフジは、「非時藤(ときじきふぢ)」と詠まれています(ナツフジを当てる説もある)。
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関連記事は次のURL に載せています。
ナツフジ https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/135
ときじきふぢ https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1143

 蓮池では、開花株は残りわずかで花托が目立ちます。
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 ハスの花托(拡大写真)
万葉歌ではハスは”はちす”と詠まれています(古名の由来は果実の入った花托の様子がハチの巣に似ることによる)。
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Posted by katakago at 11:10
ハスの水揚げ [2019年08月07日(Wed)]
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 残り少なくなったハスの花や蕾を切り花にして自宅でも楽しむことにしました。ハスの水揚げには専用の道具(華道用の霧吹き)で茎の切り口から水を押し込みます(これを行わないと葉はすぐに萎れてしまいます)。
 水揚げ処理したハス(花、蓮台、葉、巻き葉)の生け花(妻の作品)
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 今朝の蓮池の様子(開花株もわずかとなりました)
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 ビオトープ池で咲いたハス(フトイが繁茂してハスの生育が抑えられています)
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 ビオトープ池で見かけた羽化後間もないトンボ(フトイの繁みの中で見つけました)
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Posted by katakago at 20:43
カノコユリが咲き始めました [2019年08月05日(Mon)]
 梅雨明け後は猛暑日が続いています。畑仕事も朝夕の限られた時間しかできないため、草刈りが追いつかなくなっています(果樹園などで一部刈り残しあり)。
 裏山では、カノコユリが咲き始めました。来園者には裏山も案内していますが、この時期、やぶ蚊の攻撃を受けるのに目立った草花がない中で、咲いてくれてよかったです。
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 白のカノコユリも咲いています。
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Posted by katakago at 14:22
万葉歌に詠まれた水田雑草 [2019年08月02日(Fri)]
 万葉歌には、コナギ・ヒルムシロ・クログワイなどの水田雑草も詠まれています。
コナギ(ミズアオイ科)の花が咲き始めました。
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歌の解説は以前記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/139

 ヒルムシロ(ヒルムシロ科)
万葉歌で、たはみづら(原文は多波美豆良と表記)と詠まれている植物に擬する説があります。 
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花の写真と歌の解説は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/646

 クログワイ(カヤツリグサ科)
万葉歌では、ゑぐ(原文は恵具と表記)として2首詠まれています。。
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歌の解説は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/426


Posted by katakago at 11:01
裏山で見つけたトコロ [2019年08月01日(Thu)]
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 これまで気づかなかったトコロ(ヤマノイモ科)が裏山に生えていることが分かりました。昨日来園された方から教えてもらいました。トコロは蔓性多年草で、その根茎のえぐみが薄れる冬に掘り採って食用にされる所もあるようです。
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万葉歌では「ところづら」と詠まれています。
【歌】 天皇の 神の宮人 ところづら いや常(とこ)しくに 我かへり見む (巻七・1133)
【口語訳】 御代御代の 神の宮人の ところづら いよいよとこしえに わたしはまた来てみよう
上三句「天皇の 神の宮人 ところづら」は、常(とこ)しくのトコを起こす序(『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注より)。なお、『岩波文庫 万葉集』では、「ところづら」は、同音の「常(とこ)しく」の枕詞とあります。


 近くでハグロトンボを見かけました。
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 ヘクソカズラ(アカネ科)も花を咲かせています。
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万葉歌では屎葛(くそかづら)と詠まれています。
【歌】 ざうけふに 延ひおほとれる 屎葛 絶ゆることなく 宮仕へせむ (高宮王 巻十六・3855)
【口語訳】さいかちに 這い広がった 屎かずらのように 絶えることなく 宮仕えしよう。

 ナツフジも咲いています。万葉歌の非時藤(ときじきふぢ)をナツフジに当てる説があります。
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 畑ではハマユウの開花株が見られます。
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Posted by katakago at 18:06
オニユリが咲いています [2019年07月24日(Wed)]
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 畑では、オミナエシやキキョウが咲き競う中、オニユリも開花しました。鱗茎が食用となるコオニユリに似ていますが、葉腋に黒紫色の珠芽が出る事より区別できます。
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 裏山のヤマユリは咲き終わり、来月にはカノコユリやタカサゴユリの開花が見込まれます。
 
Posted by katakago at 09:20
ヒシの花 [2019年07月21日(Sun)]
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 先日、通信販売で新たにヒシ(ミソハギ科)2株を購入しましたが、同時に花を咲かせました(1日花です)。一緒に購入したミズアオイの花はこれからのようです。
 ヒシは万葉歌に二首詠まれており、以前記事(次のURL)に歌の解説を載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/129

 ヒオウギの花が最盛期で花卉業者からも注文が入り、刈り取られる前に写真に写しておきました。
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 花弁が黄色の株も見られます。
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 ハマユウは昨年害虫の被害があり枯れてしまった株もありましたが、今年は引き続き開花株が見られます。
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 蓮池では、花托(写真左手前)も目立つようになりましたが、まだしばらくは花を楽しめそうです。なお、蓮池周辺の里道や畦道での三脚の使用は、農家の方の通行の障害となるためご遠慮願っています。
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Posted by katakago at 09:07
ヤマユリが開花 [2019年07月10日(Wed)]
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 今朝、裏山ではヤマユリが咲き始めました。数株あり順次開花が見込まれます。この週末には見学予定がありちょうどタイミングよく咲いてくれました。
 畑に植えているハマユウの一株も開花しました。
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 ハマユウが詠まれた万葉歌の解説は、次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/126

 ベニバナはこの時期、最後の一株が咲いています(来月は種子の採取予定)。
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 今朝の蓮池の様子(池全体で開花株が見られるようになりました)。
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Posted by katakago at 10:59
ヤブカンゾウが咲き始めました [2019年07月03日(Wed)]
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 万葉歌で、忘れ草と詠まれたヤブカンゾウ(ワスレグサ科)が咲き始めました。
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歌の解説は、以前の記事(次のURL )に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/82

 キキョウの後方ではオミナエシも咲き始めました。 
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 今朝の蓮池で(順次開花が見られ最盛期は今月半ばごろと思われます)
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 ヒマワリも一斉に開花しました。
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Posted by katakago at 20:33
今年もコウホネが咲きました [2019年06月27日(Thu)]
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 10年前に畑の一角に造ったビオトープ池では、今ではフトイが繁茂し他の水生植物の生育阻害要因になってしまっています(フトイは万葉歌では”おほゐぐさ”と詠まれる)。先日その大半を刈り取った際、コウホネ(スイレン科)一株が蕾をつけているのを見つけていました。今朝雨の中、花を咲かせていました。

 蓮池の周辺ではセリの花が咲いています。
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 セリが詠まれた万葉歌の解説は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1141

 蓮池では旺盛に伸びてきたハスの立葉の陰で、アサザの花が未だ咲いています。
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Posted by katakago at 19:06
ハスが咲き始めました [2019年06月23日(Sun)]
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 蓮池では、今月8日に花芽の写真を掲載していた株が今朝開花しました。これに続いて次々と花芽が伸びてきています。
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 ヒオウギが今年初めて咲きました。
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 株元には、4月に播種して先月発芽した苗が育ってきました。発芽するまでに日数を要し、このため生育の早い雑草(特にスギナ)を除くのに苦労しました。花が咲くのは2年後。
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 キキョウの開花株が増えてきました。
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 ベニバナは最盛期です。
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今週は、3件の見学予定(25,27,29日)がありますが、これらの花を楽しんでいただけるものと思っています。
 万葉植物ではありませんが、今年もヒマワリが咲きだしました(昨年のこぼれ種が発芽したもの)。
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Posted by katakago at 13:24
ベニバナが咲き始めました [2019年06月14日(Fri)]
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 春に播種したベニバナは、今年は例年になくアブラムシが多く発生し何度か消毒を行ってきました。2日ほど前から開花株が見られるようになりました。今月後半(20,27、29日)には来園者が予定されているので見てもらえそうです。。
 畑ではカワラナデシコが見ごろとなっています。
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 花菖蒲は間もなく咲き終わり、手前の蓮池では今月下旬ころからのハスの開花が待たれます。
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 ナツメの花が咲いています。
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 畑で見かけたこの花は葉の形からコヒルガオ(ヒルガオ科)と思われます。
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万葉歌で、「かほばな」と詠まれている植物をヒルガオに当てる説があります。
【歌】 高円の 野辺のかほ花 面影に 見えつつ妹は 忘れかねつも (巻八・1630 大伴家持)
【口語訳】 高円の 野辺のかお花のように 面影に ちらついて見えてあなたのことは 忘れられない
 次の写真は、先月下旬に春日大社の萬葉植物園で撮影したヒルガオの花です。
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Posted by katakago at 14:19
ジュンサイの花が咲きました [2019年06月08日(Sat)]
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 4月に取り寄せて栽培しているジュンサイ(ジュンサイ科)の花が咲きました。ジュンサイの若い葉や茎は食用になりますが、万葉歌では「蓴(ぬなは)」と詠まれています。巻七の譬喩歌をあげておきます。
【歌】 我が心 ゆたにたゆたに 浮き蓴 辺にも沖にも 寄りかつましじ (巻七・1352)
【口語訳】 わたしの心は ゆったりしたり動揺したりで 浮き蓴(ぬなわ)のように 岸に沖にも 寄ってしまえそうにない。
 『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注には、「ゆたにたゆたに」について次のような解説があります。「ユタニはゆったりと安定したさま、タユタニはタユタフと同源で、動揺している状態を表す。恋する者の心理の安らぎと不安との繰り返しをいう。」。
 
 蓮池ではハスの花芽が伸びてきました(今のところ3本)。今月下旬ごろから咲き始めるものと思われます。
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 羽化後間もないトンボを見つけました。
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 畑では、早くも咲き始めたオミナエシの株を見つけました(今のところ2株)。
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Posted by katakago at 09:50
花菖蒲が咲き始めました [2019年05月25日(Sat)]
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 万葉植物ではありませんが、蓮池の隣で花菖蒲を栽培しています。一昨日あたりから開花株が見られるようになりました。これから6月半ばにかけて色とりどりの花を咲かせてくれます。
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 花菖蒲園の隣の蓮池の様子です。アサザが咲く中でハスの立葉が増えてきました(ハスの開花は6月下旬ごろから)。
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 裏山ではウツギの花が咲いています。
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 万葉歌では、「うのはな」として詠まれています。ホトトギスと一緒に詠まれた大伴家持の歌は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/32

 ベニバナが蕾をつけています(開花は6月中旬ごろ)。
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Posted by katakago at 17:21
エゴノキの花が咲いています [2019年05月13日(Mon)]
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 裏山に自生しているエゴノキが花を咲かせていました。万葉歌に詠まれている「ちさ」をエゴノキにあてる説があります。歌の解説は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/24
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1113

 畑ではノイバラが咲いています。
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 ノイバラは万葉歌では「うまら」と詠まれています。歌の解説は次のURLで、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/29

 早くもキキョウが一輪咲き始めました。この時期の開花は初めてです。
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 カワラナデシコは開花株が増えてきました。
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Posted by katakago at 15:25
キリの花が咲いています [2019年05月06日(Mon)]
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 畑に植えているキリの木が枝いっぱいに花を咲かせています。
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 万葉歌関連の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/593

 前回の記事(5/1)で紹介したカキツバタやアサザも開花株が増えてきました。 
 カキツバタ
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 アサザ
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 裏山ではイロハモミジの翼果が見られます。
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 シャガの花はひと月近く咲いています。
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 果樹園では菓子クルミの花が咲いています。
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Posted by katakago at 15:43
令和元年5月1日の植物園で [2019年05月01日(Wed)]
 蓮池の片隅ではカキツバタ(アヤメ科)が咲き始めました。同じ蓮池では早くもアサザ(ミツガシワ科)が花を咲かせていました(今のところ2輪)。ビオトープ池では、万葉歌で「あやめぐさ」と詠まれているショウブ(ショウブ科)も花を咲かせています。
 咲き始めたカキツバタ
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【歌】 かきつはた 衣に摺り付け ますらをの 着襲ひ狩する 月は来にけり (巻十七・3921 大伴家持)
【口語訳】 かきつばたで 衣を摺り染めにし ますらをが 着飾って狩をする その月が来た
「衣に摺り付け」の摺るは摺り染めにすることで、その月とは鹿茸や薬草を採る薬狩りに出かける4月で、左注には天平16年(744)4月5日(太陽暦の5月25日)に詠まれたとあります。
 アサザの花
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 ショウブの花(淡黄緑色の細かい花を穂状に付ける)
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 畑ではカワラナデシコも咲き始めました。
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 アマドコロ(キジカクシ科)の花
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 裏山で咲いていたホウチャクソウ(イヌサフラン科)の花
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Posted by katakago at 12:31
早くもハスの葉が出始めました [2019年04月22日(Mon)]
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 蓮池は年中水を張っていますが、アサザの葉に混じってハスの葉が伸びてきました。いつもの年より早いように思います。
 同じ池の隅に植えているカキツバタも蕾をつけている株が見られます(開花は連休の頃か)。
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 オキナグサ(キンポウゲ科の多年草)は今は咲き終わり、そう果の花柱が長く伸びています。当初3株ほど植えたものが今では畑のあちらこちらで見られます。そう果が風に飛ばされて行って殖えたようです。草取りは雑草と間違えないように慎重に手取りで行っています。。
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 品種名は不明ですが、ヤマザクラが入れ替わり今も咲いています。桜はひと月近く花を楽しめます。
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Posted by katakago at 12:12
コバノミツバツツジが開花 [2019年04月08日(Mon)]
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 裏山では、コバノミツバツツジが咲き始めました。
 白も咲いています。
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 アケビ(アケビ科)の花が咲いていました。
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 ニリンソウ(キンポウゲ科)も咲き始めました。
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 五輪塔そばの一重のヤマブキ
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 ヒトリシズカ(センリョウ科)の群生(周囲に桜の花花弁が散り落ちていました)
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 今年初めてのタケノコを掘り上げました。
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 昨日、2年間務めた地元生産組合長の引継ぎを終えました。これでやっと時間を自由に使えるかと思いますが、この一月ほどは裏山でのタケノコ掘りに追われそうです。畑では伸びてきた草取り作業が待っています。
Posted by katakago at 11:47
ヤマナシが開花 [2019年04月07日(Sun)]
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 ヤマナシ(ナシの野生型で果実は小さい)が一斉に咲き始めました。実生から育てて10年以上になります(落下果実の種子を発芽させて苗木を育成したもの)。
その全景
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 センダイヤのその後(白いナシの花と対比してピンクの色が目立っています)
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その全景
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 オオシマザクラのその後(その葉は桜餅に用いられるようです)
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 畑ではシロスミレが咲いています。
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 果樹園では、3年ほど前に植えたプルーンの苗木が今年初めて花を咲かせました。実がなるか楽しみです。
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Posted by katakago at 09:47
桜の花いろいろ [2019年04月04日(Thu)]
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 裏山や畑に植えているサクラが次々と咲きだしました。
【歌】 あしひきの 山の際照らす 桜花 この春雨に 散り行かむかも (巻十・1864)
【口語訳】 (あしひきの) 山あいを照らしている 桜花は この春雨に 散り行くことであろうか

 先日(3/31)掲載したヤマザクラの全景
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 センダイヤも咲き始めました 
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 オオシマザクラは真っ白な花弁
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 裏山に植えている枝垂桜
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 裏山でワラビを見つけました。
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【歌】 石走る 垂水の上の さわらびの 萌え出づる春に なりにけるかも (巻八・1418 志貴皇子)
【口語訳】 岩の上をほとばしり流れる 垂水のほとりの さわらびが 萌え出る春に なったなあ

 裏山や畑のあちらこちらでタチツボスミレの群生が見られます。
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 ヒトリシズカ
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 オキナグサは種が飛んで畑のあちらこちらで花を咲かせています。
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万葉歌(巻十四の東歌)に、ねつこぐさ(原文は根都古具佐と表記)として詠まれている植物をオキナグサにあてる説があります。
【歌】 芝付きの 御宇良崎なる ねつこ草 相見ずあらば 我恋ひめやも (巻十四・3508)
【口語訳】 芝付きの 御宇良崎(みうらさき)にある ねつこ草のようなあの娘を 見さえしなかったら わたしはこうも恋い慕おうか
Posted by katakago at 13:40
ヤマザクラも開花 [2019年03月31日(Sun)]
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 裏山のエドヒガンに続き、畑に植えているヤマザクラの一株で開花が見られました。ソメイヨシノとは異なり、葉の展開と同時に花を咲かせます。
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 オオシマザクラの蕾
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 センダイヤ(牧野富太郎博士の命名)の蕾
間もなく濃いピンク色の花が見られます。
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Posted by katakago at 11:11
ヤマブキが一輪開花 [2019年03月28日(Thu)]
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 裏山で一重のヤマブキが一輪咲いていました。ほかはまだ蕾です
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 イロハモミジの若葉(万葉歌では”かへるて”と詠まれている)
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巻十四の東歌に次のような歌があります。
【歌】 子持山 若かへるての もみつまで 寝もと我は思ふ 汝はあどか思ふ (巻十四・3494)
【口語訳】 子持山の若いカエデが色づくまで共寝していようと私は思う。お前はどう思うか(口語訳は、岩波文庫『万葉集』より)。
 ところで、イロハモミジの科は従来はカエデ科でしたが、DNA塩基配列に基づく分子系統学的解析による新分類体系によれば、ムクロジ科となっています(『新分類 牧野日本植物図鑑』)。
 
 エドヒガンのその後
次の写真と比べると萼筒(ひょうたん型)の違いがわかります。
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 裏山の別のサクラ(品種名は不明、ソメイヨシノとは異なるか)
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 カタクリが順次花を咲かせています。
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Posted by katakago at 17:19
エドヒガンが初めて開花 [2019年03月26日(Tue)]
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 9年ほど前に裏山の斜面に苗木を移植した2本のエドヒガンのうち、1本で初めて開花が見られました。エドヒガン(ウバヒガンとも)は葉が出る前に花を咲かせ、萼筒(花の柄)がひょうたんのように膨れているのが特徴です(他のヤマザクラより開花時期が早い)。
 当時「エドヒガンを守る会」代表の津田さん(現在も川西市議)のお世話で一緒に植樹していただいたものです。苗木は今では4m以上にもなり、ここ2,3年は春になると今年は咲いてくれるかと毎年心待ちにしていました。
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 もう1本も蕾をつけています。
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 川西市内には、エドヒガンの群生地があります(猪名川上流域の国崎クリーンセンターや多田地区の水明台ほか)。
関連記事は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/966
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/972
Posted by katakago at 11:31
スモモが咲き始めました [2019年03月25日(Mon)]
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 スモモが咲き始めました。万葉歌には次の一首のみ詠まれています。
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【歌】 我が苑の 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りたるかも (巻十九・4140 大伴家持)
【口語訳】 我が園の 李の花が 庭に散っているのだろうか それとも薄雪がまだ 残っているのだろうか

 カタクリは3月13日に蕾の写真を掲載していましたが、その花の写真を撮りそびれていました。
旅行当日(3/20)の朝はまだ蕾であった株(次の写真)が今咲いています。カタクリも万葉歌には次の一首のみ詠まれています。歌では堅香子(かたかご)と詠まれています。
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【歌】 もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花 (巻十九・4143 大伴家持)
【口語訳】 (もののふの) 群なす乙女が 汲みさざめく 寺井のほとりの かたかごの花よ

 シダレヤナギの花穂
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【歌】 浅緑 染め掛けたりと 見るまでに 春の柳は 萌えにけるかも (巻十・1847)
【口語訳】 浅緑色に 糸を染めて掛けたのかと 見るほどに 春の柳は 芽が出たことよ

 ヤマアイ(トウダイグサ科)の花
ヤマアイはわが国では最も古い染料植物の一つで、葉を乾燥して搗きだした汁を用いると藍色に染まるとのことで、万葉歌にも、「山藍もち 摺れる衣着て」と詠まれています(巻九・1742 高橋連虫麻呂歌集)。
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 果樹園では、アーモンドの花も咲きだしました。
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Posted by katakago at 17:19
アンズも咲き始めました [2019年03月18日(Mon)]
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 桃や桜(サクランボ)に続き、アンズの花が咲き始めました(上の写真)。

 一重に続き八重の花桃が見頃です。
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【歌】 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子 (巻十九・4139 大伴家持)
【口語訳】 春の園は まるで一面紅色に照り輝いている その桃の花の下まで照り映える道に つと立っているおとめよ
 この歌の解釈では、終止形の二句切れ(春の園が紅色に輝いている)とみるか、連体形の三句切れ(春の園の紅色に咲いている桃の花)とみるかで説が分かれています(上の口語訳は二句切れ説による)。
 以前にお聴きした坂本信幸先生の講演では、二句切れとみる観点から詳細な解説がなされました。三句切れ説(岩波文庫『万葉集』ほか)の拠り所の一つにあげられている漢籍の「紅桃」については、漢籍では、緑と紅の対で使用されているが、この歌ではそのような対句表現ではなく、「紅にほふ」は連帯形として「紅桃」と三句切れになるのではなく、二句切れで解するのがよいとのお考えでした。

 サクランボ(暖地桜桃)の花が満開です。
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 畑ではツクシがたくさん出ています。
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 オキナグサも咲き始めました。
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Posted by katakago at 17:32
カタクリ続報 [2019年03月13日(Wed)]
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 カタクリの蕾がはっきりと見えるようになりました。間もなく開花するものと思われます。この場所には7,8年ほど前に球根を植えたのですが、毎年花を咲かせてくれます。
 タチツボスミレが咲いていました。
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 ヒトリシズカの出芽が見られます。
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 アケボノアセビ(2/23の記事)に続き五輪塔そばのアセビも白い花を咲かせています。
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【歌】 我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の あしびの花の 今盛りなり (巻十・1903)
【口語訳】 あなたを わたしが恋しく思うことは 奥山の あしびの花のように 今やまっ盛りです

 裏山ではフキノトウも出ていました。
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 小さなタケノコも一つ見つけました。
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Posted by katakago at 20:04
カタクリの花芽 [2019年03月10日(Sun)]
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 このところ、畑仕事や3月末の生産組合総会に向けての準備に追われていました。懸案事項(ため池の境界確定)も一つ片付きホッとしています。
 裏山で、カタクリの蕾を見つけました(上の写真)。
 自生しているシキミが花を咲かせていました。白梅はほぼ散ってしまいましたが、植物園入り口付近では、ミツマタが見ごろを迎えています。ヤブツバキは散った花が株元に散り敷いていますが、まだ多くの花が咲いています。
 シキミの花
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 植物園入り口付近のブータン大輪ミツマタ(周囲に芳香を放っています)
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 散り敷いたヤブツバキの花
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 畑ではオキナグサの蕾が見られます。ツクシも出ていました(写真右下)。
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 蓮池ではカキツバタやセリの新芽が見られます
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 花桃の蕾
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 サクランボ(暖地桜桃)の蕾
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Posted by katakago at 11:35
アケボノアセビの花 [2019年02月23日(Sat)]
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裏山では、アケボノアセビの蕾が膨らみうっすらピンク色を帯びてきました。
 ミツマタ(ブータン大輪ミツマタ)もようやく黄色い花が見られるようになりました。
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 畑に植えているネコヤナギの現在の様子
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 裏山の竹やぶに置いているシイタケの原木(もうすぐ収穫できそうなものもあります) 
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 裏山の入り口付近の様子(白梅も紅梅も満開です)
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Posted by katakago at 15:49
このシーズン初めての積雪 [2019年01月27日(Sun)]
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 今朝起きると、畑や蓮池にはうっすらと雪が積もっていました。
 果樹園のハッサクにも雪が
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 ネコヤナギの芽吹き 
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ネコヤナギは万葉歌では川柳(かはやなぎ)と詠まれ、巻十の春の雑歌に次のような歌があります。
【歌】 山の際に 雪は降りつつ しかすがに この川柳は 萌えにけるかも (巻十・1848)
【口語訳】 山あいに 雪は降っている それなのに この川柳は もう芽が出たことよ

 裏山の白梅も咲き始めました。
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 ヤブツバキも咲いています。
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 今日は地元自治会主催の恒例行事「三世代交流餅つき大会」が開催され、小学生からお年寄りまで餅つきを体験していました。参加者には搗きたての餅が振舞われていました。
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Posted by katakago at 14:55
師走の植物園で [2018年12月08日(Sat)]
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 ここ暫くは、伸びすぎた果樹の剪定や咲き終わった草花の片付けなど畑仕事に追われていましたが、今朝裏山に出かけてみるとイロハモミジの紅葉が見ごろとなっていました。10本ほど植えています。
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 裏山の数か所でサネカズラの液果が色づいていました。
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 昨日までは暖かい日が続いていたためか、竹藪に置いたクヌギの原木にシイタケが生えていました(この時期に見るのは初めて)。
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Posted by katakago at 13:44
イチョウの黄葉 [2018年11月23日(Fri)]
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 裏山では大きくなったイチョウの木(十数年前に苗木を移植)が黄葉しています。イロハモミジも色づき始めました。
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 夏季には華やかだった蓮池周辺も今は殺風景になってしまいました。 
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 ノジギクが咲いています。
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 第二果樹園では白花のスミレが咲いています。
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 まだ咲いているキキョウもあります。
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 花を咲かせていたタカサゴユリ(ユリの中ではかなり長い期間花が見られます)。
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 オミナエシで花が見られた最後の一株
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 カワラナデシコは蕾をつけた株も(例年12月になっても花が見られます)。
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Posted by katakago at 15:19
晩秋の植物園でー草・木の実 [2018年11月13日(Tue)]
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 植物園もこの時期、咲く花はカワラナデシコ、タカサゴユリ、ノジギクなど限られますが、色づいた草・木の実を楽しめます(上の写真はマユミ)。
 マユミの実の拡大(裂けた果実の中から赤い種が見られます)
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 サネカズラの液果も色づき始めました。
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 サカキの実
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 ノイバラの果序
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 ジャノヒゲの種子
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 アカネの果序
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 ヘクソカズラの果実
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Posted by katakago at 13:12
コウヤボウキの花 [2018年10月30日(Tue)]
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 裏山では、コウヤボウキ(きく科)の花が咲き始めました。万葉歌では、玉箒(たまばはき)として次の大伴家持の歌に詠まれています。この玉箒は、コウヤボウキの茎を束ねて作られたもので、初子の儀式に用いられたものは箒の枝に色とりどりの小さなガラス玉が嵌め込められ(正倉院の宝物)、実用的には蚕室の掃除に用いられたようです。箒の材料となるこの落葉低木も「たまばはき」と呼ばれたようです。
【歌】 初春の 初子の今日の 玉箒 手に取るからに 揺らく玉の緒 (巻二十・4493)
【口語訳】 正月の 初子の今日の 玉箒 手に取るだけで ゆらゆらと鳴る玉の緒よ
 なお、この歌の解説は、7年前の次の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/201

 畑では、この時期まだ咲いているカワラナデシコやキキョウが見られます。
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Posted by katakago at 11:17
プルーン(ばら科)が花を咲かせていました [2018年10月19日(Fri)]
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 最近テレビの気象番組で、ソメイヨシノの開花が取り上げられていました(この季節外れの開花は不時現象と呼ばれる)。そこで、果樹園に植えているばら科の木(ヤマザクラ・スモモ・プルーン・サクランボ・モモ)をあらためて眺めてみたところ、プルーンで数輪花が咲いているのを見つけました(異なる株でも開花)。
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 一方で、マユミの実が色づき始め、この時期咲く草花も少なくなった中で、畑ではヨメナの花が咲き、イヌタデも赤い花を咲かせています。
 マユミの実 
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 ヨメナの花
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 イヌタデ(子供がままごとで赤飯に見立てて遊んだことよりアカマンマの別名)
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Posted by katakago at 16:18
オケラの花 [2018年10月02日(Tue)]
 今月末には2件の来園者を迎えることになっています。裏山は暫く手入れが滞っていたので、昨日から台風の後片付けも兼ねて取り組んでいます。

 オケラ(きく科)の花が咲いていました。万葉歌では或る本も含め4首全てが東歌で、「うけら」と詠まれています。
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【歌】 恋しけば 袖も振らむを 武蔵野の うけらが花の 色に出なゆめ (巻十四・3376)
【口語訳】 恋しくなったら 袖ぐらい振りますのに 武蔵野の おけらの花のように 目立ったことをしないでくださいね 

 下草刈りの作業中に、サネカズラ(まつぶさ科)やマユミ(にしきぎ科)の実に気づきました。
 サネカズラの実(晩秋には赤く色づく)
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 マユミの実(晩秋には淡紅色に熟しやがて裂けて中の種子は赤い花が咲いているように見える)
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 カラタチの実が黄色く色づいています。
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Posted by katakago at 13:47
アカネの花 [2018年09月28日(Fri)]
 この週末はまた、台風の影響を受けそうです。その前に今咲いている植物の写真を撮っておきました。
 裏山の垣根に絡まってアカネ(あかね科)の花が咲いていました。
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 小さな白い花ですがその拡大写真を載せておきます。
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 アカネはその根を緋色の染料として利用されます(和名は根が赤いことによる)。万葉歌に13首詠まれていますが、すべて枕詞(紫、日、照、昼などにかかる)として用いられています。その一例として、
【歌】 あかねさす 日は照らせれど ぬばたまの 夜渡る月の 隠らく惜しも (巻二・169 柿本朝臣人麻呂)
【口語訳】 (あかねさす) 日は照らしているが (ぬばたまの) 夜空を渡る月が 隠れるのが惜しい
 草壁皇子(日並皇子と称された)の挽歌で、皇子の薨去を月が隠れることにたとえて詠まれています。
 ちなみにこの歌の「ぬばたま」(夜にかかる枕詞として用いられている)はヒオウギの種子で、ちょうどこの時期その様子が見られるので写真を載せておきます。
 花が咲き終わったヒオウギの刮ハがはじけて球形の黒い種子がみられます。
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 畑では飛鳥萩とキキョウが咲いています。 
 飛鳥萩
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 キキョウ
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 自宅の庭の水槽では、アサザがまた咲き始めました。
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Posted by katakago at 14:50
ヒガンバナとナミアゲハ [2018年09月19日(Wed)]
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 今日は秋晴れのすがすがしい日となりました。畑の畦道では満開のヒガンバナにナミアゲハが舞っていました。
 
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 場所によって開花時期が少しずれているようです。こちらの畦道はこの週末が見ごろかと思われます。
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 紅いミヤギノハギに続き白萩も咲いています。
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 フジバカマの蕾が見られるようになりました。
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Posted by katakago at 12:18
ヒガンバナが咲き始めました [2018年09月13日(Thu)]
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 畦道でヒガンバナが咲き始めました。先日草刈りを行った場所では多数の花茎が伸びていました。来週には開花したヒガンバナの群生が見られるものと思われます。
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 次の万葉歌(巻十一の寄物陳思)に詠まれている「いちしの花」をヒガンバナとみる説があります(植物学者の牧野富太郎博士の説)。
【歌】 道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は (巻十一・2480)
【口語訳】 道のほとりのいちしの花のように、はっきりと人々は知ってしまった。私の恋しく思っている妻のことを。
 上二句の「道の辺のいちしの花の」は「いちしろく」を起こす序(いちしの同音反復の技巧)。牧野博士は、「いちしろく」の原文は「灼然」とあり、これを目覚めるばかりの花と解釈すると、赤い花のヒガンバナが想像される、と述べられています。
 
 この時期、畦道ではニラの花も見られます。
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 ニラが詠まれた次の万葉歌は、たまたま見かけた昨日(9/12)の朝日新聞夕刊に中西進先生の解説記事(万葉こども塾)が載っていました。口語訳はその記事より引用しました。
【歌】 伎波都久の 岡のくくみら 我摘めど 籠にも満たなふ 背なと摘まさね (巻十四・3444)
【口語訳】 伎波都久の岡のニラの茎を一生懸命に摘むのに、さっぱり籠がいっぱいにならないわ。― それじゃ、あの人とお摘み 


Posted by katakago at 15:23
ハギの花が咲き始めました [2018年09月04日(Tue)]
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 ハギ(ミヤギノハギ)が咲き始めました。写真は台風接近前の今朝写したものです。秋の七種(くさ)の一つのオミナエシも傍で咲いています。ハギは万葉集中で最も多く詠まれている植物です(141首)。
 大納言大伴旅人が亡くなった時に、資人(しじん)の余明軍が詠んだ挽歌に次のような歌があります。
【歌】 かくのみに ありけるものを 萩の花 咲きてありやと 問ひし君はも (巻三・455)
【口語訳】 こんなにも あっけなかったのに 萩の花は 咲いているかと 尋ねられた殿よ
 上二句の「かくのみにありけるものを」は、人間の力の及ばない運命を嘆く表現類型で、死んだ人を悼んで詠む常套句。この歌については、先日の影山先生の講演会でも、「かくのみに ありけるものを 猪名川の 奥(おき)を深めて 我が思へりける (巻十六・3804)」の歌の解説で、その用例の一つに紹介されていました。
 『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注にも、旅人が亡くなったのは、天平三年(731)七月二十五日(太陽暦では九月五日に当たる)で、「ぼつぼつ咲きかける時分である」とあります。
 萩の花を好んだ旅人の歌を3首載せておきます。
一つは、奈良の家にあって明日香の故郷を思って詠んだ歌から、
【歌】 指進乃 栗栖の小野の 萩の花 散らむ時にし 行きて手向けむ (巻六・970)
【口語訳】 (指進乃) 栗栖(くるす)の小野の 萩の花が 散る頃になったら 行って手向けをしよう
次の2首は巻八の秋の雑歌より、
【歌】 我が岡に さ雄鹿来鳴く 初萩の 花妻問ひに 来鳴くさ雄鹿 (巻八・1541)
【口語訳】 わが岡に 雄鹿が来て鳴いている 初萩の花を妻問おうとして 来鳴く雄鹿よ
 花妻は、萩の花を鹿の妻とみなした表現で、「秋萩を妻問ふ鹿こそ(巻九・1790)」などの例がある(『岩波文庫 万葉集』)。
【歌】 我が岡の 秋萩の花 風を疾み 散るべくなりぬ 見む人もがも (巻八・1542)
【口語訳】 わが岡の 秋萩の花は 風がひどいので 今にも散りそうになった 誰かに見せてやりたい

 咲いたハギの花が雨で散るのを惜しむ歌から(巻八の秋の雑歌より)、
【歌】 明日香川 行き廻る岡の 秋萩は 今日降る雨に 散りか過ぎなむ (巻八・1557 丹比真人国人)
【口語訳】 明日香川が 裾を流れているこの岡の 秋萩は 今日降る雨に 散ってしまうのではなかろうか  

 畑では、ヤブカンゾウが見ごろとなっています。
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 なお、明日予定であった「かわにしまるまるマルシェ」は、台風直撃により今日の収穫作業が行えないため中止が決定しています。


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ナツフジが咲いていました [2018年08月21日(Tue)]
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 先週(8/14)、「ときじきふぢ」の記事を載せましたが、その際触れていましたナツフジが裏山で咲いていました。手作りの竹の垣根に絡まって生えています。同じ垣根には、アカネやヘクソカズラ(いずれもあかね科)など蔓性の植物も見られます。
 ヘクソカズラもこの時期花が咲き始めていました(触れると人の屁に似た悪臭を発することよりこの和名がある)。
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 ヘクソカズラも万葉歌に詠まれています(巻十六)。題詞に「高宮王、数種の物を詠む歌」とあり、「ざうけふ(サイカチ)」、「屎葛(ヘクソカズラ)」、「宮仕へ」が詠み込まれています。
【歌】 ざうけふに 延ひおほとれる 屎葛 絶ゆることなく 宮仕へせむ (巻十六・3855)
【口語訳】 さいかちに 這い広がった 屎かずらのように 絶えることなく 宮仕えしよう
 上三句の「ざうけふに 延ひおほとれる 屎葛」は、「絶ユルコトナシ」を起こす序。『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注によれば、「絶エズ・絶ユルコトナシを起こす序には一般には玉葛や葛が用いられるのに、ここにわざと卑俗な植物を詠み込んだのは戯笑の気持からか」とあります。
 
 ハスの花はもう終わってしまったものと思っていましたが、今朝、一輪咲いていました。今年はこれが最後かと思われます。
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Posted by katakago at 14:23
ヤマナシとナツメの実 [2018年08月18日(Sat)]
 昨日から、エアコン無しで過ごせています(長くは続かないようですが)。屋外での作業も助かります。

 果樹園では、ヤマナシ(ばら科)とナツメ(くろたきかずら科)の実が生っています。
『万葉集』巻十六に、梨と棗を含め秋8月頃の食用植物を列挙した歌があります。
【歌】 梨棗 黍に粟次ぎ 延ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く (3834)
【口語訳】 梨(離)棗(早) 黍(君)に粟(逢)と続いて (延ふ葛の) いずれは逢おうと 葵(逢う日)の花が咲く
 「黍」に「君」、「粟」に「逢は」、「葵」に「逢う日」の意味を掛けて詠まれています。
 『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注には次のように解説されています。梨と棗との取り合わせは、『遊仙窟』の中で、棗(音サウ)は「早」と、梨は「離」と、それぞれ類音であることを踏まえて、五嫂(ごそう)と十娘(じゅうじょう)の二人の女性が、「相知ルコト棗ニ在ラズ(早く知り合いにならなかったのが残念)」と言い、「忍ビズシテ分梨ス(辛いけれどわざと離れている)」と言ったのによる。今は離れているが早く、の意を込める。
 ヤマナシの実
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 ナツメの実
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 ビオトープ池付近の様子(オミナエシ、キキョウ、タカサゴユリが咲いています)
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フジが咲いていましたー非時藤(ときじきふぢ) [2018年08月14日(Tue)]
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 連日の猛暑が続くなか雨が待たれていましたが、昨日ようやく夕立がありホッと一息です。今朝は6時前から畦の草刈りを行いました。雨上がりは埃が立たないのでこの時期を狙っていました(ただし暑さのため作業は7時半過ぎには中止)。

 作業を終えて畑を一巡していると、フジの花が咲いていました(写真はオミナエシと一緒に写っています)。万葉歌に、「ときじきふぢ」(原文は非時藤)が詠まれています。季節外れに咲いている藤とする説があります(『新編日本古典文学全集 萬葉集』)。題詞によれば、大伴家持が時期外れの藤の花と萩の紅葉と二つを折り取って、妻の坂上大嬢に贈った歌の一首です(秋の相聞に分類されている)。
【歌】 我がやどの 時じき藤の めづらしく 今も見てしか 妹が笑まひを (巻八・1627)
【口語訳】 家の庭の 時ならぬ藤のように めずらしく 今も見たいものです あなたの笑顔を
 「時じき藤」は愛でるものであることから、上二句は「めづらし」を導く序詞。 
 なお、「ときじきふぢ」をナツフジとする説(『万葉植物事典』)もあります。こちらは裏山に生えていますが花が咲くのはもうしばらく後です。

 蓮池では花は咲き終わり花托ができています。
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Posted by katakago at 14:43
8月のユリ [2018年08月03日(Fri)]
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 猛暑が続くなか、裏山や畑ではカノコユリ(紅と白)とタカサゴユリが咲いています。
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 タカサゴユリ
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 今朝の蓮池の様子
咲き終わった後の花托も目立つようになりましたが、まだ蕾の株も見られお盆のころまでは花を楽しめるものと思われます。
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 オミナエシは畑のあちらこちらで咲いています。万葉歌にも次のように詠まれています。
【歌】 手に取れば 袖さへにほふ をみなへし この白露に 散らまく惜しも (巻十・2115)
【口語訳】 手に取ると 袖までも染まる おみなえしが この白露に 散ったら惜しい
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Posted by katakago at 10:26
ハマユウが開花 [2018年07月17日(Tue)]
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 ハマユウ(ひがんばな科)の一株が開花しました。万葉歌には次の一首が詠まれています。
【歌】 み熊野の 浦の浜木綿 百重なす 心は思へど 直に逢はぬかも (巻四・496 柿本人麻呂)
【口語訳】 み熊野の 浦の浜木綿のように 百重にも 心では思っているが 直には逢えないものだね
 ハマユウの解説については以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/126

 ヒオウギ(あやめ科)は京都では祇園祭の頃に活けられるそうですが、この時期畑ではいっぱい花をつけています。暑い時期にもかかわらず、切り花にしても長持ちします。花後に刮ハが形成され秋に裂開し、中から球形の黒い種子がみられます。これが万葉歌に詠まれる「ぬばたま」とみられています。
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 果樹園ではミカンの株元で発芽して生育したヒオウギが咲いていました。
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 畑に植えているオニユリが咲いていました。
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 今朝の蓮池の様子
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Posted by katakago at 11:47
今朝の蓮池で [2018年07月12日(Thu)]
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 ハスの開花株も増えてきました。この周辺にはキキョウ・オミナエシ・ヤブカンゾウ・ヒオウギなどの花も咲き、多くの夏の万葉植物が見られる時期となりました。
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 写真を撮りに来る人も見かけますが、畦道に三脚を立てられると農家の方の通行の邪魔になります。また、栽培者に一言朝の挨拶ぐらいあってもよいのではと思ってしまいます。
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Posted by katakago at 10:06
大雨が過ぎ去ってー裏山ではヤマユリが開花 [2018年07月08日(Sun)]
先週半ばから降り続いた雨もようやく止み、今日は日差しも見られるようになりました。
 昨年末から実施された猪名川開削工事のお陰か猪名川の氾濫もなく、農地の浸水被害もなくてホッとしています。午前中に、水利組合の役員で3ヶ所の溜池の目視点検に出かけました。特に洪水吐に流木などの堆積物があるか気がかりでした。目立った障害物はなく、洪水吐のレベルまで水位が下がってから改めて取水設備付近の点検も考えています。

 雨天で暫く出かけなかった裏山では、ヤマユリが咲いていました。ユリが詠まれた万葉歌を一首載せておきます。
【歌】 道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑みしがからに 妻と言ふべしや (巻七・1257)
【口語訳】 道ばたの 草深ゆりの 花のように 微笑んだぐらいのことで 妻と言ってよいものでしょうか 
『新編日本古典文学全集 萬葉集』の解説には、「行きずりに微笑んだぐらいのことで、それを好意の表れと誤解した男への返事」とあります。
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 畑に植えたヤマユリ
裏山に植えたものに比べ背丈が矮性化しています。
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 畑に植えたサクユリ(為朝百合とも)
ヤマユリよりも一回り大きな花を咲かせています。
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 今朝の蓮池で
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Posted by katakago at 13:36
ハスの開花情報その2 [2018年07月03日(Tue)]
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 蓮池では、今月に入りハスの開花株が目立つようになりました。
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 花芽の数も増えてきています。
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 ヒオウギも開花がみられるようになりました。
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 万葉植物ではありませんが、畑の片隅でヒマワリも毎年栽培しています。
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 明日(7/4)は、「かわにしまるまるマルシェ」が開催予定で草花の出荷を要請されており、ベニバナ、キキョウ、オミナエシ、ヒオウギのほかヒマワリも出せるかなと思っています。
Posted by katakago at 10:03
ヤブカンゾウも咲き始めました [2018年07月01日(Sun)]
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 ビオトープ池の傍では、ヤブカンゾウも咲き始めました。この辺りには、カワラナデシコ、キキョウ、オミナエシも花を咲かせており色とりどりの花を楽しめます。
 漢籍(『文選』巻第53「養生論」)に「萱草ハ憂ヲ忘レシム」とあり、これによって当時、萱草(わすれぐさ)を身に付けると憂苦を忘れることができるという俗信があったようで、万葉歌にも次のような歌が詠まれています。
【歌】 忘れ草 我が紐に付く 香具山の 古りにし里を 忘れむがため (巻三・334 大伴旅人)
【口語訳】 忘れ草を わたしの下紐に付ける 香具山の 古い京を 忘れるために
【歌】 忘れ草 我が下紐に 付けたれど 醜の醜草 言にしありけり (巻四・727 大伴家持)
【口語訳】 忘れ草を 下着の紐に 付けてはみたが 阿保のあほくさ 名ばかりでした。

 これらの歌の解説は、ブログを開始した年(2011年)の次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/82


Posted by katakago at 10:03
ハスが2輪開花 [2018年06月24日(Sun)]
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 蓮池では今年最初の花が咲きました。次々と花芽が上がってきており、8月初旬ごろまでは花を楽しめるものと思われます。

 ベニバナは一斉に開花し見頃となりました。
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 来週開催される「かわにしまるまるマルシェ」(7/4)まで花が咲いていれば、キキョウやオミナエシなどと一緒に出荷できればと考えています。

Posted by katakago at 10:25
ベニバナが咲き始めました [2018年06月16日(Sat)]
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 3月下旬に播種したベニバナがようやく咲き始めました(先週の見学会に間に合うことを期待していたのですが)。
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 この時期、畑では色とりどりの花が咲いています。写真には、秋の七種(ななくさ)のうちカワラナデシコ、キキョウ、オミナエシが写っています。
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 オミナエシも畑のあちらこちらで咲き始めました。
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 キキョウも開花株が増えてきました。
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Posted by katakago at 10:43
ヒオウギが開花 [2018年06月13日(Wed)]
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 先週の見学会の折には蕾だったヒオウギが一株花を咲かせました。これから来月中旬まで花を楽しめそうです。
 裏山ではコオニユリが咲いています。ヤマユリの蕾も膨らんできました(開花は来月中ごろ)。
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 蓮池では、ハスの蕾も膨らみ色づいてきました。今月下旬には花を咲かせそうです。
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 春に花を咲かせたスモモは今、たくさんの実が生っています。品種の異なる数株を植えており、これから順次収穫できそうです。
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Posted by katakago at 13:22
コウホネが開花 [2018年06月01日(Fri)]
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 8年ほど前に作ったビオトープ池では、ハスをはじめショウブ、カキツバタ、フトイ、ホソバオモダカなどの水生植物を栽培しています。その後コウホネ(すいれん科)も一株植えていますが、繁茂したフトイの陰で花を咲かせていました。
 蓮池では、ハスの蕾を見つけました。今月下旬には開花するものと思われます。
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 畑ではカワラナデシコが見ごろとなりました。
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Posted by katakago at 16:11
花菖蒲が一斉に開花 [2018年05月29日(Tue)]
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 来月初旬に植物園見学会を予定していますが、蓮池隣では花菖蒲が一斉に咲き始めました。
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 万葉植物では、ハギが咲いています。品種はミヤギノハギで、この時期と9月に2回開花します。
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 早くもオミナエシの蕾も見られます。
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 キキョウが一輪開花しました。
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Posted by katakago at 10:18
アサザの花が最盛期 [2018年05月19日(Sat)]
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 蓮池ではアサザの花が最盛期です。ハスの立ち葉も増えてきました。ハスの葉が池の全面を覆ってしまう6月半ばまでは毎日花を楽しめるものと思います。
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 蓮池の隣では、早くもハナショウブ(万葉植物ではない)の開花株が見られます。今年は開花時期が早まりそうです。
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 来月上旬には、妻が企画した「植物画展ー万葉の花々ー」と植物園の見学会を実施します。

 今秋の川西市仏教会主催の行事(寺院めぐり)で、途中の立ち寄り先に植物園も候補に入れていただき、先日その下見に来られました。
 植物を通して万葉集に親しんでもらう機会となれば幸いです。

 


Posted by katakago at 16:51
タチバナとウツギ [2018年05月13日(Sun)]
 裏山では今、タチバナとウツギの花が咲いています。万葉歌では、いずれもホトトギスと一緒に詠まれている例が見られます。こちらでは未だホトトギスの鳴き声を耳にしませんが、ホトトギスを多く詠んでいる大伴家持の歌を一首づつ載せておきます。
 タチバナ(万葉歌では花橘と詠まれている)
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【長歌の一部】 ほととぎす 来鳴く五月に 咲きにほふ 花橘の かぐはしき 親の御言 朝夕に 聞かぬ日まねく ・・・・・ (巻十九・4169)

 ウツギ(万葉歌では卯の花と詠まれている)
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【歌】 卯の花の 過ぎば惜しみか ほととぎす 雨間も置かず こゆ鳴き渡る (巻八・1491)

 このほか、テイカカズラの花も咲いていました(写真手前の葉はヤマアイ)。
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 蓮池では、ハスの浮き葉にまじってアサザの花が多数見られるようになりました。
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Posted by katakago at 16:18
ホオノキの若葉 [2018年05月06日(Sun)]
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 畑にホオノキ(もくれん科)の苗木を植えていますが、なかなか大きくなりません。花が咲くまでにはまだだいぶかかりそうです。葉は大きく食べ物を包むのに用いられます。
 万葉歌には次の2首詠がまれています。題詞に「攀ぢ折れる保宝葉(ほほがしは)を見る歌二首」とあり、一首目は、講師(こうじ)僧恵行の歌で、
【歌】 我が背子が 捧げて持てる ほほがしは あたかも似るか 青き蓋 (巻十九・4204)
【口語訳】 あなたが捧げ持っているほほがしわは、まさに青い蓋(きぬがさ)そっくりですね
二首目は、大伴家持の歌で、 
【歌】 皇祖の 遠き御代御代は い敷き折り 酒飲むといふそ このほほがしわは (巻十九・4205)
【口語訳】 代々の帝の遠い御代御代には広げて折って、酒を飲んだということだ、このほおがしわは
 柏(かしわ)の葉を酒器としたことは、『古事記』(応神天皇)に、「天皇、豊明(とよのあかり)聞こし看(め)しし日に、髪長比売に大御酒の柏を握(と)らしめて、その太子(ひつぎのみこ)に賜ひき」と見える(岩波文庫『万葉集』の解説より)。
 カシワ(ぶな科)の葉
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 この時期のその他の植物の様子を載せておきます。
 マユミ(にしきぎ科)の花
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 ショウブ(さといも科)の花(万葉歌では”あやめぐさ”と詠まれている)
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Posted by katakago at 18:40
アサザが咲き始めました [2018年05月03日(Thu)]
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 蓮池に生育しているアサザの花が咲きだしました。早くから池に水を張っていたので例年よりも早い開花です。

 カワラナデシコも咲きだしました。飛んだ種が畑のあちこちで発芽して、かなりの株数になっています。これから数か月は花を楽しめそうです。
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 エゴノキの花も咲き始めました。
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 オキナグサの花後の様子(漢名の白頭翁の如くなっています)
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Posted by katakago at 19:48
フジの花が見頃  [2018年04月15日(Sun)]
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 今年は早くもフジの花が見頃を迎えました(昨年よりも2週間ほど早い)。
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 先週は思いがけなくも、中学同級生のグループ(9名)が植物園を訪ねてくれました。植物愛好の仲間で多田神社や万願寺などを訪れた帰りとのことで、裏山と畑の万葉植物を楽しんでもらえました。
 昨日は、地元の若夫婦がタケノコ掘りに来てくれました。一輪車2杯分のタケノコを掘り上げることが出来、外釜で大量に茹で上げました。おかげで親戚にも送ることが出来ました。
Posted by katakago at 17:43
ヤマブキが咲いています [2018年04月06日(Fri)]
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 先月は五輪塔そばのアラカシ伐採ややケヤキの枝選定作業などで、周辺の植物(スモモ、ヤマブキ、アジサイ等)が大分傷んでしまいました。特にヤマブキは半分近くの株が折れてしまい残念な状態となっています(八重の花は見られません)。ただ、一重の株の種が石垣上の地で発芽生育し、花を咲かせるようになりました(写真上)。

 畑に植えている花木では、ヤマナシ(写真左)やヤマザクラが咲いています(写真右はオオヤマザクラ)。
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 裏山ではカタクリに続いてヒトリシズカが咲いています。
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 フジの蕾が膨らんできました(今月中にも開花か)。
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 果樹園では果樹の株元でシロスミレが群生して咲いています(草刈り機での除草作業の際刈り取らないように注意しています)。
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 花菖蒲の葉が伸びてきました。この調子だと来月下旬から咲き始めるのではと思っています。
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Posted by katakago at 15:04
ヤマザクラが開花 [2018年03月29日(Thu)]
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 近隣のソメイヨシノは今が満開となっていますが、畑に植えているヤマザクラも咲き始めました。3月のこの時期の開花は苗木を植えて以来初めてです。

 ヤマザクラの園芸種の「センダイヤ」(花弁の色が濃いピンク色です)
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 オオシマザクラ(花弁の色が真っ白です)
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 アーモンドの花も咲き始めました。
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 スモモは満開です。
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Posted by katakago at 09:40
アンズの花咲く [2018年03月23日(Fri)]
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 アンズの花が満開です。昨年は実を1s程収穫できて、ジャムにしたところ好評でした。

 キキョウの芽(紫色をしています)が出てきました。
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 カワラナデシコの株の傍でタチツボスミレが咲いています。
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 蓮池の脇では、カキツバタの葉も伸びてきました(花は5月頃)。
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Posted by katakago at 19:42
春らしくなりました [2018年03月17日(Sat)]
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 裏山では、早くもカタクリが開花しました。
ヤブツバキは木いっぱいに花を咲かせています(今が見頃)。
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 クヌギの原木にもシイタケが生えていました。
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 畑ではオキナグサが咲き始めました。
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 蓮池では、早くもアサザの葉が一斉に出てきました。この状況だと、ハスの葉が立ち上がる前にアサザの花が見られるのではと今から楽しみです。
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Posted by katakago at 13:13
早春の万葉花 [2018年02月20日(Tue)]
 今年は例年になく寒い日が続いていましたが、このところ日中はようやく春の日差しが感じられるようになりました。
 畑に植えているウメが咲き始めました。
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 裏山の白梅は咲いているのはまだ一輪だけです。
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 ヤブツバキも一輪咲いているのを見つけました。
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 竹林では、倒れた竹の片付けを昨年暮れから数度にわたり行ってきましたが、ほぼ終了できました。そこで竹林の一角に新たにシイタケの榾木(植菌済み)を6本並べました。種苗会社の通信販売で購入したもので、春と秋に収穫が見込まれます。今秋、七五三で帰って来る孫にも見せてやれればと思っています。
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Posted by katakago at 12:10
雪の日の植物園で [2018年01月27日(Sat)]
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 今朝、雪が6p程積もっていました(写真は裏山の正面入り口付近の様子)。こんなに積もったのは久しぶりだったので、植物園の様子を写真に記録しておきます。
 芽吹き始めたネコヤナギ(カワヤナギ)も雪を被っています。
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 ネコヤナギは万葉歌では、「かはやなぎ」と詠まれています。巻十の春の雑歌の柳を詠む8首の中にある次の二首を載せておきます。
【歌】 山の際に 雪は降りつつ しかすがに この川柳は 萌えにけるかも (1848)
【口語訳】 山あいに 雪は降っている それなのに この川柳は もう芽が出たことよ
【歌】 山の際の 雪は消ざるを みなひあふ 川の沿ひには 萌えにけるかも (1849)
【口語訳】 山あいの 雪は消えていないが 水の落ち合う 川のそばの柳は 芽が出たことよ

 蓮池(写真手前)の様子 
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 果樹園で(実が生っているのは甘夏)
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 裏山の五輪塔
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Posted by katakago at 11:38
初雪 [2017年12月14日(Thu)]
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 今朝、このシーズン初めて雪がうっすらと積もっていました(写真は蓮池の様子)。裏山や果樹園、野菜畑も見て回りました。

 裏山のクマザサの葉も雪を被っていました。
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【歌】 笹の葉は み山もさやに さやげども 我は妹思ふ 別れ来ぬれば (巻二・133 柿本人麻呂)
【口語訳】 笹の葉は 全山さやさやと 風に吹かれ乱れているが それでもわたしは妻のことを思う 別れて来たので 
 この歌は、人麻呂の「石見相聞歌」と称される長歌の反歌で、関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/445

 ヤブコウジの葉にも
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【歌】 この雪の 消残る時に いざ行かな 山橘の 実の照るも見む (巻十九・4226 大伴家持)
【口語訳】 この雪の消えてしまわないうちに さあ行こう 山橘の 実の輝くさまを見よう

 果樹園で(実が生っているのはデコポン)
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 野菜畑のマルチにも
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 裏山のイロハモミジは未だ散らずに朝日に輝いていました。
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Posted by katakago at 11:23
クヌギのドングリとハンノキの実 [2017年12月03日(Sun)]
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 12月になり、裏山ではイロハモミジが鮮やかに紅葉しています。
 7,8年前に苗木を植えたクヌギ(ぶな科)の木の下にはドングリがたくさん落ちていました。万葉歌には、橡(つるばみ)と詠まれています。
 クヌギのドングリ
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その実どんぐりの煎汁を用いる橡染めは、鉄媒染の場合、黒色となり、灰汁媒染の場合は黄褐色となる(『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注による)。橡が詠まれた歌を一首載せておきます。
【歌】 紅は うつろふものそ 橡の なれにし衣に なほ及かめやも (巻十八・4109 大伴家持)
【口語訳】 美しい紅色は褪せやすいものです。橡染め(地味な薄墨色)の着馴れた衣には及びませんよ。
 大伴家持が越中国守として赴任時、部下(史生尾張少咋)の非行(その土地の遊行女婦左夫流と親しくなった)を教え諭す歌(長歌と反歌3首)を詠んでいます。この歌はその反歌の一つで、紅に染めた衣(左夫流)も一時のもの。慣れ親しんだ橡染めの衣(妻)には及ばない、と詠んでいます(若くて美しい遊行女婦左夫流を紅色に染めた華やかな色に譬え、クヌギのドングリで染めた地味な色の着馴れた衣を古くからの妻に譬えた)。参考:岩波文庫『万葉集』、『萬葉集全歌講義』他。

 ハンノキにも実が生っています。
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 ハンノキの球果の煎汁は黒茶色の摺り染めに用いられたようです。
【歌】 住吉の 遠里小野の ま榛もち 摺れる衣の 盛り過ぎゆく (巻七・1156)
【口語訳】 住吉の 遠里小野の 榛の実で 染めた衣の 色がだんだん褪せてゆく

 
 畑では、師走になってもカワラナデシコが咲いています。
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Posted by katakago at 21:01
サネカズラの実 [2017年11月17日(Fri)]
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 サネカズラ(まつぶさ科)の実(液果)が赤く色づいています。サネカズラは常緑ですが、晩秋に葉の裏面や葉柄が多少色づくことがあります(写真では葉はまだ緑色)。万葉歌には次のように詠まれています。
【歌】 あしひきの 山さな葛 もみつまで 妹に逢はずや 我が恋ひ居らむ (巻十・2296)
【口語訳】 (あしひきの) 山さなかずらが 赤く色づくまでも あの娘に逢わずに わたしは恋し続けることよ
 「もみつ」は草や木の葉が色づくの意の動詞(原文では黄変と表記)で、『萬葉集全歌講義』によれば、「さなかずらの葉が色づくのはこれから先のことで、これまで逢えなかったばかりでなく、これから先も逢えそうにないことを嘆いている」とあります。

 マユミ(にしきぎ科)の実も色づいてきました。万葉歌で、「まゆみ」は弓をほめて用いられる例(原文では真弓と表記)がほとんどですが、弓材にするにしきぎ科の植物名(檀)にも用いられます。
【歌】 南淵の 細川山に 立つ檀 弓束巻くまで 人に知らえじ (巻七・1330)
【口語訳】 南淵の 細川山に 立つ檀の木 弓にでき上るまで 人に知られないようにしようね
 弓に寄せる譬喩歌で、『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注には、「ユヅカマクは、そこに皮や桜の樹皮などを巻き付けて弓を完成させることをいい、ここは二人の愛が実り結ばれることのたとえとした」とあります。
 マユミの実
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Posted by katakago at 12:11
ヤブコウジの赤い実 [2017年11月15日(Wed)]
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 近頃は裏山の後片付けに出掛けることが多くなっています。この一週間ほどかけて、折れたり倒れかけた何十本もの竹を伐り倒し枝を払って整理しました。
 作業の一休みに裏山を一巡した際、ヤブコウジ(やぶこうじ科)の赤い実を見つけました。万葉歌では山橘(やまたちばな)と詠まれています。
【歌】 あしひきの 山橘の 色に出でて 我は恋ひなむを 人目難みすな (巻十一・2767)
【口語訳】 (あしひきの) 山橘のように 色に出して 私は恋することにするが おまえも人目を気にしないがよい

 この時期、裏山では他にジャノヒゲやヤブラン(いずれもゆり科)が実をつけています。万葉歌で山菅(やますが)と詠まれている植物をこれらにあてる説があります。
【歌】 あしひきの 山菅の根の ねもころに 止まず思はば 妹に逢はむかも (巻十二・3053)
【口語訳】 (あしひきの) 山菅の根の ねんごろに 絶えず思ったら あの娘に遭えるだろうか
ここで上二句はネモコロを起こす序。上三句が同じ次の歌もあります。
【歌】 あしひきの 山菅の根の ねもころに 我はそ恋ふる 君が姿に (巻十二・3051)

 ジャノヒゲの実
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 ヤブランの実(間もなく黒くなります)
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Posted by katakago at 11:57
桜紅葉(さくらもみじ) [2017年10月31日(Tue)]
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 畑に植えているヤマザクラの葉が鮮やかに紅葉しています(桜紅葉と言われる)。
 秋に樹木や草の葉が赤や黄色に色付くこと、またその葉を、万葉歌ではもみち(名詞)・もみつ(動詞)と詠まれています。春の花(桜)の対となる秋の景物として詠まれ、モミチ・モミチバとモミツの用例は100を超え、その表記はほとんどが「黄葉」で、赤系統の色で表記したものは「紅葉」「赤葉」が各1例で、動詞モミツを「赤」で表記したものは2例のみです。「黄葉」は六朝の表記の影響があるとみられ、また、上代の黄葉は、カエデの葉のみを指すのではなく、ハギなどの他の樹木種全般に用いられています(多田一臣編『万葉語誌』による)。
 これまでに取り上げたカツラとイロハモミジの記事は次のURLに、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/226
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/234

 この時期には珍しくハマユウの花が咲いています。
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 夏に咲いたヒマワリの種がこぼれて発芽した一株が花を咲かせています。
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Posted by katakago at 12:31
ナンバンギセル(思ひ草)の花が咲きました [2017年10月24日(Tue)]
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 ポット植えにしているヤクシマススキの株元でナンバンギセル(はまうつぼ科)の花が咲きました。ナンバンギセルはススキ・ミョウガ・サトウキビなどの根に寄生する一年草です(茎から花にかけての形が煙管(きせる)に似ているところからこの名がある)。万葉歌で「思ひ草」と詠まれている植物がこれに当たるとみられています。
【歌】 道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今更々に 何をか思はむ (巻十・2270)
【口語訳】 道端の 尾花(おばな)の陰の 思い草のように いまさら 何を思い迷いましょうか
秋の相聞、草に寄せる一首で、上三句「道の辺の 尾花が下の 思ひ草」は結句の「思はむ」を導く序詞(『釈注』には花の姿が首をうなだれて物思いにふける姿に似ていることから下二句の比喩としたものとある)。『釈注』の解説では、「好きな人と縁切れた折りの、我が身にそれと言い聞かせる歌」とあります。


Posted by katakago at 11:29
木犀の香り漂う [2017年10月01日(Sun)]
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 木犀の香りが漂う時期となりました。キンモクセイ(上の写真)とギンモクセイ(次の写真)はともに自宅の庭で咲いています。香りの強いキンモクセイはギンモクセイの変種だそうです。
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 畑では、咲き終わったキキョウに赤トンボが止まっていました。
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 裏山ではオケラ(きく科)の花が咲き始めました。
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東歌では、「うけら」と詠まれています。
【歌】 恋しけば 袖も振らむを 武蔵野の うけらが花の 色に出なゆめ (巻十四・3576)
【口語訳】 恋しかったら 私がそっと袖を振りますものを。武蔵野のオケラの花の色のように、表に出して言わないで、決して。
第三句・四句(武蔵野の うけらが花の)は「色に出(づ)」の序詞。

 ヒオウギの種(刮ハがはじけて中から黒い球形の種子が見られます)
万葉歌で、「ぬばたま」と詠まれているものがこれに当たるとされています。集中の80首はすべて黒・夜・暗・夢などの枕詞として用いられています。
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Posted by katakago at 15:05
三栗の中 [2017年09月25日(Mon)]
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 万葉歌にクリは三首詠まれており、果樹園で栽培しています。早生の品種の「丹沢」はすでに収穫が終わり、中生の品種の「筑波」と「銀寄」が収穫時期を迎えました(写真は筑波)。
 万葉歌では、山上憶良の子等を思う歌がよく知られています。
【歌】 瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来たりしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠(やすい)しなさぬ (巻五・802)
 後の二首は、中に掛かる枕詞として「三栗」が詠まれています。その例を次にあげておきます。
【歌】 三栗の 那賀(なか)に向かへる 曝井の 絶えず通はむ そこに妻もが (巻九・1745)
【口語訳】 (三栗の) 那賀の真向かいにある 曝井のように 絶えることなく通おう そこに恋人がいたらよいのに
 この歌で、「三栗の」は、地名「那賀」の枕詞として用いられています。『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注によれば、「三栗は、一つのいがの中に三個の実ができる栗の意。その中央にある、の意でナカに続けた」とあります(ただし、実際は、一個や二個のものもありますが)。
類例としては、カシの実は一個なので、「・・・・橿の実の ひとりか寝らむ・・・・」(1742)のように、「橿の実の」は「ひとり」の枕詞として用いられています。

 この時期畑の周辺ではヨメナ(きく科)の花が咲きだしました。他にイヌタデやシロバナサクラタデが咲いています。
 ヨメナの花とイヌタデ
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 シロバナサクラタデ
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 初夏に花を咲かせたアサザがまた咲き始めました。
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Posted by katakago at 13:42
フジバカマが咲き始めました [2017年09月17日(Sun)]
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 台風が近づいていますが、今朝は雨が一時止んでいました。
 フジバカマ(きく科)が花を咲かせ始めました。例年より早いようです。今も花を咲かせているオミナエシ・カワラナデシコ・キキョウ・ハギ・クズと合わせると、秋の七種(くさ)のうち6つが揃ったことになります(ススキの穂は未だのようです)。
 山上臣憶良の秋野の花を詠む歌二首歌を載せておきます。
【歌】 秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種(くさ)の花 (巻八・1537)
【歌】 萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花 (巻八・1538)

 畦道ではヒガンバナの数も増え目立つようになりました。
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 ハマユウの一株が今も花を咲かせています。
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 裏山では、サネカズラ(まつぶさ科)が実をつけていました(晩秋には赤く色づく)。
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Posted by katakago at 08:10
クズの花 [2017年09月14日(Thu)]
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 クズは万葉歌にも詠まれており、以前は裏山に植えていましたが、蔓がはびこり管理に困って今は園内には植えていません。畑脇を流れる矢問川の堤にクズの葉が茂っているのを見つけ、近寄ってみると花が咲いていました。
 万葉歌には18首詠まれています。そのうち大伴坂上郎女の次の歌を載せておきます。
【歌】 夏葛の 絶えぬ使ひの よどめれば 事しもあるごと 思ひつるかも (巻四・649)
【口語訳】(夏葛の)絶えなかったお使いが 途絶えたので 何かあったのかと 思っていました
 使者の来ない不安を詠んだ歌。「夏葛の」は「絶えぬ」にかかる枕詞。夏は葛が茂り、その蔓は特に丈夫で切れないので、「絶えない」意の「絶えぬ」にかけた(『萬葉集全歌講義』より)

 ノカンゾウの花に寄って来た雌雄のモンキアゲハ(右が♂)
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 ミヤギノハギ(宮城野萩)に続きシラハギも咲いています。
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 オミナエシのそばでアスカノハギ(飛鳥野萩)が咲いています。
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Posted by katakago at 14:15
ヤマナシの実が生っています [2017年09月10日(Sun)]
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 四月の初めに木いっぱいに白い花を咲かせたヤマナシが小さな実をつけています。万葉歌にも詠まれており、その一首を載せておきます。
【歌】 もみち葉の にほひは繁し 然れども 妻梨の木を 手折りかざさむ (巻十・2188)
【口語訳】 もみじ葉の 彩はとりどりだ でもやはり 妻なしの木を 折って髪に挿そう
『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注によれば、妻梨の木のツマは、「君松の木」(1041)、「夫松の木」(1795)などのキミ待つ・ツマ待つと同じく、妻無シの名を持つ梨の木、の意で関した掛詞、とあります。
 なお、花の写真は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1226

 以下この時期に咲いている草花を載せておきます。
アカネ(あかね科)の花
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万葉歌では、全て「あかねさす」、「あかねさし」で、枕詞として昼・日・紫・君などに掛かる。(例) あかねさす 紫野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る (巻一・20 額田王)

ヘクソカズラ(あかね科)の花
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 ヘクソカズラは、巻十六の高宮王の数種の物を詠む歌に出てきます。
【歌】 p莢に 延ひおほとれる 屎葛 絶ゆることなく 宮仕へせむ (3855)
【口語訳】 さいかちに 這い広がった 屎かずらのように 絶えることなく 宮仕えしよう

 裏山ではヤブラン(ゆり科)の花が咲いています。
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 畦道ではヒガンバナの花茎が伸びてきました。
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Posted by katakago at 10:53
ハギが咲き始めました [2017年09月06日(Wed)]
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 九月になって大分過ごしやすくなりました。秋の七種(くさ)のうち、ハギの花も咲き始めました。この時期、ハギに加えて、オミナエシ・カワラナデシコ・キキョウも同時に見ることが出来ます。
 オミナエシとハギの花 
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 カワラナデシコがひっそりと花を咲かせていました。
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 キキョウも咲いています。
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 ノカンゾウは一月近く次々と花を咲かせています。
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 花が終わったヒオウギは、刮ハがはじけて中から黒い球形の種子が見える株もあります。
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Posted by katakago at 15:55
ノカンゾウが咲き始めました [2017年08月16日(Wed)]
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 畑では、ノカンゾウ(ゆり科)が一輪咲いていました。これから9月にかけて花が見られます。6月に咲いたヤブカンゾウは八重ですがこちらは一重です。
 万葉歌では、忘れ草として詠まれています(当時、これを身に付けると憂苦を忘れると言う、漢籍に基づく俗信があった)。集中4例あるうちの一首を載せておきます。
【歌】 忘れ草 我が下紐に 付けたれど 醜の醜草 言にしありけり (巻四・727 大伴家持)
【口語訳】 忘れ草を 下着の紐に 着けてはみたが 阿保のあほくさ 名ばかりでした
(忘れ草とは名ばかりで、恋の苦しみを忘れさせてくれず、効果がなかった)

 先日大山に行った折り、地蔵滝の泉付近でキツネノカミソリ(ひがんばな科)の群生を見かけましたが、裏山でも咲いているのを見つけました(和名の狐剃刀は葉の形から言われる)。
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 畑では、ビオトープ池周辺でミソハギ(みそはぎ科)が咲いています。
(和名は禊萩(みそぎはぎ)の略と言われ、旧暦のお盆のころ咲くので俗に盆花とも呼ばれ、仏前に供えられる)
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Posted by katakago at 11:36
センダン(あふち)の木を伐採 [2017年08月13日(Sun)]
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センダン(せんだん科)は、万葉歌に「あふち」として詠まれており、裏山に何本か自生しているのをそのままにしていました。そのうちの一本で、枝が隣接する民家の二階屋根に届きそうになっているのに最近気づきました(畑の草刈りに追われて裏山の管理が手薄になっていました)。そこで、昨日この木の伐採に取り組みました。大きく伸びた木を民家の側に倒れない方策を考え慎重に作業を行いました。3本のロープで倒したい方向に固定し、方向、角度などを考えながら少しづつ鋸を入れてはロープで引っ張り、時間はかかったものの、最終的にはほぼ狙い通りの方向に倒すことが出来ました。一本の木を伐採し終えるのに後片付けも含め丸一日を要しましたが、一人でやり終えることが出来て達成感はありました。
 枝にはセンダンの実が生っていました(冬には黄色くなり遠くからでもセンダンの木と識別できます)
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 畑では、タカサゴユリが咲き始めました。
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 10輪以上の株も見られます。
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 ハスはほぼ終わりに近づき、花托とわずかとなった花や蕾はお盆の生け花として活用しています。
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Posted by katakago at 09:58
カノコユリが咲きました [2017年08月06日(Sun)]
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 今月になってカノコユリが咲きだしました。中旬にはタカサゴユリが咲きそうです。
 裏山でもひっそりと咲いていました。
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 今日は早朝から、お盆を控え檀家総出でお寺の境内の清掃を行いました。台風接近前のとても暑い日の作業となりましたが、2時間近くで終えることが出来ました。地元の共同作業もこれで一段落です。 
Posted by katakago at 19:30
ハスの花托 [2017年08月04日(Fri)]
 8月に入り、蓮池ではまだ花が咲いている株がある一方、花托も目立つようになりました。種が出来ているものもあります。
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 花托も多く見られます。
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 ハスの種
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 畑の片隅で咲いていたヒマワリも種が出来ています。
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 ハスの花托とヒマワリの一部は、妻が受講しているカルチャーセンターのボタニカルアートの画材として提供しました。

 カワラナデシコは初夏に咲き始め、畑のあちらこちらで咲いていましたが、その後一時勢いが無くなり気にしていました(水不足で株が弱ったか?)。今月に入り再び開花する株が見られるようになりました。
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Posted by katakago at 11:05
サクユリが咲きました [2017年07月17日(Mon)]
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 大輪のサクユリが咲きました。伊豆諸島に自生するユリで、源為朝を偲んでタメトモユリとも呼ばれます。ヤマユリに似ていますが、葉は幅が広く厚く、花はヤマユリよりも大形で、花被に褐色の斑点がほとんど見られません。
 ヤマユリとの比較で同時期に咲いている写真を掲載しておきます。
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Posted by katakago at 15:31
ハマユウが開花 [2017年07月14日(Fri)]
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 ハマユウは畑に分散して植えていますが、そのうちの3株で開花が見られました。花芽をつけている株もあり来月にかけて花を楽しめそうです。
 万葉歌には、次の一首のみ詠まれています。
【歌】 み熊野の 浦の浜木綿 百重なす 心は思へど 直に逢はぬかも (巻四・496 柿本朝臣人麻呂)
【口語訳】 み熊野の 浦の浜木綿のように 百重にも 心では思っているが 直(じか)には逢えないものだね
 犬養孝先生の『万葉の旅 中』によれば、「なにが『百重なす』かについて、波頭のたとえ、茎が幾重、花が百重などの諸説もあるが、群落自生の実景と歌の心情のあらわし方を見れば、緑葉の百重としか考えられない。」とあります。かつて(1972年頃)新宮市三輪崎の孔島を訪れた際、海岸に自生するハマユウの群落を目にしたことがあります。この場所には犬養先生揮毫のこの歌の歌碑が建てられています。
 
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Posted by katakago at 15:15
ヤマユリが咲きました [2017年07月12日(Wed)]
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 ヤマユリが咲きました(写真上は裏山で)。畑でもほぼ同時期に開花しました(写真下)。
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 ユリが詠まれた万葉歌を二首載せておきます。
【歌】 道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑みしがからに 妻と言ふべしや (巻七・1257)
【口語訳】 道ばたの 草深ゆりの 花のように 微笑んだぐらいのことで 妻と言ってよいものでしょうか
『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注によれば、「行きずりに微笑んだぐらいのことで、それを好意の表れと誤解した男への返事」とあります。
 次は、常陸国の防人(那賀郡の上丁大舎人部千文)の歌です。
【歌】 筑波嶺の さ百合の花の 夜床にも かなしけ妹そ 昼もかなしけ (巻二十・4369)
【口語訳】 筑波嶺の さ百合の花のように 夜床でもいとしい妻は 昼間もいとしい
同じ作者が次の歌も詠んでいます。
【歌】 霰降り 鹿島の神を 祈りつつ 皇御軍士に 我は来にしを (同・4370)
【口語訳】 (霰降り) 鹿島の神を祈り続けて 皇軍の兵士として おれは来たのだに ・・・・(いつまでも妻に恋々として・・・・)
 鹿島の神は鹿島神宮で、祭神は天孫降臨の際に活躍した武勇の神の建御雷(たけみかずち)神と伝えられる。

 黄カノコユリも咲いています。
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Posted by katakago at 11:35
ハス池周辺の様子 [2017年07月09日(Sun)]
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 この時期の蓮池周辺は、紅白のハスをはじめその後方にはキキョウやオミナエシが咲き、植物園で最も見ごたえのある場所となっています。来月初めごろまで楽しめるものと思います。

 ハマユウの花芽も伸びてきました。
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Posted by katakago at 15:34
ヒオウギが咲き始めました [2017年07月06日(Thu)]
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 ヒオウギ(あやめ科)が咲き始めました。花後に刮ハをつけ秋には裂開して球形の黒色種子が見られます。これが万葉歌に詠まれる「ぬばたま」と考えられています。万葉歌では植物そのものを詠んだものは無く、全て枕詞(黒・夜・暗・夢など)として用いられています。
ヒオウギの種の写真は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/170

 和名の檜扇は葉形(広い剣状の葉が扁平に互生し扇状にみえる)に由来する。
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檜扇はヒノキの薄板で作ったもので衣冠の時に笏の代わりに用いる儀礼用の道具
 平城宮資料館常設展示の檜扇(写真左)
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Posted by katakago at 12:03
ハスの花 続報 [2017年07月04日(Tue)]
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 今月に入り、蓮池では開花株の数が増えてきました。今年は4月下旬から水を引き入れ、ほぼ毎日水管理を続けてきましたが、その甲斐あってこれから来月にかけて花を楽しめそうです。
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 野菜畑の傍ではヒマワリも咲き始めました。
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Posted by katakago at 11:10
ヤブカンゾウが咲き始めました [2017年07月01日(Sat)]
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 ヤブカンゾウ(ゆり科)が咲き始めました。万葉歌で「忘れ草」と詠まれている植物です。中国ではこれを身に着けると憂いを忘れると言い(『文選』巻第五十三「養生論」)、次の歌は、恋の苦しさから逃れるため忘れ草を身に着けるけれど、効果はなかったと歌われています。
【歌】 忘れ草 我が下紐に 付けたれど 醜の醜草 言にしありけり (巻四・727 大伴家持)
【口語訳】 忘れ草を 下着の紐に 付けてはみたが 阿呆のあほくさ 名ばかりでした
これは後に家持の正妻となる坂上大嬢に贈った歌。もう一首は、
【歌】 忘れ草 垣もしみみに 植ゑたれど 醜の醜草 なほ恋ひにけり (巻十二・3062)
【口語訳】 忘れ草を 垣までびっしり 植えてあるが 能なし草め やはり恋しいわ 

 蕾を付けているヒオウギ(あやめ科)を一株見つけました(今月中旬には開花)。
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 紅のハスも咲いています。
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Posted by katakago at 15:46
ハスが一輪開花 [2017年06月26日(Mon)]
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 昨日、間もなく咲きそうなハスの蕾の写真を掲載しましたが、今朝開花しました(写真は午前7時に撮影)。
 これから次々と開花が見込まれます。  
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 ヤブカンゾウの蕾(今月末には開花か)
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Posted by katakago at 10:02
梅雨らしくなりました [2017年06月25日(Sun)]
 このところ梅雨らしい日が続いています。カラカラに乾いていた畑もしっとりしています。これから草も茂って来ると思われます。
 蓮池では間もなく開花しそうな株も見られます。
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 オミナエシも咲き始めました。
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 オミナエシの手前にはキキョウも咲いています。
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 ベニバナは今が最盛期です。
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Posted by katakago at 15:49
ハスの花芽 [2017年06月16日(Fri)]
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 蓮池では立ち葉が繁茂し、その脇から花芽が伸びてきているのを見つけました。今月末頃には咲き始めるものと思われます。

 畑ではカワラナデシコやキキョウの開花に続き、オミナエシも既に蕾を付けている株が見られます。
 カワラナデシコ
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 オミナエシの蕾
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Posted by katakago at 10:19
梅雨空の植物園で [2017年06月07日(Wed)]
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 今日は朝から雨で、近畿地方も梅雨入りしたようです。ハスの葉にも水が溜まっています。万葉歌に次のような歌があります。
【歌】 ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉に 溜まれる水の 玉に似たる見む (巻十六・3837)
【口語訳】 (ひさかたの) 雨でも降ってくれ 蓮の葉に 溜まった水の 玉に似たさまを見よう
 岩波文庫『万葉集(四)』の解説には、「蓮葉を愛でる宴会での作か」とあり、「蓮の葉の上の水を玉に見立てるのは漢詩の趣向」とあります。「盈盈(えいえい)たり荷上の露、灼灼(しゃくしゃく)として明珠の如し」(晋・陸雲「芙蓉詩」・文選「別賦」李善注所引)。

 雨の中、花菖蒲が艶やかです。
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秋の七種(くさ)のうち三種が開花ーハギ・カワラナデシコ・キキョウ [2017年06月04日(Sun)]
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 山上憶良の秋の七種(くさ)の歌に詠まれている植物のうち、早くも三種で開花が見られました(ハギ・カワラナデシコ・キキョウ)。植物園で植えているハギはミヤギノハギで、6月と9月に二度花を咲かせます。

 カワラナデシコ
こぼれ種が畑のあちらこちらで発芽して、花を咲かせ始めました。
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 キキョウ(万葉歌の”あさがほ”をキキョウにあてる説)
蕾をつけている株の他に早くも2輪が咲いています。
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キキョウの蕾
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蓮池のオタマジャクシ [2017年06月03日(Sat)]
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 蓮池ではカエルの卵がかえってオタマジャクシがたくさん泳いでいました。
 ハスの立ち葉が伸びてきました。池全面を覆う勢いです。
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 蓮池隣の花菖蒲園では一斉に咲きだしました。
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Posted by katakago at 09:24
花菖蒲が咲き始めました [2017年05月30日(Tue)]
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 蓮池横の花菖蒲園では、色とりどりの花が咲きだしました。春先からの除草や、今月になってから蓮池と共に毎日水管理を行って来ており、その甲斐がありました(花期は来月中旬にかけて)。
 来月は、今のところ4件の来園予定があり、万葉植物と共に楽しんでいただけるかなと思っています。
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 ビオトープ池では、繁茂したフトイに隠れて見落とすところだったのですが、今年もコウホネ(すいれん科)が一輪咲いていました。
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ウツギの花が咲き始めました [2017年05月24日(Wed)]
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 裏山ではウツギ(ゆきのした科)が咲き始めました。ウツギは万葉歌に24首詠まれています(万葉歌では”うのはな”)。 その中から次の2首を載せておきます。
【歌】 五月山 卯の花月夜 ほととぎす 聞けども飽かず また鳴かぬかも (巻十・1953)
【口語訳】 五月の山に卯の花が咲いている美しい月夜に、ホトトギスの声はいくら聞いても飽きない。また鳴かないかなあ。

【歌】 卯の花の 咲く月立ちぬ ほととぎす 来鳴きとよめよ 含みたりとも (巻十八・4066 大伴家持)
【口語訳】 卯の花の咲く月になった。ホトトギスよ、来て鳴き響かせてくれ。まだ蕾のままであっても。
 題詞には、「四月一日に、掾久米朝臣広縄が館に宴する歌四首」とあり、これは主賓の越中国守大伴家持の歌(四月一日は太陽暦の五月六日に当たる)。
 卯の花とホトトギスがセットで詠まれた歌は17首あり、タチバナもホトトギスと一緒に詠まれた歌が20首を超え、特に家持がホトトギスを多く詠んでいます。
 こちらでは今のところまだホトトギスの鳴き声を耳にしません。
 タチバナの花
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【歌】 橘の にほへる苑に ほととぎす 鳴くと人告ぐ 網ささましを (巻十七・3918 大伴家持)
【口語訳】 橘の咲きほこる園にホトトギスが鳴いていると人が告げてくれた。網を張ればよかったなあ(網に捕らえておけば、いつでも鳴き声が聞けるのに)。


 ヤマアジサイ(ゆきのした科)も咲き始めました。
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 蓮池では、ハスの立ち葉が伸びてきました。
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 花菖蒲が一輪開花しました。
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Posted by katakago at 15:49
初夏の万葉植物ーその2 [2017年05月20日(Sat)]
 先月末に水を張った蓮池で、今朝、アサザ(みつがしわ科の多年生の浮葉植物)が三輪咲いていました。畦道には、ノビル(ゆり科)やチガヤ(いね科)の群生が見られます。
 アサザの花(万葉歌では、次の長歌に”あざさ”として詠まれています)
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【歌】 うちひさつ 三宅の原ゆ ひた土に 足踏み貫き 夏草を 腰になづみ いかなるや 人の児故そ 通はすも我子 うべなうべな 母は知らじ うべなうべな 父は知らじ 蜷の腸 か黒き髪に ま木綿もち あざさ結ひ垂れ 大和の 黄楊の小櫛を 押へ挿す うらぐはし児 それそ我が妻 (巻十三・3295)
 父母の問いかけに、息子が自分の妻についてうち明ける形式で、”あざさ”の花を黒い髪の飾りとしてつけている娘、と詠まれています。

 ノビル
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【歌】 醤酢に 蒜搗き合てて 鯛願ふ 我にな見えそ 水葱の羹 (巻十六・3829 長忌寸意吉麻呂)
【口語訳】 醤酢(ひしおす)に 蒜を搗き加えて 鯛が食いたい わたしの目の前から失せろ そこな水葱(なぎ)の羹(あつもの)よ
(題詞に、酢・醤・蒜・鯛・水葱を詠む歌、とある物名歌の一つ)

 チガヤ(葉に先立って出た花穂をツバナ(茅花)といい食用となる)
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【歌】 戯奴がため 我が手もすまに 春の野に 抜ける茅花そ 召して肥えませ (巻八・1460 紀女郎)
【口語訳】 戯奴(わけ)のため 手も休めずに 春の野で 抜いておいたつばなですよ 食べて少しはお肥りなさい 
 (紀女郎(きのいらつめ)が大伴家持に贈った戯れ歌)

 万葉植物ではありませんが、蓮池のそばでは花菖蒲の蕾が見られ始めました(今月下旬から6月にかけて開花が見込まれます)。
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Posted by katakago at 13:50
初夏の万葉植物ーその1 [2017年05月18日(Thu)]
 この時期、万葉歌に詠まれた植物の花が多種類見られるようになりました。ここでは、ムラサキ(むらさき)、エゴノキ(やまぢさ)、センダン(あふち)、ノイバラ(うまら)、マユミ(まゆみ)の花の写真と歌一首を掲載します。

 ムラサキ
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【歌】 託馬野に 生ふる紫草 衣に染め いまだ着ずして 色に出でにけり (巻三・395 笠女郎)
【口語訳】 託馬野に 生えた紫草を 服に染めつけ まだ着もしないで 色に現れました
 ムラサキの花は白ですが、根には紫色の色素(シコニン)を蓄積し、上代の重要な染料(紫根染)で、天智天皇の蒲生野での薬狩りの際の額田王の歌にも詠まれています。この歌は笠女郎が大伴家持に贈った歌で、家持への思いがまだ遂げられないのに、人に知られてしまったことを譬えた譬喩歌。

 エゴノキ(白い花が下向きに咲いています)
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【歌】 山ぢさの 白露重み うらぶれて 心に深く 我が恋止まず (巻十一・2469)
【口語訳】 山ぢさが 白露の重みで たわむようにうちしおれて 心の奥深くで 私の恋は止まない

 センダン(オウチ)
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【歌】我妹子に 楝の花は 散り過ぎず 今咲けるごと ありこせぬかも (巻十・1973)
【口語訳】 (我妹子に) 楝(あふち)の花は 散り失せずに 今咲いているように あってくれないものか
 「我妹子に」は、「逢ふ」から同音で「楝(あふち)」に掛かる枕詞。

 ノイバラ(万葉歌では上総国の防人歌に”うまら”として詠まれている)
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【歌】 道の辺の 茨の末に 延ほ豆の からまる君を はかれか行かむ (巻二十・4352 上丁丈部鳥)
【口語訳】 道ばたの 茨の先に 這いまつわる豆の蔓のように まつわりつくあなたと 別れて行くことか

 マユミの花
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【歌】 南淵の 細川山に 立つ檀 弓束巻くまで 人に知らえじ (巻七・1330)
【口語訳】 南淵の 細川山に 立つ檀の木 弓に出来上がるまで 人に知られないようにしようね
 譬喩歌の弓に寄せる二首の一首で、目をつけた女を自分の妻にするまで誰にも知られたくないと願う男の歌。檀の木は材質強靭で弓の材とされた。




Posted by katakago at 14:52
カキツバタが咲いています [2017年05月10日(Wed)]
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 ビオトープ池では、フトイに囲まれてカキツバタが咲いています(背景の白い花はホソバオモダカ)。
 カキツバタは万葉歌に「かきつはた」として7首詠まれており、巻七の譬喩歌には「かきつはた」を女性の譬えとした次のような歌があります。
【歌】 住吉の 浅沢小野の かきつはた 衣に摺り付け 着む日知らずも (巻七・1361)
【口語訳】 住吉の 浅沢小野(住吉神社東南の低湿地)の かきつばたを 衣に摺り付けて 着るのはさていつのことやら
 (いつになったら恋い慕っている女性に接することが出来るだろうか、の意)

 蓮池の脇に植えたカキツバタ
先月下旬から水を張った蓮池では、ハスの浮き葉が出てきました。
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 畑に植えている桐の木は今、花が咲いています。
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Posted by katakago at 20:14
早くもカワラナデシコの花 [2017年04月30日(Sun)]
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 カワラナデシコは畑のあちらこちらで育っています(こぼれ種が発芽した株を手取り除草により残しているため)。そのうち数株で早くも花が咲いています。

 アマドコロの花が咲いています(ナルコユリに似るが茎が6稜)。
鉢植えで育てていた株を昨年畑に移植したものです。
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Posted by katakago at 15:19
ハス池に水 [2017年04月27日(Thu)]
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 今年の溝さらえの時期は来月21日ですが、それまで待てないので、今日、水路に水を流してハス池に引き入れました。朝から水を引く準備のために一部水路の清掃など忙しい一日でした。夏の開花が楽しみです。

 花菖蒲の生育状況(来月末から6月初旬に花が咲き始めると思われます)
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 フジの花が見頃です。
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Posted by katakago at 20:16
カラタチの花が咲いています [2017年04月20日(Thu)]
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 裏山に植えているカラタチが白い花を咲かせています。周辺の木や竹を伐り以前よりも陽当たりがよくなったせいか、たくさん花を咲かせるようになりました。

 五輪塔そばのヤマブキは今が満開です。
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 畑では、ヤマザクラの別の株(4/9掲載とは異なる)が花を咲かせています。
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 花の拡大写真
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Posted by katakago at 14:27
ヤマナシの花が満開 [2017年04月14日(Fri)]
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 実生から育てたヤマナシの花が満開です。秋には小さな実が成ります。

 センダイヤやヤマザクラに続いて、オオシマザクラやオオヤマザクラが開花しました。
 ヤマナシ(左)とオオヤマザクラ(右手前)
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 開花し始めたオオヤマザクラ
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 オオシマザクラは五分咲きです。
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 拡大
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Posted by katakago at 11:50
ヤマブキとスミレ [2017年04月10日(Mon)]
 裏山ではタチツボスミレ、畑ではシロスミレの群生が見られます。ヤマブキは一重の株が咲き始めました(八重は少し遅れて開花)。
 万葉歌に、ヤマブキとスミレが詠まれた歌があります(季節分類の巻八の春の雑歌)。
【歌】 山吹の 咲きたる野辺の つほすみれ この春の雨に 盛りなりけり (巻八・1444 高田女王)
【口語訳】 山吹が 咲いている野辺の つぼすみれは この春雨の中 今真っ盛りである
 咲き始めた一重の山吹
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 タチツボスミレ
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 シロスミレ
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 このほか、裏山ではヒトリシズカ(せんりょう科)やニリンソウ(きんぽうげ科)の花が、畑(第二果樹園)ではネコノメソウ(ゆきのした科)が見られます。
 ヒトリシズカ
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 ニリンソウ
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 ネコノメソウ
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Posted by katakago at 14:28
ヤマザクラが咲きだしました [2017年04月09日(Sun)]
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 このところ雨の日が続いていますが、ヤマザクラが咲き始めました(上の写真は畑に植えているヤマザクラの一種)。オオシマザクラやオオヤマザクラも間もなく開花しそうです。

 3日前に蕾の写真を掲載したセンダイヤ(牧野博士の命名による)はほぼ満開です。
2月に訪れた練馬区立牧野記念庭園には大きな木が植えられていましたが、さぞかし見事な花を咲かせているものと思われます。
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 センダイヤの花の拡大写真
ヤマザクラの一種ですが花弁の色が濃いピンク色です。
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 裏山の五輪塔前の桜
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 桜は万葉歌に40首詠まれていますが、季節分類の巻十の春の雑歌より、春雨と一緒に詠まれた歌を三首載せておきます。
【歌】 あしひきの 山の際(ま)照らす 桜花 この春雨に 散り行かむかも (巻十・1864)
【歌】 春雨に 争ひかねて 我がやどの 桜の花は 咲きそめにけり (巻十・1869)
【歌】 春雨は いたくな降りそ 桜花 いまだ見なくに 散らまく惜しも (巻十・1870)


Posted by katakago at 15:10
シダレヤナギの芽吹き [2017年04月06日(Thu)]
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 この時期は裏山や畑で、日毎に新たな草木の芽吹きや開花を見ることが出来ます(上の写真はシダレヤナギの芽吹き)。
 柳は万葉歌に39首詠まれていますが、次の歌を載せておきます。
【歌】 浅緑 染め掛けたりと 見るまでに 春の柳は 萌えにけるかも (巻十・1847)
【口語訳】 浅緑色に 糸を染めて掛けたのかと 見るほどに 春の柳は 芽が出たことよ

 スモモの花は満開です(初夏には果実の収穫が期待されます)。
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 ヤマザクラの蕾(品種は牧野富太郎博士が命名したセンダイヤ)、開花も間近
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今年初めてのタケノコ掘り [2017年04月02日(Sun)]
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 今朝、裏山を巡回中に、陽当たりのよい竹藪付近で長靴の足裏に突起を感じ、調べてみるとタケノコの頭がわずかに地上に出ていました。周囲も調べて小ぶりながら7本を掘り上げました。早速茹で上げ、一部は昼食の食材となりました。

 アセビの花が見頃です。
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 万葉歌には、”あしび”として10首詠まれています。そのうちの一つを載せておきます。
【歌】 我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の あしびの花の 今盛りなり (巻十・1903)
【口語訳】 あなたへの 私の恋は 奥山に人知れず咲いている あしびの花のように 今がまっ盛りです  

 ブータン大輪ミツマタに次いで在来種のミツマタが満開です。
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 万葉歌(柿本朝臣人麻呂歌集歌)に、”さきくさ”と詠まれた植物をミツマタに充てる説があります。
【歌】 春されば まづ三枝の 幸くあらば 後にも逢はむ な恋ひそ我妹 (巻十・1895)
【口語訳】 春になると まず咲く三枝(さきくさ)のように 幸(さき)く ー 無事であったら あとでも逢えよう そう恋しがるなよおまえ

 アミガサユリ(バイモ)が咲いています。花被内面に網目があるためこの名がある(漢名は貝母の字音)。
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Posted by katakago at 15:56
スモモが開花 [2017年04月01日(Sat)]
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 スモモの花が咲き始めました。例年よりも遅い開花です。
スモモは、次の万葉歌に詠まれています。
【歌】 我が苑の 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りたるかも (巻十九・4140)
【口語訳】 わが園の 李の花が 庭に散っているのだろうか それとも薄雪がまだ 残っているのであろうか
 大伴家持の越中国守時代の作で、題詞には、「天平勝宝二年三月一日の暮に、春苑の桃李の花を眺矚して作る歌二首」とあり、これはその二首目です。その天平勝宝二年(750)三月一日は太陽暦の四月十五日に当たるそうです。
 スモモの花が地面に散り敷いた様子(4月10日に写真を追加)
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 ちなみに一首目は、
【歌】 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子 (巻十九・4139)
 桃の花は、一重が咲き終わり今は八重咲きの花桃が咲いています。
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 一足早く咲いたアンズは今が満開です。
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 果樹園ではツクシの群生が見られます。
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Posted by katakago at 11:16
花の蜜を吸うメジロ [2017年03月27日(Mon)]
 果樹園に植えているアンズも開花しました。朝出かけてみると花の蜜を吸うメジロを見つけ、写真に撮ることが出来ました。
 アンズの花に来たメジロ
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 サクランボ(暖地桜桃)の花に来たメジロ
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Posted by katakago at 14:15
カタクリが開花 [2017年03月25日(Sat)]
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 今朝裏山に出かけてみると、カタクリが花を咲かせていました。万葉歌には、”かたかご” と詠まれています。集中次の一首のみですが、「万葉の花」を代表する植物の一つとして知られています。
 歌は、大伴家持が越中国守であった天平勝宝二年(750)三月(家持が33歳)の作で、題詞には「堅香子草(かたかご)の花を攀ぢ折る歌一首」とあります。
【歌】 もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花 (巻十九・4143)
【口語訳】 (もののふの) 群れなす乙女が 汲みさざめく 寺井のほとりの かたかごの花よ
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 畑に植えているオキナグサも花を開かせています。
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 万葉歌(東歌)に ”ねつこぐさ” と詠まれている植物をオキナグサにあてる説があります。
【歌】 芝付の 御宇良崎なる ねつこ草 相見ずあらば 我恋ひめやも (巻十四・3508)
【口語訳】 芝付の 御宇良崎にある ねつこ草のようなあの娘を 見さえしなかったなら わたしはこうも恋い慕おうか

 果樹園ではサクランボやアーモンドの花が咲き始め、アンズやスモモの蕾も膨らんできました。
 サクランボ(暖地桜桃)の花
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 アーモンドの花
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Posted by katakago at 12:58
カタクリの蕾を見つけました [2017年03月16日(Thu)]
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 カタクリは裏山で場所を分散して植えていますが、毎年一番早く花を咲かせる箇所の落ち葉を掻き分けてみると、予想どおり蕾を付けた株を見つけることが出来ました。今月下旬には花を咲かせるものと思われます。

 植物園入り口に植えたミツマタ(ブータン大輪ミツマタ)はあたりに芳香を漂わせ、今が真っ盛りです。
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 花桃も見頃です。
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 その後(3/4の記事)のネコヤナギの花穂の様子です。
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 この他サクランボ・アーモンド・スモモの蕾も膨らみ、これから順次春の花々を楽しむことが出来そうです。

 今日は、一番上の孫娘の中学校の卒業式でした。4月から福井県立藤島高等学校に進学します。卒業と高校入試合格を祝ってやりたいと思います。
Posted by katakago at 14:09
畑で見つけた土筆(ツクシ) [2017年03月09日(Thu)]
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 ジャガイモ植え付けのため、耕運機で畑を耕している時に土筆を見つけました。スギナも果樹園で殖える分にはまだよいのですが、野菜畑で蔓延ると除草が厄介です。

 オオイヌノフグリも咲いています。
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 裏山の植物園入り口付近ではフキノトウが出ていました。
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Posted by katakago at 15:44
春の兆し [2017年03月04日(Sat)]
 ウメやヤブツバキの花に続き、畑では早くもオキナグサの蕾が見られました。モモの花も咲き始め、ネコヤナギの花穂も膨らんできました。
 オキナグサ
種子で殖えるのか、数年前に植えた場所から離れて小さな株がいくつか育っています。
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 花桃
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 ネコヤナギ(カワヤナギ)の花穂
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 裏山入り口付近では白梅と紅梅が満開です(写真左はミツマタ)。
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Posted by katakago at 20:54
雪の日の植物園で [2017年01月15日(Sun)]
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 今日は、今シーズン初めて雪が積もりました(写真は裏山の植物園入り口付近)。
 雪を被ったタチバナ
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 橘を詠んだ聖武天皇の御製歌に、
【歌】 橘は 実さへ花さへ その葉さへ 枝に霜置けど いや常葉の木 (巻六・1009)
【口語訳】 橘は 実まで花まで その葉まで 枝に霜が置いても いよいよ栄える木であるぞ
この歌の解説については以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/269

 葉に雪の積もったシラカシ 
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柿本朝臣人麻呂歌集歌に、シラカシを詠んだ次の歌があります。
【歌】 あしひきの 山道も知らず 白橿の 枝もとををに 雪の降れれば (巻十・2315)
【口語訳】 (あしひきの) 山道もどこだかわからない 白橿の 枝もたわむほどに 雪が降っているので

 咲き始めたヤブツバキも雪を被っています。
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 蓮池の様子
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Posted by katakago at 11:11
咲き始めた白梅 [2017年01月11日(Wed)]
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 裏山の梅の木で白梅が開花しているのを3輪見つけました(写真はその一つ)。暖冬傾向なのか昨年に続いて早い開花となりました。

 万葉人は、雨が開花を促すものと考え、次のような歌が詠まれています。
【歌】 春雨を 待つとにしあらし 我がやどの 若木の梅も いまだ含めり (巻四・792 藤原久須麻呂)
【口語訳】 春雨を 待っているのでしょう わが家の庭の 若木の梅も まだ蕾のままです

 雪も雨と同様に梅の開花を促すものと考えたらしい例は、
【歌】 含めりと 言ひし梅が枝 今朝降りし 沫雪にあひて 咲きぬらむかも (巻八・1436 大伴村上)
【口語訳】 蕾がふくらんだと 言ってこられた梅の枝は 今朝降った 沫雪に出会って 花が咲き始めたのでしょうか
 
【歌】 梅の花 咲けるが中に 含めるは 恋ひや隠れる 雪を待つとか (巻十九・4283 茨田王)
【口語訳】 梅の花が みんな咲いている中で 蕾のままなのは 恋い悩んで引っ込んでいるのだろうか それとも雪を待っているのか

 ヤブツバキも咲き始めました。
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Posted by katakago at 12:06
師走の植物園で [2016年12月06日(Tue)]
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 裏山では、イロハモミジの紅葉が見られます。写真は10年ほど前に入り口近くに植えたものですが、これ以外に山の斜面に植えた十数本も色付きました。

 夏に見事な花を咲かせてくれた蓮池の現在の様子  
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 畑では、夏に咲いたヒマワリのこぼれ種が発芽して生育した株が花を咲かせています。
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Posted by katakago at 11:20
ノジギクが咲いています [2016年11月22日(Tue)]
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 畑ではノジギクガ花を咲かせています。
 次の万葉歌(防人歌)に詠まれている”ももよぐさ”は、定説はないのですがいくつか挙げられている候補の一つにノジギクがある(北隆館の『万葉植物事典』)ので、畑に植えています。
【歌】 父母が 殿の後の ももよ草 百代いでませ 我が来るまで (巻二十・4326 生壬部足国) 
【口語訳】 父母の 屋敷の背戸の ももよ草のように 百代(ももよ)も長生きしてください 私が帰って来るまで
 上三句は同音によって、ももよ(百代)を起こす序詞。

 タカサゴユリは通常8月半ば(お盆のころ)が花の時期ですが、今も花を咲かせている株があります。
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 この時期も畑ではツマグロヒョウモンをよく見かけます(写真はメス)。
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Posted by katakago at 14:57
コウヤボウキの花 [2016年11月09日(Wed)]
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 しばらく裏山に出かけなかったのですが、今朝、コウヤボウキの花が咲いているのを見つけました。万葉歌には、大伴家持の次の歌に”玉箒(たまばはき)”として詠まれています。
【歌】 初春の 初子の今日の 玉箒 手に取るからに 揺らく玉の緒 (S‐4493)
歌の解説は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/201

 畑ではまだ花を咲かせているキキョウも見られます。
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 カワラナデシコも咲いています。
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Posted by katakago at 10:24
カラタチの実が生りました [2016年10月13日(Thu)]
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 カラタチは昨年から花を咲かせるようになりましたが、今年初めて実が生りました。万葉歌には次の歌一首のみ詠まれており、歌の解説と花の写真は以前の記事に載せています。
【歌】 からたちの 茨刈り除け 倉建てむ 屎遠くまれ 櫛造る刀自 (O‐3832 忌部首)
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/985

 この時期、畑ではフジバカマやキキョウの他、ヨメナの花が咲いています。
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 ヨメナは集中に二首あり(万葉歌では、うはぎ)、いずれも食用に関係して詠まれています(春の若芽が食用にされたようです)。
【歌】 妻もあらば 摘みて食げまし 沙弥の山 野の上のうはぎ 過ぎにけらずや (A‐221 柿本人麻呂)
【歌】 春日野に 煙立つ見ゆ 娘子らし 春野のうはぎ 摘みて煮らしも (I‐1879)
Posted by katakago at 19:43
オケラとヤブマメの花 [2016年10月07日(Fri)]
 オケラ(万葉歌では、うけら)とヤブマメ(同、延ほ豆)の花が咲いています。オケラは或る本の歌を含め集中4首詠まれており、いずれも巻十四の東歌に出てきます。ヤブマメはノイバラ(うまら)と共に、防人歌に詠まれています。

 オケラの花
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【歌】 恋しけば 袖も振らむを 武蔵野の うけらが花の 色に出なゆめ (M‐3376)
【口語訳】 恋しくなったら 袖ぐらい振りますのに 武蔵野の おけらの花のように 目立ったことをしないでくださいね
 歌の解説は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/182

 ヤブマメの花
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【歌】 道の辺の 茨の末に 延ほ豆の からまる君を はかれか行かむ ( S‐4352 丈部鳥)
【口語訳】 道ばたの 茨の先に 這いまつわる豆の蔓のように まつわりつくあなたと 別れて行くことか
 関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/29
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/180


Posted by katakago at 19:35
キキョウが咲いています [2016年10月01日(Sat)]
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 キキョウは夏に咲いた茎を途中から切っておくと側枝が伸び、この時期再び花を咲かせています。
 万葉歌に5首詠まれている、あさがほ(原文は朝杲などと表記)については、牽牛子(けにごし、今日のアサガオ)、ムクゲ、キキョウなどに擬する説があります。山上憶良の秋の七種(くさ)の歌にも詠まれていますが、ここではキキョウ説をとって次の秋の相聞歌を載せておきます。
【歌】 臥いまろび 恋ひは死ぬとも いちしろく 色には出でじ 朝顔が花 (I‐2274)
【口語訳】 身悶えして 恋死にはしても 目立つほど 顔色には出すまい 朝顔の花のように
 「色に出づ」は思っていることを素振りや行動に出すことで、「朝顔が花」はその花が色鮮やかで目立つことから、「色に出づ」の比喩として用いられています。

 秋の七種(くさ)の一つのフジバカマが間もなく咲きそうです。
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Posted by katakago at 10:56
ヒオウギの種 [2016年09月30日(Fri)]
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 7月に花を咲かせたヒオウギは、花後に形成された刮ハがはじけ、黒い球形の種子が見えています。万葉歌に詠まれている、ぬばたま(原文は、烏玉・夜干玉・野干玉などと表記)はこのヒオウギの種とする説があります。集中80首詠まれており、植物としてのヒオウギやその種子を詠んだ例はなく、すべて枕詞(黒・夜・暗・夢などにかかる)として用いられています。
 ヒオウギの種にアキアカネがとまっていました。
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 オミナエシの株元で雌雄のツマグロヒョウモンを見かけました(左がメス、右がオス)
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 6月に咲いたベニバナのこぼれ種が発芽して育った株が、この時期には珍しく花を咲かせていました。10年以上毎年栽培していますが、秋の開花は初めてです。
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Posted by katakago at 15:52
梨と棗 [2016年09月22日(Thu)]
ヤマナシの実(直径は4p前後)
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ナツメの実
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 梨と棗が詠まれた万葉歌があります。
【歌】 梨棗 黍に粟次ぎ 延ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く (O‐3834)
【口語訳】 梨(離)棗(早) 黍(君)に粟(逢)と続いて (延ふ葛の) いずれは逢おうと 葵(逢う日)の花が咲く (『新編日本古典文学全集 萬葉集』より)
この歌の解説は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/131

 なお、梨については、「妻無し」の意に描けて「妻梨の木」が詠まれています(下記の2首)。
【歌】 もみち葉の にほひは繁し 然れども 妻梨の木を 手折りかざさむ (I‐2188)
【口語訳】 もみじ葉の 彩はとりどりだ でもやはり妻なしの木を 折って髪に挿そう
【歌】 露霜の 寒き夕の 秋風に もみちにけりも 妻梨の木は (I‐2189)
【口語訳】 露の 冷たい夕べの 秋風で 紅葉したのだな 妻梨の木は

 類例として、「君待つ」の意に描けて「君松の木」が詠まれた次の歌を載せておきます。
【歌】 我がやどの 君松の木に 降る雪の 行きには行かじ 待ちにし待たむ (E‐1041)
【口語訳】 私の家の あなたを待つという、その松の木に 降る雪のように お迎えに行きはいたしません ひたすら待ちましょう
 上三句は「雪」から同音の「行き」を導く序詞。



Posted by katakago at 12:13
ヒガンバナが咲き始めました [2016年09月15日(Thu)]
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 水田のそばの畦道でヒガンバナが咲き始めました。
 こちらは草むらの中で花茎が伸びてきました。
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 万葉歌で、いちしのはな(原文は壱師花と表記)をヒガンバナに充てる説があります(牧野富太郎)。
【歌】 道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は (J‐2480)
【口語訳】 道端の いちしの花の いちしろくーはっきりと みんなに知られてしまった わたしの恋妻をば
なお、牧野富太郎博士の説については以前の記事に紹介しています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/172

 ハギの花は白花も今は真っ盛りです。
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Posted by katakago at 11:16
ハギとススキ [2016年09月01日(Thu)]
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 ハギの花が咲き始め、ススキの穂も見られるようになりました。これで、秋の七種(ななくさ)のうち、クズとフジバカマ以外の花が咲いています(クズは管理上やっかいで今は植えていません。フジバカマの花はこれからです)。
 ハギとクズが詠まれた歌を次に載せておきます(今年の万葉カレンダーにも掲載)。
【歌】 人皆は 萩を秋と言ふ よし我は 尾花が末を 秋と言はむ (I-2110)
【口語訳】 人は皆 萩こそ秋と言う よろしいそれならわたしは 尾花の穂先を 秋だと言おう
  
 ススキの穂(初尾花)
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【歌】 さ雄鹿の 入野のすすき 初尾花 いつしか妹が 手を枕かむ (I-2277)
【口語訳】 (さ雄鹿の) 入野のすすきの 初尾花のように初々しい娘(こ) いつになったらあの娘(こ)の 手を枕にすることだろう
 「さ雄鹿の」は、鹿が野を分け入る、の意でかけた「入野」の枕詞。初尾花は、穂が出たばかりの尾花で、初々しい女性の姿の譬(『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注より)。
Posted by katakago at 10:12
朝焼け [2016年08月25日(Thu)]
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 日の出前のわずかな時間を農作業に充てています。今朝(5時過ぎ)、畑に出たところ東の空に綺麗な朝焼けが見えました。急いでカメラを取りに戻り写したものです。

 蓮の花も終わり花托に種ができています。
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Posted by katakago at 08:01
古代米の稲穂 [2016年08月22日(Mon)]
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 連日猛暑が続く中、古代米の稲穂がこうべを垂れています。
 柿(早秋)の実が色づき始め、栗のイガがはじけ実が落ちていました(写真はポポーの果実とともに)。秋の訪れが待たれます。
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 ノカンゾウの花も咲き誇っています。
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Posted by katakago at 14:39
ノカンゾウが咲き始めました [2016年08月12日(Fri)]
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 ノカンゾウが咲き始めました。6月に咲くヤブカンゾウに似ていますがこちらは一重です(いずれもゆり科)。

 裏山ではキツネノカミソリ(ひがんばな科)が咲いていました。
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 畑ではオミナエシの群落の中でタカサゴユリが咲いています。
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このところ猛暑続きで、山も畑もカラカラに乾いています。一雨来て欲しいものです。
Posted by katakago at 20:12
未だハスの花が咲いています [2016年08月03日(Wed)]
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 8月になりましたが、蓮池では連日の猛暑の中、ハスが今も次々と花を咲かせています(写真は今朝の様子)。
 先月初めに開花した株では花托に種ができています。 
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 6月初めに花の盛期を終えた花菖蒲園で、この時期珍しく2株で新たな開花が見られました。蓮池隣にあるため、絶えず水を供給しているためかと思われます。
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Posted by katakago at 08:12
ベニバナ種子の採取 [2016年07月30日(Sat)]
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 先月花を楽しんだベニバナも今は種子ができています(上の写真)。
 今年初めて行った紅花染体験の企画は大変好評でした。そこで次回も行えればと、まずは来年の播種用に種子を採取することにしました。私は病み上がり(退院して一週間)で、妻にも手伝ってもらいながら作業を進めています。
 ベニバナ種子の取り出し(棘があるので皮の手袋が必要)
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 裏山ではカノコユリが咲き始めました。
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Posted by katakago at 09:14
古代米が出穂 [2016年07月27日(Wed)]
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 昨日(7/26)、退院後初めて畑に出かけてみました。写真は、ポリバケツに植えた古代米(6/11植え付け)ですが、もう出穂が見られました。留守中乾燥気味になっていたかもしれません。

 この一週間ほどの間に、ヒオウギも盛りを過ぎていました。花とともに既に刮ハを付けている株が多くなっています。
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黄色の花弁の株も稀にみられます。
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Posted by katakago at 11:55
八重咲きオニユリ [2016年07月17日(Sun)]
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 八重咲きオニユリが一輪咲いています(葉腋に珠芽あり)。
 裏山や畑に分散して植えているヤマユリも次々と、あたりに芳香を漂わせて花を咲かせています。来月中旬には、カノコユリやタカサゴユリが開花の見込みです。

 裏山に咲くヤマユリ
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 畑に植えたヤマユリ
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Posted by katakago at 10:30
ハスの見学者がありました [2016年07月16日(Sat)]
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 今は見頃となっている蓮池は、県道川西篠山線沿いにあるので、阪急バスやマイカーでの行き帰りにも見ていただいているようです。今日は、バスで見かけたのであらためてカメラ持参で早朝に来られた方や、主人の実家徳島で見たのが懐かしいと言って立ち寄られたご婦人もありました。
 今朝はまた、昨年自費出版本の資料収集でお世話になった、潮音寺前住職婦人にも来ていただいて、まじかにハスの花やオミナエシ・キキョウなど今を盛りと咲いている植物園の様子を見ていただきました。ハスの蕾を少しばかり差し上げたところ、早速、本堂と位牌堂、開基の智嶽玄性居士の墓所にも手向けてまいります、とのメールをいただきました。

 畑ではオミナエシがあちらこちらで咲いています。
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【歌】 手に取れば 袖さへにほふ をみなへし この白露に 散らまく惜しも (10-2115)
【口語訳】 手に取れば 袖までも染まる おみなえしが この白露に 散ったら惜しい
「にほふ」は、色づく、染まるの意で、岩波文庫『万葉集』によれば、「女郎花の黄色に袖一面が覆われるように染まる印象をも表意するか」とあります。
Posted by katakago at 13:17
ヒマワリが一斉に開花 [2016年07月15日(Fri)]
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 今年も春に蒔いたヒマワリが一斉に開花しました。以前に比べれば株数は少ないのですが、茎は人の背丈よりも高く畑の一角で存在感があります。

 昨年のこぼれ種が早く発芽した株では花は終わり、今はびっしりと種ができています。
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Posted by katakago at 13:14
ときじきふぢ(非時藤) [2016年07月13日(Wed)]
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 畑に植えているフジは今年は4月中旬から咲き、この時期はマメ科植物特有の種ができています。ところが今朝気が付いたのですが、蕾や花を咲かせているものがありました。
 これから咲くものもあります、
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 万葉歌に、ときじきふぢ(原文は非時藤と表記)と詠まれた一首があります。
【歌】 吾屋前之 非時藤之 目頰布 今毛見壮鹿 妹之咲容乎 (G-1627 大伴家持)
【読み下し文】 我がやどの 時じき藤の めづらしく 今も見てしか 妹が笑まひを
【口語訳】 家の庭の 時ならぬ藤のように めずらしく 今も見たいものです あなたの笑顔を
題詞には、大伴家持が時期外れの藤の花と萩の紅葉と二つの物を折り取って、坂上大嬢に贈った歌とあり、この”時じき藤”については、季節外れの晩夏に咲いた藤の花とみる説と、ナツフジとみる説があります。上二句(我がやどの 時じき藤の)は、「めずらし」を起こす序詞。

 ナツフジの写真と関連記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/135
Posted by katakago at 11:51
セリの花 [2016年07月10日(Sun)]
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 今月の万葉カレンダーの花はセリです。この時期蓮池で繁茂したセリが花を咲かせています。
【歌】 あかねさす 昼は田賜びて ぬばたまの 夜の暇に 摘める芹これ (S-4455 葛城王)
【口語訳】 (あかねさす) 昼は班田に追われ (ぬばたまの) 夜の寸暇に 摘んだ芹(せり)ですよこれは
 この歌の題詞には、天平元年(729)の班田の時、使いの葛城王(天平八年に臣籍降下して橘諸兄となる)が、山城国から薩妙観命婦(さつのみょうかんみょうぶ)らの許に贈った歌一首、芹の包みに添えて贈ったとあります(下記の注釈書の説明から、この歌の贈答がなされたのは正しくは翌年の早春)。
 班田(天皇が田を臣下に下賜すること)についての解説を、『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注より引用しておきます。『続日本紀』には、この天平元年十一月に京および畿内の班田司を任命するとあり、班田事務は十月から翌年二月末までと期限が定められており、測量、田籍図作製、受給戸口の正確な把握など繁忙を極めた。摂津国班田史生(ししょう)丈部竜麻呂(はせつかべのたつまろ)が過労の余りに自殺し、判官の大伴三中がこれを悼む歌を詠んでおり、『万葉集』に載せられている(B-443〜445)。

 蓮池では花が見頃となりました。 
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Posted by katakago at 09:35
春に蒔いたムラサキが開花 [2016年07月09日(Sat)]
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 昨年日本産のムラサキの株を入手し、採取した種を春先に蒔いたところ、多数が発芽して苗が育ちました。先月、畑に移植したものが花を咲かせました。

 黄鹿子ゆりも咲いています。
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 ヤマユリの別の株では7輪が花を咲かせそうです。
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Posted by katakago at 17:32
ハスの花が咲きだしました [2016年07月03日(Sun)]
 蓮池では、先月下旬(6/29の記事)の白い花に続き、紅い花も咲き始めました。
 この池では昨年から水漏れが目立つようになり、水路に水が引かれるまで(5月中旬)水の無い状態が続き、セリが旺盛に生育していました。そのため、これまでのように花を楽しめるか心配していましたが、この生育状況からは来月中頃まで花を見ることができると思われます。
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Posted by katakago at 10:12
ヤマユリとヒオウギも開花 [2016年06月30日(Thu)]
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 ヤマユリは裏山に植えている株はまだ蕾ですが、畑に植えた一株が大輪の花を咲かせました。

 ヒオウギも開花しているのを見つけました。
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 シロバナサクラタデも咲いています。
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Posted by katakago at 16:56
雨上がりの植物園で [2016年06月29日(Wed)]
 一昨日、梅雨の晴れ間に服部 保先生(兵庫県立大学名誉教授、能勢電鉄顧問)に植物園へ来ていただきました。先生はそのお仕事の一分野で、植物が詠まれた万葉歌の解析(同じ歌に詠まれた複数の種の組み合わせや植物と立地条件の組み合わせなど)により、万葉時代の植生研究に取り組まれています(「万葉集の植生学的研究」、植生学会誌、27 (2010)、『環境と植生30講』(2011)など)。絶滅危惧種のムラサキやフジバカマなどについてご教示いただきました。
 以前に先生のセミナーに参加した時の記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/171

 蓮池では、今朝、今年初めての花が咲きました。 
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 コオニユリも咲いています。
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 この時期、ビオトープ池の周辺はキキョウやオミナエシ・ヤブカンゾウの花が色鮮やかです。
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 ハマユウも開花株が増えています。
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Posted by katakago at 09:57
ネムノキとヤブカンゾウ [2016年06月23日(Thu)]
 裏山ではネムノキの花が咲き、畑ではヤブカンゾウの花が咲き始めました。
 ネムノキの花
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 咲き始めたヤブカンゾウ
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 『文選』巻五十三「養生論」の中に、「合歡蠲忿、萱草忘憂」(合歓木は忿を除き、萱草は憂を忘れしむ)とあり(次の写真はその部分)、当時、この漢籍に基づいて、萱草(ヤブカンゾウ)を身に付けると憂苦を忘れるという俗信があったようです。万葉歌では、忘れ草(原文表記は萱草)として詠まれています。
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【歌】 忘れ草 我が下紐に 付けたれど 醜の醜草 言にしありけり (C‐727 大伴家持)
これは、後に家持の正妻となる坂上大嬢に贈った歌で、「忘れ草は名ばかりで、恋の苦しさを忘れさせてくれず効果がなかった」と詠んでいます。


Posted by katakago at 21:04
ハスの花芽 [2016年06月15日(Wed)]
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 蓮池に水路から水を引き入れてほぼ一ヶ月になります(水の管理は毎朝行っています)。立ち葉が旺盛に繁茂してきました。その立ち葉の脇に花芽が伸びてきているのを一つ見つけました。花は来月初め頃から楽しめるものと思っています。

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Posted by katakago at 12:25
オミナエシも咲き始めました [2016年06月13日(Mon)]
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 ハギの花のそばで、オミナエシも咲き始めました。

 畑のあちらこちらに植えているキキョウも一斉に咲きだしました。
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 22日の紅花染体験を前にベニバナが咲き始めました。
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 昨日は、従姉弟の家族が植物園を訪ねて来てくれて、この時期の草花を楽しんでもらえました。
Posted by katakago at 10:45
古代米苗を植え付け [2016年06月11日(Sat)]
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 種苗会社の通信販売で注文していた古代米の苗(3株)が届きました。早速、蓮池わきの花菖蒲園の片隅に準備しておいたポリバケツに移植しました。8月頃に出穂、収穫は10月頃です。

 花菖蒲園の隣のご近所の田んぼでも昨日田植えが行われました。
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Posted by katakago at 09:37
トンボの羽化 [2016年06月05日(Sun)]
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 昨日(4日)、九州から東海地方は梅雨入りしたとみられるとのことです(気象庁発表)。
 今朝、雨の中ビオトープ池脇に生えているオミナエシの葉でトンボ(ギンヤンマと思われる)が羽化しているのを見つけました。
 畑に植えているキキョウもちらほら咲き始めました。
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 裏山では、ヤマアジサイが咲いています。
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Posted by katakago at 10:36
カワラナデシコとハギの花 [2016年06月01日(Wed)]
 我がやどの なでしこの花 盛りなり 手折りて一目 見せむ児もがも (G‐1496 大伴家持)
 万葉歌には、なでしこが26首詠まれていますが、うち11首を家持が詠んでいます。
畑に生えているカワラナデシコが一斉に咲きだしました。
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 カワラナデシコのそばに植えているミヤギノハギも花を咲かせています(この時期と9月頃の年2回花を咲かせます)。
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 我がやどに 蒔きしなでしこ いつしかも 花に咲きなむ なそへつつ見む (G‐1448 大伴家持)
家持の初恋の相手で後に妻となる坂上大嬢(さかのうえのだいじょう)をなでしこの花に擬した歌
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Posted by katakago at 13:59
ハスの立ち葉が伸びてきました [2016年05月31日(Tue)]
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 蓮池では昨年より防水シートからの漏れが目立つようになり、水を引けたのは溝さらえの終わった今月中旬で、その後も矢問川ゲートの故障などもあり水管理が十分に行えない日もありましたが、ようやく立ち葉が伸びてきました。

 蓮池後方の花菖蒲園では色とりどりの花が見ごろを迎えています。こちらは例年よりも開花時期が早まっています。
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Posted by katakago at 11:01
花菖蒲が咲き始めました [2016年05月23日(Mon)]
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 花菖蒲は万葉植物ではありませんが、蓮池の隣に栽培しています。水路に水が引かれ畝間に水を取り入れていましたが、鳥取から帰ってみると、花が咲き始めていました。これから来月中頃まで花を楽しめそうです。
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Posted by katakago at 07:58
畦道で見かけたチガヤ [2016年05月18日(Wed)]
 この二日間は行事が詰まって忙しく過ごしました。地元でご不幸がありそのお通夜(昨日)と告別式のお手伝いに加わり、今日の午後には長崎から妻の知人が友人とともに見えられ、植物園を案内しました。以前からの計画がようやく実現し、楽しんでいただけたようです。

 先日(5/14)、佐保川べりでチガヤ(万葉歌では”つばな”として詠まれている)を見かけましたが、草刈り前の畔道でチガヤの穂を見かけました。
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 万葉歌の解説は、以前の記事に乗せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/352

 今月初め(5/7)の萬葉学会一日旅行のおり、犬養万葉記念館でアサザの花を見かけましたが、私の処でも最初の花が咲きだしました。次の写真は自宅庭の水槽に植えているものですが、間もなく畑の池でも花が見られるものと思っています(今年は水を引く時期が遅くなったため遅れ気味)。
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Posted by katakago at 19:59
裏山に咲く花ーオトメユリ・センダン・ウツギ・テイカカズラ [2016年05月17日(Tue)]
 今日は、雨上がりのさわやかな朝を迎えました。先日の日曜日には溝さらえ(水利組合の共同作業)も終え、ようやく水路にも水が流され、蓮池にも水を張ることができました。
 裏山では、植えているユリの中では最も早く咲くオトメユリ(ヒメサユイリ)が咲き、木本類では、センダン(万葉歌では、あふち)・ウツギ(同、うのはな)・テイカカズラ(同、一説につた)が咲きはじめました。
 オトメユリ
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 センダン(楝)
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 ウツギ(卯の花)
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 テイカカズラ(一説に、つた)
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Posted by katakago at 09:49
エゴノキの花 [2016年05月06日(Fri)]
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 エゴノキの花が咲いています。万葉歌で”やまぢさ”、”ちさ”と詠まれている植物にエゴノキを当てる説があります(他にいわたばこ説も)。
 やまぢさが詠まれた歌を二首載せておきます(読み下し文と口語訳はいずれもエゴノキ説を採る『萬葉集全歌講義』より)。
【歌】息の緒に 思へるわれを 山ぢさの 花にか君が 移ろひぬらむ (F-1360)
『口語訳』 命をかけて愛しているわたしなのに、あのしぼみやすいちさの花のように、あなたはもう気が変わったのでしょうか
 この歌は巻七の譬喩歌(花に寄せる)に分類されており、『新編日本古典文学全集 萬葉集』では、「うつろひぬらむ」は、花が散ってしまうことと愛情が衰えてゆくこととを兼ねて用いた、と解説されています。
【歌】 山ぢさの 白露重み うらぶれて 心に深く 我が恋止まず (J-2469)
【口語訳】 山ちさがしとどにおいた白露の重さでうなだれるようにうちしおれて、心の底深く 私の恋は止むことがない
 この歌は、巻十一の寄物陳思歌(物に寄せて思ひを陳ぶる歌)に分類されています。「山ぢさの白露重み」は「うらぶれて」を起こす序(山ぢさの花に露がいっぱい置いてうなだれしおれている様子が比喩の序)となっています。
  



Posted by katakago at 14:11
モンキアゲハを見かけました [2016年05月04日(Wed)]
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 ムラサキの一株にアゲハチョウを見つけ、写真に撮ることが出来ました。図鑑で調べるとモンキアゲハであると分かりました。アゲハチョウでは、これまで、しばしば見かけるナミアゲハの他、ナガサキアゲハ・キアゲハ・カラスアゲハ・アオスジアゲハを写真に撮っていますが、今回、モンキアゲハもコレクションに追加できました。
 植物園では、草花と共に多くの昆虫も目にすることが出来ます。

 羽根を広げて地面に降りたところ
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Posted by katakago at 07:55
ムラサキが咲き始めました [2016年05月02日(Mon)]
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 ムラサキは万葉歌には17首詠まれており、これまでに次の歌々を紹介しています。
【歌】 あかねさす 紫草野行き 標野行き 野守は見ずや 君が袖振る (@-20 額田王)
【歌】 紫草の にほへる妹を 憎くあらば 人妻故に 我恋ひめやも (@-21 大海人皇子)
【歌】 託馬野に 生ふる紫草 衣に染め いまだ着ずして 色に出でにけり (B-395 笠女郎)
【歌】 紫は 灰さすものそ 海柘榴市の 八十の衢に 逢へる児や誰 (K-3101)
以上の歌の解説は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/57

【歌】 韓人が 衣染むといふ 紫の 心に染めて 思ほゆるかも (C-569 麻田連陽春)
【歌】 紫の 我が下紐の 色に出でず 恋ひかも痩せむ 逢ふよしをなみ (K-2976)
以上の歌の解説は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/327
 

 アマドコロも咲いています(万葉歌の”にこぐさ”に当てる説がある)。
茎は6稜で、似ているナルコユリ(茎に稜は無い)とは見分けられます。
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Posted by katakago at 14:52
カキツバタが開花 [2016年04月27日(Wed)]
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 今日は雨が降りだす前にと、早朝(6時ごろ)から草刈り機のエンジン音を気にしながら、畦の草刈りに2時間ほど費やしました。
 フトイが繁茂したビオトープ池では、カキツバタが咲きだしました。カキツバタが詠まれた万葉歌は7首ありますが、ここでは大伴家持の次の歌を載せておきます。
【歌】 かきつはた 衣に摺り付け ますらをの 着襲ひ狩する 月は来にけり (P-3921)
【口語訳】 かきつばたで 衣を摺り染めにし ますらおが 着飾って狩をする その月は来た
カキツバタ(あやめ科の多年草)の花の色は濃い紫色で、岩波文庫『万葉集』の解説には、「その濃紫の色を摺り付けた衣を重ね着して、薬狩に出かける四月になったと詠う」とあります。

 畑ではカワラナデシコも咲きだしました(。写真左はヒオウギの葉)。
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 カワラナデシコは27首詠まれていますが、大伴家持が特に好んだ花でのようで、うち11首は家持の作です。その中から次の歌を載せておきます。
【歌】 我がやどの なでしこの花 盛りなり 手折りて一目 見せむ児もがも (G-1496)
【口語訳】 家の庭の なでしこの花が 今真っ盛りだ 手折って一目 見せてやるような女の子がいたらよいのに


Posted by katakago at 18:08
オキナグサその後 [2016年04月19日(Tue)]
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 オキナグサ(きんぽうげ科)の花の写真は3/18の記事に載せていますが、今は上の写真のように、そう果は花柱が長く伸び、老人の白髪のような白毛を密生させています(和名:翁草、漢名:白頭翁)。

 畑では白いスミレも咲いています。
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 熊本県では地震で大きな被害が出ています。知人(熊本市北区山室、南阿蘇村河陽)もおり、地震の終息と一日も早い復旧を願っています。
 ところで、昨日のカルチャーセンター(坂本信幸先生の万葉講座)で、熊本県の益城(ましき)の地名が、『万葉集』巻五の山上憶良(当時 筑前国守)の歌の序に出ていることを教えていただきました。大伴熊凝(おおともくまごり)臨終の心を、大宰府大典(四等官)の麻田陽春が、その身になり代って詠んだ歌に続いて、憶良が謹んで和した歌六首と序があります。
 その序の冒頭は、「大伴君熊凝は、肥後国益城郡(ひのみちのしりましきのこほり)の人なり。年十八歳にして、天平三年六月十七日を以て、相撲使(すまひのつかひ)某国司官位姓名の従人となり、京都(みやこ)に参ゐ向かふ。天の為に幸あらず、路に在りて疾(やまひ)を獲、即ち安芸国佐伯郡高庭の駅家(やくけ)にして身故(みまか)りぬ。・・・・・」とあります。
 天平三年は731年。「相撲の使」は、七月七日に宮中で行われる相撲の節会(すまひのせちえ)のために、諸国の相撲人を徴発して都に上る使者(正式には相撲部領使)。
 
Posted by katakago at 10:01
フジの花が開花 [2016年04月18日(Mon)]
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 3年前に設置した藤棚でフジの花が一斉に咲きだしました。
 藤棚全体の写真
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 なお、3年前の藤棚設置の記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/746

 フジは万葉歌には27首詠まれており、山部赤人の次の歌を載せておきます(藤波は藤の歌語)。
【歌】 恋しけば 形見にせむと 我がやどに 植ゑし藤波 今咲きにけり (G-1471)
【口語訳】 恋しくなったら 偲びぐさにしようと思って 家の庭に 植えた藤の花は 今咲き始めた

 裏山では、カラタチの花が咲いています。
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 万葉歌に1首詠まれている歌の解説記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/985

Posted by katakago at 17:32
タケノコ掘り [2016年04月10日(Sun)]
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 このところの陽気で、裏山の竹藪ではタケノコが出始めました。今朝は朝食前に1時間ほどかけて一輪車いっぱいの筍を掘り上げました。斜面で、鍬を入れる向きを確かめながら(向きを誤るとうまく掘れません)、掘り上げるのは結構疲れます。
 これから暫くは、あちこちに送れそうです。

 裏山のヤマブキも一斉に咲きだしました。
 一重のヤマブキ
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 八重のヤマブキ
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万葉集中、ヤマブキが詠まれた歌は17首ありますが、次の1首を載せておきます。
【歌】 かはづ鳴く 神奈備川に 影見えて 今か咲くらむ 山吹の花 (G-1435 厚見王) 
【口語訳】 蛙(かわず)の鳴く 神奈備川に 影を映して 今頃咲いていることであろうか 山吹の花が
Posted by katakago at 12:32
ヤマナシの花 [2016年04月09日(Sat)]
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 実生から育てた木は9年で写真のように大きくなり、たくさん花を咲かせています(上の写真は花の拡大)。秋には小さな実をたくさん付けるものと期待しています。
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 万葉歌では、ナシは3首詠まれています(他に左注に梨とあるもの1首)。うち2首は、ナシが「無し」に通ずるので「妻梨の木」と懸けて詠まれています(ナシの花を詠んだ歌は無い)。
【歌】 もみち葉の にほひは繁し 然れども 妻梨の木を 手折りかざさむ (I-2188)
【口語訳】 黄葉の色は実にさまざまだ。しかし私は妻無しの梨の木を折って髪挿しにしよう。
【歌】 露霜の 寒き夕の 秋風に もみちにけりも 妻梨の木は (I-2189)
【口語訳】 露の置くこの寒い夕の秋風に黄葉したらしい。妻無しという梨の木は。
口語訳はいずれも岩波文庫『万葉集』によりました。その解説には、1首目の歌は、「妻の無い、または妻を亡くした人の歌でもあったか」とあります。

 他の花木では、フジの蕾がだいぶ膨らんできました(今月下旬には開花か)。
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Posted by katakago at 18:12
裏山ではミツバツツジが満開 [2016年04月08日(Fri)]
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 昨日の風雨の影響で、畑ではソラマメが倒れており、朝から支柱で補強する作業に追われました。裏山では目立った被害もなく、ミツバツツジが満開です(上の写真)。白のツツジも咲いています。
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 イロハモミジの若葉も目に鮮やかです。
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Posted by katakago at 20:37
桜の花続報 [2016年04月07日(Thu)]
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 ヤマザクラの園芸種(仙台屋)が開花しました。濃いピンクの花弁です(上の写真)。
 オオシマザクラの苗木も花を咲かせています(こちらは白い花弁)。
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 4月1日報告のヤマザクラは満開です(こちらは今日の雨で散ってしまいそうです)。
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 昨日は、岐阜から知人の御夫妻が来て下さいました。天候にも恵まれ、桜を始め植物園の草花の観賞と筍掘りを楽しんでもらえました。
Posted by katakago at 09:46
ヤマザクラも開花 [2016年04月01日(Fri)]
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 数年前、畑にヤマザクラの苗木を何本か植えていますが、そのうちの一株が花を咲かせ始めました(写真上)。サクラは万葉歌に40首詠まれていますが、ここでは季節分類の巻十から、雨と桜が詠まれた次の2首を載せておきます(今日はあいにくの雨模様)。
【歌】 春雨に 争ひかねて 我がやどの 桜の花は 咲きそめにけり (I-1869)
【歌】 春雨は いたくな降りそ 桜花 いまだ見なくに 散らまく惜しも (I-1870) 

先に(3/20)紹介したスモモは満開です。
 スモモ
【歌】 我が苑の 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りたるかも (R-4140 大伴家持)
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 アセビ
【歌】 我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の あしびの花の 今盛りなり
【口語訳】 あなたを わたしが恋しく思うことは 奥山の あしびの花のように 今や真っ盛りです
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Posted by katakago at 11:14
ヒトリシズカが咲き始めました [2016年03月31日(Thu)]
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 裏山のイロハモミジの株下では、今年もヒトリシズカが咲きだしました(上の写真)。万葉歌(巻13-3314)に詠まれた”つぎね”にヒトリシズカやフタリシズカを当てる説があります(『万葉植物事典』)。

 裏山では他に、タチツボスミレやカタクリも咲いています。 
 タチツボスミレ
【歌】 春の野に すみれ摘みにと 来し我そ 野をなつかしみ 一夜寝にける (G-1424 山部赤人)
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 カタクリ 万葉歌では堅香子(かたかご)と詠まれている
【歌】 もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花 (R-4143 大伴家持)
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Posted by katakago at 10:45
カタクリの蕾 [2016年03月18日(Fri)]
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 裏山でカカクリの蕾を見つけました。数か所に分散して植えていますが、この場所は毎年一番早く出て来ます(他の場所ではまだ出芽が見られません)。

 オキナグサも咲いています。
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 竹藪で、まだ地上に出ていないタケノコを探り当てて掘り起こしました。いつもの年よりは早いようです。
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Posted by katakago at 13:41
土筆を見つけました [2016年03月12日(Sat)]
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 ジャガイモの植え付け作業を終え、畑や果樹園を見回っている時に土筆が出ているのを見つけました。
 果樹園では暖地桜桃(サクランボ)が咲き始めていました。
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 一月前(2/14)にネコヤナギの芽吹きと花桃の蕾の写真を掲載していますが、現在の様子を載せておきます。それと椿はヤブツバキに続いてクマガイが咲き始めました。
 花桃
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 ネコヤナギ
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 椿(クマガイ)
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Posted by katakago at 14:11
オキナグサの蕾 [2016年02月27日(Sat)]
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 日当たりのよい畑で、オキナグサの蕾を見つけました。万葉歌で「ねつこぐさ」と詠まれている植物にあてる説があります。花は来月中旬ごろかと思われます。

 裏山の植物園入り口付近の様子です。白梅・紅梅と共にブータン大輪ミツマタ(写真左)が咲いています。
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Posted by katakago at 15:16
春の兆し [2016年02月14日(Sun)]
 昨日今日と暖かい日が続きました。植物園でも春の訪れが感じられます。ネコヤナギが芽吹き、ミツマタの花が咲き始め、花桃の蕾も膨らんできました。
 ネコヤナギの芽吹き
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 咲き始めたブータン大輪ミツマタ
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 花桃の蕾
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 一か月前に咲き始めた白梅は今が見ごろとなっています。
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【歌】 梅の花 香をかぐはしみ 遠けども 心もしのに 君をしそ思ふ (S-4500 市原王)
【口語訳】 梅の花の 香りが慕わしさに 遠く離れていますが 心は絶えず あなたを思っております。
 中臣清麻呂の宅で宴が催された時の歌で、梅の芳香に寄せて主人清麻呂の人柄を称えている。万葉歌で梅の香りが詠まれた珍しい例。

 昨年末に咲き出したヤブツバキは今も花を咲かせています。
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 先週(2/6)、私の自費出版を祝って万葉講座の受講仲間が食事会を開いてくれました。そのお店の紙製のテーブルマットには、ヤブツバキの画と大伴家持の次の万葉歌が書かれており話題になりました。
【歌】 あしひきの 八つ峰の椿 つらつらに 見とも飽かめや 植ゑてける君 (S-4481)
【口語訳】 (あしひきの) 尾根の椿の つらつらに―つくづくと いくら見ても見飽きません これを植えたあなたという方は
題詞には、三月四日に、兵部大丞大原真人今城の宅にして宴する歌一首とあり、家持が庭園に植えられた椿にことよせて主人の今城を讃美した歌。





Posted by katakago at 16:53
早くもシイタケが出ていました [2016年01月16日(Sat)]
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 この4日間はカルチャーセンターの講座もなく、久しぶりに集中して裏山の手入れに取り掛かりました。先ず五輪塔周辺の蔓草を取り除いたり、枯れた竹や邪魔な木を伐採したりして、随分すっきりしました。その作業中に、竹やぶに並べていたクヌギの原木にシイタケが生えているのに気付きました。原木を並べて数年になりますが、この時期に見かけるのは初めてです。これも暖冬の影響でしょうか。

 五輪塔(木田氏中興塔)
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 五輪塔の銘文(光のさし込み加減で字が読みとれます。10時半頃撮影)
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Posted by katakago at 13:54
白梅も咲き始めました [2016年01月11日(Mon)]
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 裏山の白梅も咲き始めました(写真後方はヤブツバキ)。このブログでは2012年から毎年白梅の写真を掲載していますが、1月のこの時期の開花は初めてです(2012〜2014年は3月、2015年は2月)。万葉歌に詠まれているウメは白梅ですが、大宰帥大伴旅人邸で催された「梅花の宴」で詠まれた32首の梅の歌が巻五に載っています。この宴は、天平二年(730)正月十三日、太陽暦の二月八日に開かれていますが、1300年前も九州大宰府では二月には白梅が咲いていたと想像されます。
 その宴で詠まれた一首を次に載せておきます。
【歌】 万代に 年は来経とも 梅の花 絶ゆることなく 咲き渡るべし (D-830 筑前介佐氏子首)
【口語訳】 世々に年は来て過ぎて行くとも、梅の花は絶えることなく咲き続けることだろう
 来春には、昨年末に生まれた孫にも梅の花を見せてやれるのが楽しみです。

 先月中旬に開花の報告をした紅梅は、今が見ごろとなっています。
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Posted by katakago at 15:50
ウメ(紅梅)も開花 [2015年12月17日(Thu)]
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 先日(12/12)、ヤブツバキの開花をお知らせしましたが、今朝裏山に出かけたところ、ウメ(紅梅)が一輪咲いているのに気付きました。年内の開花は初めてです。
 シキミも例年は3月下旬の開花ですが、もう咲き始めていました。
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 畑では菜の花が咲いています(写真後方はキンカンの実)
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Posted by katakago at 12:49
イロハモミジの紅葉とヤブツバキ [2015年12月12日(Sat)]
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 裏山には元々イロハモミジは生えていなかったのですが、10年ほど前から苗木を植えて今では十数本になります。今年の紅葉は例年よりも遅く今が見頃です。万葉の時代、時雨は紅葉を促進させるものと考えられていたようです。次のような歌があります。
【歌】 しぐれの雨 間なくし降れば 三笠山 木末あまねく 色付きにけり (G-1553 大伴宿禰稲公)
【口語訳】 しぐれの雨が 絶え間なく降るので 三笠山の 梢は残らず 色づいてきた
【歌】 しぐれの雨 間なくし降れば 真木の葉も 争ひかねて 色付きにけり (I-2196)
【口語訳】 しぐれの雨が 絶えず降るので 真木の葉も 逆らいきれず 色づいてきた
 
 斜面に植えたモミジを上から撮影
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 紅葉したモミジを背景にヤブツバキが咲いていました(この時期の開花は初めてです)。
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Posted by katakago at 15:02
月と金星(12/8明け方) [2015年12月08日(Tue)]
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 明け方のラジオで、東の空に細い月と金星が並んで見えると聴き、6時過ぎに撮影しました(金星は写真では月の斜め右上方)。
 今年は暖冬との予報で今月に入ってからも比較的気温が高いせいか、畑では夏にこぼれ落ちた種が発芽し生育したヒマワリが花を咲かせています。
 万葉歌に詠まれた植物では、カワラナデシコが今でも咲いています。裏山ではサネカズラの実が色付き始めていました。
 果樹園の傍で咲くヒマワリ
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 カワラナデシコとノジギク
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 サネカズラの実
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Posted by katakago at 10:09
マユミの実が色づきました [2015年10月29日(Thu)]
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 マユミ(にしきぎ科)の実が色づいてきました。間もなく種皮がはじけて中から赤い種をのぞかせます(花が咲いたように見えます)。
 万葉歌にマユミが詠まれた次のような歌があります。
【歌】 南淵の 細川山に 立つ檀 弓束巻くまで 人に知らえじ (F-1330)
 歌の解説記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/231

 フジバカマが今も咲いています(秋の七草では他にキキョウ、カワラナデシコとススキの穂も見られます)
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Posted by katakago at 09:41
10月に咲いたハマユウ [2015年10月27日(Tue)]
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 ハマユウは10年ほど前から栽培し、現在では数十株ほどにふえていますが、この時期に花を咲かせたのは初めてです。万葉歌では、柿本人麻呂の次の歌にハマユウが詠まれています(ハマユウが詠まれた歌はこの一首のみ)。
【歌】 み熊野の 浦の浜木綿 百重なす 心は思へど 直に逢はぬかも (C-496)
持統天皇四年(690)の9月13日から24日まで、紀伊行幸が行われその時の歌とみられています。旧暦のこの時期は現在の今頃で、行幸時には花は終わっていたのではと以前の記事に書いていましたが、こちら(川西市)でも花を咲かせる株が見られるので、和歌山あたりでは花が見られたかもしれません。
 ハマユウ関連の以前の記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/126
Posted by katakago at 09:39
オケラの花が咲いています [2015年10月04日(Sun)]
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 万葉歌では、うけら(原文は宇家良と表記)として東歌に詠まれているオケラの花が咲いています。畑と裏山に植えていますが、半日陰の裏山の方が多くの花を咲かせています。
 万葉歌の解説は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/182

 10月になり、畑で咲く花は今では種類も限られますが、フジバカマの蕾が見られるようになりました。その他キキョウやオミナエシの一部の株が花を付けています。 
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 昨夜この時期としては珍しく月下美人が花を咲かせました。
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Posted by katakago at 09:35
ヒガンバナが真っ盛り [2015年09月18日(Fri)]
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 今月10日の記事にヒガンバナの花茎の写真を掲載していますが、今は畦道に沿って一斉に花を咲かせています。
 万葉歌に一首だけ詠まれている、いちし(原文は壱師と表記)をヒガンバナにあてる説があります。
【歌】 道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は (J-2480)
 この説の提唱者である牧野富太郎博士の解説記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/172
 果樹園脇の畦道で
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 田んぼの脇の畦道で
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Posted by katakago at 11:32
ハギの花が見頃です [2015年09月14日(Mon)]
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 ハギはミヤギノハギ(紅・白)や飛鳥萩など十数株を植えていますが、見ごろを迎えました。ハギは、万葉歌で詠まれた植物の中では最も多い植物です。
関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/143
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/174

 シロバナサクラタデも咲いています。
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Posted by katakago at 10:33
ヒオウギの種とハスの実 [2015年09月13日(Sun)]
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 7月に花を咲かせたヒオウギは、今は刮ハがはじけて中から黒い球形の種子をのぞかせています。
 万葉歌の「ぬばたま」をこれにあてる説があります。
関連記事は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/170
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/457

一方で数は少ないのですが、今でも花を咲かせている株が見られます。
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 9月初めまで花が見られたハスも、今では花托に種ができています。
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Posted by katakago at 11:40
ヒガンバナの花茎 [2015年09月10日(Thu)]
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 畑の傍でヒガンバナの花茎が伸びているのを見つけました。そこで毎年花が見られる畦道の草をかき分けてみると、たくさんの芽が出ていました。この段階で機械除草すると花芽を傷つけてしまうので、周りの草を手で取り除いてやりました。
 周りの草を取り除いた畦道
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 畦道の片隅でニラの花も咲いていました。
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Posted by katakago at 20:32
秋の花ーハギやススキ [2015年09月02日(Wed)]
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 9月になってハギの花が咲き始め、ススキの穂も見られるようになりました。
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 今年はハスが今も咲いています。9月になっても花が見られるのは初めてです。
蓮池後方では、キキョウやオミナエシが咲いています。
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Posted by katakago at 20:46
ハマユウ ー 苗も育っています [2015年08月26日(Wed)]
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 数か所に分散して植えているハマユウは、今も花を咲かせている株があります。咲き終わった株では刮ハがふくらんできました(秋には種が採れる)。
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 昨年、種を蒔いて育てているものです。周囲の雑草を取り除いてやりました。花が咲くまでにはあと数年かかりそうです。
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 ハマユウが詠まれた万葉歌の解説は次のURLに
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/126
Posted by katakago at 13:54
ナンバンギセルが開花 [2015年08月25日(Tue)]
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 ナンバンギセル(はまうつぼ科)が咲き始めました。ススキなどに寄生する植物です。以前は地植えのススキの株下で栽培管理していましたが、そのうち消えてしまい、長年育てておられる方にあらためて種を貰って、鉢植えのイトススキの株下に蒔いて育てています。写真は今年初めて花芽が出て来たものです。
 万葉歌で、おもひくさ(原文は思草と表記)として詠まれている植物がこのナンバンギセルにあたるとされています。
【歌】 道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今更々に 何をか思はむ (I‐2270)
歌の解説記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/175

 万葉歌には詠まれていませんが、裏山でキツネノカミソリ(ひがんばな科)が咲いていました。
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Posted by katakago at 09:45
フジの花が咲いていました [2015年08月23日(Sun)]
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 農作業中に、この時期には珍しく藤の花が一房咲いているのを見つけました。
『万葉集』巻八 秋の相聞の部に、次のような題詞をもつ歌があります。
大伴宿禰家持、時じき藤の花と萩の黄葉(もみ)てると二つの物を攀(よ)ぢて、坂上大嬢に贈る歌二首
その一首めは、
【歌】 我がやどの 時じき藤の めづらしく 今も見てしか 妹が笑まひを (G‐1627)
【口語訳】 家の庭の 時ならぬ藤のように めずらしく 今も見たいものです あなたの笑顔を
 上二句は、「めずらしく」を起こす序で、この「時じき藤」については、季節外れの晩夏に咲いた藤の花とみられていますが、この時期に咲くナツフジにあてる説もあります。
ナツフジの写真は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/135


Posted by katakago at 09:07
びっしり生えたスベリヒユ [2015年08月22日(Sat)]
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 手取り除草していた第二果樹園も、今はスベリヒユが一面に生え、日中は黄色の花を咲かせています。イネ科の雑草は徹底的に取り除いていたので、スベリヒユが優占種化しています。
 果樹の株元に生えているのはほとんどがスベリヒユ
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 『万葉集』巻十四の東歌に詠まれた「いはゐつら」をスベリヒユにあてる説があります。
【歌】 入間道の 大屋が原の いはゐつら 引かばぬるぬる 我にな絶えそね (M‐3378)
関連記事は以下のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/402
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/856
Posted by katakago at 15:25
ハスがまだ咲いています [2015年08月14日(Fri)]
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 蓮池では6月末以来今も花を咲かせています。一つ一つの花は3〜4日ほどで花弁が落ちてしまいますが、次々と花茎が伸びてきて花を咲かせています。写真を撮らせて欲しいと何人もの方が見えられました。お盆の花用にご近所にも差し上げることができました。
 ビオトープ池の周囲ではミソハギ(盆花としても用いられる)が咲いています。
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 ヒオウギは花が終わって刮ハができています。
秋にはこれがはじけて黒い球形の種子をのぞかせます。万葉歌の「ぬばたま」にあてる説があります。
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Posted by katakago at 09:45
ノカンゾウが咲き始めました [2015年08月09日(Sun)]
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 この三日間夕立があり、おかげで水遣りが助かりました。草も抜き易くなったので、毎朝一時間ほど草取りをしています。
 上の写真は咲き始めたノカンゾウです。万葉歌で、忘れ草(原文表記は萱草)として詠まれている植物は、6月に咲く八重のヤブカンゾウやこのノカンゾウ(一重)にあてられています。
関連記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/82

 オミナエシの群落の中でタカサゴユリも咲き始めました。
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 ケイトウは万葉歌では、からあゐ(韓藍)として詠まれています。
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 関連記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/118
Posted by katakago at 11:13
8月になってカノコユリが咲き始めました [2015年08月03日(Mon)]
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 連日猛暑が続き、先月の台風以来雨も降らず、果樹への水遣りも気にしなければならなくなりました。夕方、水路からポンプで灌水するつもりです(昨年はポンプを一度も使用せずに済んだのですが)。

 裏山では、先月のヤマユリに続いてカノコユリ(赤と白)が咲き始めました。
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Posted by katakago at 10:04
台風過ぎて梅雨明け [2015年07月20日(Mon)]
 近畿地方も梅雨明けが発表され、今日は朝から強い日差しが戻って来ました。管理しなければならない場所で草も一斉に伸びて来ました。これから草刈りに追われる日が続きそうです。畦道や畑・果樹園の草刈りは、一度には終えられないので、少しづつ順番にやってゆくことになります。昨日は畦道の一ヶ所で草刈りを、今朝は第一果樹園の草刈りを半分ほど済ませました(熱中症の心配もあるので2時間ほどでやめました)。

 畑で夏空に伸びたイヌビエの穂を見つけました。
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 ヒエは万葉歌に二首詠まれており、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/115

 第二果樹園の方は、以前にバークを敷いて草の発生を抑えようとしましたが、思うようにはなっていません。こちらは機械を使わずこまめに手取り除草を行っているので、今のところ写真のような状態です(放置すれば半月も経たないうちに草が目立つようになります)。
 果樹の周りにハマユウやキキョウを移植しています。
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Posted by katakago at 13:55
台風接近前の植物園で [2015年07月16日(Thu)]
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 強い台風の接近上陸が予想されています。折角綺麗に咲いている草花も傷んでしまいそうです。
 憶良の万葉歌(秋の七種)に詠まれているオミナエシの花も見ごろを迎えました(上の写真)。

 蓮池でも次々と花を咲かせています。
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 今月いっぱいは花を楽しめると思っていましたが、台風の影響が心配されます。
蓮池のハスも当初は品種毎にポットに植えて池に置床していましたが、今は写真のように混ざってしまいました。
 昨日参拝した中山寺では、品種毎に鉢植えされて境内に並べられていました(管理が大変そうです)。
Posted by katakago at 10:04
ヤマユリも咲いています [2015年07月10日(Fri)]
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 裏山ではヤマユリが芳香を漂わせて花を咲かせています。昨年数か所に球根を植え増し、まだ蕾の株も多くこれからしばらくは花を楽しめそうです。

 畑では、黄カノコユリが咲き始めました。
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Posted by katakago at 09:32
夏の花が次々と開花(ヒオウギ・ハマユウ) [2015年07月09日(Thu)]
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 梅雨空の鬱陶しい日が続いていますが、夏の花が次々と咲いています。ここではヒオウギ(上)とハマユウの写真を掲載します。
 ヒオウギの花は今月いっぱい楽しめ、花後、球形の黒い種子を覗かせた刮ハを付けた株も生け花に用いられるようです。この球形の黒い種子を万葉歌の「ぬばたま」にあてる説があります。

 ハマユウ(今年最初に開花した株)
株ごとに開花時期が異なり、8月後半まで花が見られます。
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 ハマユウは万葉歌には(原文は浜木綿と表記)、次の一首のみ詠まれています。
【歌】 み熊野の 浦の浜木綿 百重なす 心は思へど 直に逢はぬかも (柿本人麻呂 C‐496)
解説は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/126
Posted by katakago at 09:56
雨の日の蓮池で [2015年07月07日(Tue)]
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 ビオトープ池に続き、蓮池でも花が咲き始めました。朝からの雨でハスの葉に水が溜まっています。
 ハスの葉に溜まった雨水
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万葉歌には、ハスを詠んだ次のような歌があります。
【歌】 ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉に 溜まれる水の 玉に似たる見む (O‐3837)
歌の解説記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/85

Posted by katakago at 10:14
八重咲きのキキョウ [2015年07月05日(Sun)]
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 キキョウは毎年採取した種から苗を育て、畑のあちらこちらに植えており、こぼれ種が発芽したものも含め今ではかなりの株数(100株以上か)になっています。その中で写真のような八重咲きの株を見つけました(2株)。印をつけておいて採種してみようと思っています。
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Posted by katakago at 19:56
ネムノキとヤブカンゾウ [2015年07月03日(Fri)]
 裏山では先月からネムノキの花が咲き、畑ではヤブカンゾウが咲いています。中国の『文選』巻第53「養生論」に、「合歡蠲忿(ねむのきはいかりをのぞき)、萱草忘憂(かんぞうはうれいをわすれしむ)」とあり、この漢籍に基づいて、万葉びとの間には、カンゾウ(万葉歌では忘れ草)を身に付けると憂苦を忘れられるという俗信があったようです。
ネムノキの花
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ネムノキの記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/89

ヤブカンゾウ
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ヤブカンゾウの記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/82

Posted by katakago at 05:24
紅花摘み [2015年07月02日(Thu)]
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 今日は早朝から、紅花染めに使用する花を摘み取りました(これから何回か実施予定)。

 棘があるので皮手袋を着用しています。
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 今朝摘み取った紅花は新聞紙に並べて室内で風乾しています。 
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 今年初めに行った紅花染めの関連記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/946
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/947
Posted by katakago at 10:34
ベニバナの花が真っ盛り [2015年06月24日(Wed)]
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 大規模に栽培しているベニバナが一斉に開花しました。写真は4月上旬に播種したものですが、別の場所では時期をずらせて播いたものを栽培しており、来月にかけて花を楽しめるものと思われます。
 キキョウも見ごろを迎えました(後方はオミナエシ)。
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 ビオトープ池では今日もハスが開花
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Posted by katakago at 10:35
ハスの花が咲きました [2015年06月20日(Sat)]
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 10日前に蕾の写真を掲載していますが、今年初めてハスの花が咲きました(例年よりも早い開花)。これから来月にかけて順次花を楽しめそうです。

 こちらは大輪の花(重みでしなだれています)。
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 ビオトープ池の周囲では、キキョウに続いてオミナエシも咲きだしました。
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Posted by katakago at 10:11
サワヒヨドリ(万葉カレンダー今月の植物) [2015年06月14日(Sun)]
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 写真は、植物ウイルス(ヒヨドリバナ葉脈黄化ウイルス)が感染したサワヒヨドリで、万葉人はこのような植物を見て、季節に先駆けて紅葉している(おめでたいこと)と見ていたようです。歌の解説は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/52

 この時期、裏山に自生しているオカトラノオが咲いています。
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 ヒメユリに次いでクルマユリも花を咲かせています。
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Posted by katakago at 15:38
ヒメユリが咲きました [2015年06月11日(Thu)]
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 ヒメユリは、万葉歌には次の一首のみ詠まれています。
【歌】 夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ (大伴坂上郎女 G-1500)
歌の解説は次のURLに掲載
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/379

 畑に植えたテッポウユリも咲いています
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Posted by katakago at 11:40
ビオトープ池ではハスの蕾が [2015年06月10日(Wed)]
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 雨上がりのビオトープ池では、早くもハスの花茎が伸びてきていました。トンボの羽化も見られました。
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 畑では、キキョウが咲き始め、今年は染色用に大規模に栽培しているベニバナも数株で開花が見られました。
 咲き始めたキキョウ
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 ベニバナ
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Posted by katakago at 11:14
コウホネが生き残っていました [2015年05月31日(Sun)]
 昨夜からの雨は期待外れでした。土が乾いているので、畦の草刈りの続きも次の雨(予報では6/3)の後に回すことにしました。

 ビオトープ池で繁茂していたフトイを刈り取ったところ、以前に植えたコウホネ(すいれん科)が花を咲かせていました(ここ2,3年は花を見なかったのですが)。
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 花菖蒲が見ごろを迎えました(例年よりも一週間以上早まっています)。
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Posted by katakago at 09:27
ハギの花が咲きだしました [2015年05月30日(Sat)]
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 畑に植えているハギが咲き始めました。ミヤギノハギで例年6月と9月に年二回花を咲かせますが、5月のこの時期に咲くのは初めてです。

 カワラナデシコも一斉に咲きだしました(これから数ケ月は花を楽しめそうです)。
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 このところ晴天続きで畑も乾燥しています。今夜の雨が待たれます。
Posted by katakago at 14:46
ヤマアジサイが咲いています [2015年05月28日(Thu)]
 周りの田んぼでは田植えの準備が始まっています。早朝の涼しいうちに、エンジン音を気にしながら畦の草刈りをやりました(6時から1時間半ほど)。一度には終わらないので、これから暫らくは少しづつ続けることになります。

 裏山では、ヤマアジサイが咲いています。
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 テイカカズラもケヤキに絡まって花を咲かせています。
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 一昨日掲載のササユリが早くも開花しました(5月の開花は初めてです)
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Posted by katakago at 10:40
ササユリの蕾 [2015年05月26日(Tue)]
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 裏山に植えているササユリの一株で、早くも蕾がふくらんできました(例年よりも早く咲きそうです)。

 蓮池は昨年秋ごろから水漏れがみられ、冬期は水の無い状態が続き心配していましたが、4月下旬から水路に水が流れるようになり、今はハスの立ち葉もみられアサザも花を咲かせています。
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 蓮池隣の花菖蒲園では色とりどりの花が一斉に咲き始めました。
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Posted by katakago at 09:15
センダンとウツギの花 [2015年05月18日(Mon)]
 裏山では、センダンとウツギが咲いています。
 センダン(万葉歌では、あふち)
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【歌】 妹が見し 楝の花は 散りぬべし 我が泣く涙 いまだ干なくに (山上憶良 D-798)
歌の解説は次のURLに
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/38

 ウツギ(万葉歌では、うのはな)
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【歌】 卯の花の 咲く月立ちぬ ほととぎす 来鳴きとよめよ 含みたりとも (大伴家持 Q-4066)
歌の解説は次のURLに
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/32
Posted by katakago at 16:01
早くも花菖蒲の一株が開花 [2015年05月17日(Sun)]
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 今日は、天気予報では”お出かけ日和”と言われていましたが、地元生産組合の共同作業で、朝8時から田植え前の水路の溝さらえに参加しています。お昼休みに花菖蒲園で一株開花しているのを見つけました。他の株も蕾をつけているものが多く、例年よりも開花の時期が早まりそうです。

 ムラサキの花も咲いています(日本原産の株)
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 今朝、長崎県五島市三井楽町の谷川さんからもメールでムラサキ開花の情報が届きました(昨年種子をお送りしていました)。

 なお、ムラサキの万葉歌については、これまでの記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/57
Posted by katakago at 13:02
木々の花も咲く(キリ・エゴノキ・マユミ) [2015年05月08日(Fri)]
 植物園では、草花のほか木々も花を咲かせています。

 キリの花
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キリの関連記事(題詞に「梧桐(ごとう)の日本琴(やまとごと)一面」とある)は次のURLを
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/593

 エゴノキの花
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エゴノキ(万葉歌ではちさ・やまぢさ)が詠まれた歌は次のURLを
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/24
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/336

 マユミの花
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マユミの実の写真と万葉歌は次のURLを
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/231
 
Posted by katakago at 14:34
カラタチの花 [2015年04月28日(Tue)]
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 万葉歌に詠まれている植物としてカラタチの苗木も植えていましたが、今年初めて数輪の花を咲かせました。
 カラタチの花は、日本の唱歌「からたちの花」(北原白秋作詩、山田耕筰作曲、発表は1925年)で、「からたちの花が咲いたよ 白い白い花が咲いたよ」と歌われています。

 万葉歌では、巻十六に、題詞に「忌部首、数種(くさぐさ)の物を詠む歌一首」とある次の歌があります。
【歌】 からたちの 茨刈り除け 倉建てむ 屎遠くまれ 櫛造る刀自 (O−3832)
【口語訳】 からたちの いばらを刈り除いて 倉を建てるのだ 屎は遠くに行ってせい 櫛造りのおばちゃんよ
 『萬葉集釈注』の解説には、宴などきわめてくだけた集団の場における即興とみられ、題詞にある数種のものは、からたち・茨・倉・屎・櫛で、その選択は詠み手自身に任されて詠んだのがこの物名歌とあります。

Posted by katakago at 09:44
花後のオキナグサ [2015年04月27日(Mon)]
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 オキナグサ(翁草)は花が咲き終わると、その名の由来のように長花柱が集まっている状態が老人の白髪のようになります(上の写真は4/21に撮影)。
 なお、今年の花の時期(3/20)の写真は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/964

 今日の午後、そのオキナグサの様子を是非見たいとわざわざ関東(川崎と横浜)から植物園に来られました。一年前から希望をお聞きしていましたが、ちょうど良い時期に来ていただけて良かったです。
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Posted by katakago at 20:18
ビオトープ池ではカキツバタが開花 [2015年04月23日(Thu)]
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 ビオトープ池では今朝カキツバタが開花しました。
【歌】 かきつはた 衣に摺り付け ますらをの 着襲ひ狩する 月は来にけり (大伴家持 P−3921)
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/8

 ギンヤンマ(昨日フトイの茎で羽化していました)
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 この池にはアオサギ以外にカモ(カルガモか)もやって来ます
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Posted by katakago at 09:20
新緑に萌える植物園で [2015年04月22日(Wed)]
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【歌】 子持山 若かへるての もみつまで 寝もと我は思ふ 汝はあどか思ふ (M−3494)
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/18

 ヤマツツジ
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【歌】 水伝ふ 礒の浦廻の 石つつじ 茂く咲く道を またも見むかも (A−185)
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/322

 フジ
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【歌】 恋しけば 形見にせむと 我がやどに 植ゑし藤波 今咲きにけり (山部赤人 G−1471) 
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/7
Posted by katakago at 20:54
アケビの花 [2015年04月21日(Tue)]
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 裏山の植物園の垣根に絡まって、アケビの花が咲いています。万葉歌で、さのかた(原文は狭野方と表記)と詠まれている植物を蔓性植物のアケビにあてる説があります(『萬葉集私注』ほか。植物説以外には地名説も)。巻十春の相聞の問答11首の中に次の歌があります。
【歌】 狭野方は、実にならずとも 花のみに 咲きて見えこそ 恋のなぐさに (I‐1928)
【口語訳】 さのかたは 実を結ばなくても 花だけでも咲いて見せてください 恋の慰めに
【歌】 狭野方は 実になりにしを 今更に 春雨降りて 花咲かめやも (I‐1929)
【口語訳】 さのかたは もう実になりましたのに いまさら 春雨に誘われて 花を咲かせなどしましょうか
 「実になる」は結婚することの比喩で、『萬葉集全歌講義』の解説では、前歌は結婚しなくてもよいから交際してほしい(花に咲いてほしい)との男の歌で、次の歌は別の男とすでに結婚している(もう花も咲き実も結んだ)と言って拒否している、とあります。



Posted by katakago at 09:35
ムギの穂 [2015年04月18日(Sat)]
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 この3日間(木・金・土)は天候に恵まれ、日中は滞っていた農作業に大忙しでした(果樹園の下草刈りと畦の草刈りの一部を終えほっと一息です)。
 畑の一角では、昨年秋に蒔いたムギの穂が出ていました。万葉歌には、ムギは2首詠まれています。
【歌】 馬柵越しに 麦食む駒の 罵らゆれど なほし恋しく 思ひかねつも (K−3096)
【口語訳】 柵越しに 麦を食む駒のように 叱られても やはり恋しく どうしても辛抱できない
 上二句は、馬が麦畑を荒らして叱られる意で、「罵らゆ」を起こす序詞で、岩波文庫『万葉集』には、「母親に叱られても人を思い続ける娘の歌か」とあります。

【歌】 くへ越しに 麦食む小馬の はつはつに 相見し児らし あやにかなしも (M−3537)
【口語訳】 柵越しに 麦を食う小馬のように ちょっとだけ 逢ったあの娘が 無性にいとしい
 上二句は、小馬が柵越しに麦をほんの少ししか食べられないので、「はつはつ」を起こす序詞。

Posted by katakago at 19:53
ヤマナシとヤマザクラ [2015年04月11日(Sat)]
 苗木から育てているヤマナシとヤマザクラが花を咲かせています。
 ヤマナシ(実生苗から育てて7年目、昨年から花をつけるようになりました)
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 ヤマザクラ(数本植えていますが苗木毎に開花時期が異なるようです)
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Posted by katakago at 14:20
ミツバツツジが咲き始めました [2015年04月08日(Wed)]
 4月になり裏山では早くもタケノコが出始めました。これからしばらくは早朝のタケノコ掘りに時間が割かれることになりそうです。

 桜に続き花木ではミツバツツジやヤマブキが咲き始めました。
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 草花では、ヒトリシズカが花を咲かせています。
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 この場所が適しているのか株がずいぶん増えました(種で殖えるようです)。
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Posted by katakago at 20:07
各種桜が一斉に開花 [2015年04月04日(Sat)]
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 写真は植物園で一番華やかな桜(ヤマザクラの園芸種で仙台屋)です。
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 ヤマザクラ
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 オオシマザクラ
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 枝垂れ桜
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Posted by katakago at 18:04
やなぎの芽吹き [2015年03月30日(Mon)]
シダレヤナギとネコヤナギが芽吹いてきました。
 シダレヤナギ
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【歌】 春されば しだり柳の とををにも 妹は心に 乗りにけるかも (柿本朝臣人麻呂歌集 I‐1896)
シダレヤナギの関連記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/296
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/555
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/794

 ネコヤナギ(万葉歌では”かはやなぎ”として詠まれている)
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【歌】 山の際に 雪は降りつつ しかすがに この川柳は 萌えにけるかも (I‐1848)
ネコヤナギの関連記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/276
Posted by katakago at 06:19
スモモの花も咲き始めました [2015年03月28日(Sat)]
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 果樹園に植えているスモモの花が咲き始めました(真っ白の花)。スモモは花とともに果実の収穫も楽しめます(小鳥の食害から守るため防鳥ネットを張らねばなりませんが)。

万葉歌に詠まれているのは大伴家持の次の一首のみです。
【歌】 我が苑の 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りたるかも (R‐4140)
歌の解説は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/305
 

Posted by katakago at 10:20
かたかご(カタクリ)の花が咲きました [2015年03月20日(Fri)]
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 今年最初のカタクリの花が咲きました。万葉歌には”かたかご”として次の一首しか詠まれていませんが、万葉植物としては代表的なものの一つです。
【歌】 もののふの 八十娘子らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子の花 (大伴家持 R-4143)
 解説はこれまでの記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/288

 このほか、オキナグサやアセビも咲いています。
オキナグサの花(万葉歌では、ねつこぐさ)
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【歌】 芝付きの 御宇良崎なる ねつこ草 相見ずあらば 我恋ひめやも (M-3508)
 解説は次のURLに
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/299

アセビ(馬酔木)の花(万葉歌では、あしび)
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【歌】 我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の あしびの花の 今盛りなり (R-1903)
 解説は次のURLに
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/292 


Posted by katakago at 16:13
カタクリが蕾を付けています [2015年03月16日(Mon)]
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 このところ2、3日おきに雨が降り、外の仕事が滞っています(畝立作業が遅れ気になっています)。
 今日の日中は大分暖かくなり、午前中のカルチャーが終わってから久しぶりに裏山の巡回に出かけたところ、カタクリが2株蕾を付けていました(写真はその1株)。今週中には咲きそうです。
 植物園正面の白梅とミツマタが満開の状態です。ウメは昨年剪定を行わなかったので開花状態が心配されましたが、伸びた枝先まで花を付けています。
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 花桃も一斉に咲きだしました。
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Posted by katakago at 16:08
ビオトープ池に飛来したアオサギ [2015年02月28日(Sat)]
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 今日は農作業日和で畑に出かけたところ、今月中旬に清掃したビオトープ池にアオサギがやって来ていました。急いでカメラを取りに戻り写真に撮ることが出来ました。
 近くの花菖蒲園から飛び立つところを狙ってみました。
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Posted by katakago at 18:15
ミツマタが咲き始めました [2015年02月25日(Wed)]
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 裏山の植物園では、ブータン大輪ミツマタが咲き始めました。
これに続く春の花々も間もなく楽しめそうです。

 モモの蕾も膨らんできました。
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 オキナグサの蕾も見え始めました(花は3月下旬から4月にかけて)。
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Posted by katakago at 15:53
ビオトープ池の清掃 [2015年02月15日(Sun)]
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 ビオトープ池で、昨年の夏に茂ったフトイが枯れたまま残っていたのを、今日やっと片づけ終わりました。気にはなっていたのですが指を怪我したこともあって遅れていました。
 すっきりした池の様子
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 水の中ではセリの葉が見られ、他にショウブの芽も出ていました。
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Posted by katakago at 14:03
菜の花が咲いています [2015年02月07日(Sat)]
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 二週間前に、草刈り作業中に鎌で左手中指を傷つけてしまいました。年末年始の一月半ほど畑仕事を休んでいて、久しぶりの作業で手元が狂ったようです(軍手ははめていたのですが)。休日でしたが幸い川西病院で処置してもらえ、三針も縫う傷もようやく快方に向かいました。
 今朝はリハビリも兼ねて畑に出て枯れた植物の片づけを行いました。
畑の一角では菜の花が咲いています。花菖蒲も枯れた葉を除くと新芽が出ていました。春の訪れが待たれます。

 今月初めにはまだ蕾であったウメも咲き始めました。
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Posted by katakago at 15:28
ウメの蕾 [2015年02月01日(Sun)]
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 雪がちらつく寒い週末ですが、裏山のウメの木は蕾がふくらみ始めました。
 万葉歌では、ウメは118首詠まれており、これまで記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/274
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/284

 ここでは、次の2首をを載せておきます。
【歌】 雪寒み 咲きには咲かず 梅の花 よしこのころは かくてもあるがね (I-2329)
【口語訳】 雪が冷たいので むやみには咲かないのだな 梅の花よ ままよ当分 そうしているがいいさ
【歌】 含めりと 言ひし梅が枝 今朝降りし 沫雪にあひて 咲きぬらむかも (大伴村上 G-1436)
【口語訳】 蕾がふくらんだと 言ってこられた梅の枝は 今朝降った 沫雪に出会って 花が咲き始めたのでしょうか

 万葉時代の梅は白梅が詠まれていますが、裏山には紅梅も植えてあり、こちらの方が早く咲きそうです。 
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Posted by katakago at 13:48
新しき年の初めの雪 [2015年01月01日(Thu)]
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 元日の午後から川西市でも雪が降り出しました(上の写真は果樹園で撮影)。
 『万葉集』には、大伴家持が詠んだ次の歌が全二十巻の最後に載せられています。
【歌】 新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いやしけ吉事 (S‐4516)
【口語訳】 新しい 年の初めの 正月の 今日降る雪のように もっと積れ良い事
 この歌は題詞に拠れば、天平宝字三年(759)の正月一日に因幡国の庁で国司郡司らに饗応した宴で詠まれたとあります。正月の大雪は豊年の瑞兆であり、この年の正月一日は暦の上でも立春にあたる(元旦立春)で(19年に一度巡る)、元旦立春と豊年瑞兆の雪が重なっためでたさが詠まれています(大浜真幸氏の論文「大伴家持作『三年春正月一日』の歌 ー『新しき年の初めの初春の今日』をめぐって ー」)。 

 実を付けた橘の葉に雪が積もっていました。  
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【歌】 橘は 実さへ花さへ その葉さへ 枝に霜置けど いや常葉の木 (聖武天皇 E‐1009)
【口語訳】 橘は 実まで花まで その葉まで 枝に霜が置いても いよいよ栄える木であるぞ
この歌の解説は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/269

 早くも咲き始めたヤブツバキの花も雪をかぶっていました。
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Posted by katakago at 17:53
師走の植物園で(ハンノキの実) [2014年12月26日(Fri)]
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 冬空にハンノキ(かばのき科)が実を付けていました。実の煎汁に灰汁や鉄などの媒染剤を加えて褐黄色・褐色・紺黒色などの染料とされたようです(『新編日本古典文学全集 萬葉集』より)。
 万葉歌では、榛(原文は榛と表記)として14首詠まれています(うち8首が、「衣に摺りつ」、「摺れる衣」などと詠まれている)。ここでは、巻七の譬喩歌(木に寄する)から次の歌を載せておきます。
【歌】 白菅の 真野の榛原 心ゆも 思はぬ我し 衣に摺りつ (F-1354)
【口語訳】 白菅の生い茂る真野の榛の林、その榛を、心底思っているわけでもない私としたことが、衣の摺染めに使ってしまった。
 口語訳は『萬葉集釈注』に拠りましたが、その解説では、「真野の榛原」を男に、「衣に摺る」にその男と契ったことを譬えた歌で、意に染まない男の妻となったことを悔やむ女の嘆きとみられる。」とあります。 


Posted by katakago at 09:53
師走に咲くカワラナデシコ [2014年12月02日(Tue)]
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 今年もはや12月となり今朝はずいぶん冷えました。しばらく寒気が続くそうです。
 植物園ではこの時期、ノジギクの他カワラナデシコがまだ咲いています(今年の春種を蒔いたもの)。蕾を付けている株もありこれからも咲くかと思われます。このほか。万葉植物以外では、ヒマワリやヤーコン(野菜)が花を咲かせています。
 
 白いカワラナデシコも咲いています。
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 ヤーコンの花
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Posted by katakago at 12:52
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