モミジの若葉 [2013年04月06日(Sat)]
モミジの若葉の後方では、3/31掲載のサクラの花が未だ咲いていますが、今日の雨風で散ってしまうことでしょう。
モミジは、万葉歌には、かへるて(原文は蝦手・加敝流弖と表記)として二首詠まれています。そのうちの一首は巻十四の次の東歌です。 【原文】 児毛知夜麻 和可加敝流弖能 毛美都麻弖 宿毛等和波毛布 汝波安杼可毛布 (M-3494) 【読み下し文】 子持山 若かへるての もみつまで 寝もと我は思ふ 汝はあどか思ふ 【口語訳】 子持山の 楓の若葉が 紅葉するまでも ずっと寝ようとわたしは思う おまえはどう思うかい 『萬葉集全歌講義』には、「男性が恋人である女性に問いかけた形ではあるが、万葉集に載録されるに至ったのは、謡われていたからで、個人間で歌い交わされて終わった歌では無論ない。子持山周辺でうたわれた歌であったろうか。」とあります。 子持山は群馬県の渋川市・吾妻郡高山村・沼田市にまたがる山で、一昨年の万葉旅行でも訪れています。その際子持神社境内に建てられたこの歌の歌碑の写真も撮影しました。関連記事は ↓ URL https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/161?1354691043 |
Posted by
katakago
at 12:08