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大坂洋学事始 ー その萌芽と成熟(適塾記念講演会) [2013年12月15日(Sun)]
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 昨日(12/14)、大阪大学適塾記念講演会がありました。今年は、阪大の知的源流とされる適塾創設の175周年、また緒方洪庵没後150周年にもあたり、総合学術博物館でも「緒方洪庵・適塾と近世大坂の学知」と題する特別展が開催中です(12/27まで)。
 適塾は、幕末に蘭医学研究の第一人者とされる緒方洪庵が開いた塾で、我が国蘭学塾の唯一の遺構として今も残っており(国指定重要文化財)、現在は阪大適塾記念センターで管理されています。 

 今回は、「大坂・京都のキリシタン ー キリスト教受容と知的交流 ー」(演者は関美穂子東大史料編纂所助教)と「緒方洪庵の薬箱由来生薬の本草学的意義と東西融合医療」(演者は高橋京子阪大総合博物館准教授)の二題の講演が行われました。

 二つ目の講演の「緒方洪庵の薬箱」は、蘭方医学を取り入れ実地医療に貢献した洪庵の薬物治療観を現代に伝える重要な医療文化財と考えられています。本講演の研究目的は、当時蘭方と漢方の東西医学を融合させ、実践した洪庵の臨床経験の知識を本草学の視点から検証しようとするものです。収納薬袋には、植物・動物・鉱物由来の59種の生薬名が記載されており、これらの生薬名について国内外の生薬資料標本と比較検討がなされました。含有パターンを主成分分析により解析された結果、和漢薬系の資料、戦後局方と蘭方系の資料、戦前局方がそれぞれクラスターを形成し、薬箱収載生薬はこれらのクラスターの中間に位置し、薬箱の生薬は漢方・蘭方双方の特徴を反映していることが明らかにされました。實芰(ジギタリス、強心配糖体を含有)も用いられていた可能性も示され、大変興味深い内容でした。
Posted by katakago at 15:25
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