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高松塚古墳壁画発見40周年記念講演会 [2012年11月18日(Sun)]
 高松塚古墳石槨内部の漆喰上に描かれていた極彩色の壁画が発見されて今年で40年になります。これを記念して、発掘や保存に携わった関係者による講演とパネルディスカッションが、昨日(11/17)明日香村中央公民館で開催され出かけて来ました。
 なお、この講演会の詳細は、主催団体の一つの朝日新聞社が今月25日の紙上で報告するとのことです。
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「高松塚を見守り続けて」と題して講演される猪熊兼勝さん(京都橘大学名誉教授)
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 石槨内部の漆喰上に描かれていた壁画は、天井部の星宿(星辰)図と壁石に描かれていた日月像、四神と人物像です。四神は北壁の玄武(亀に蛇がからむ動物図、星宿の北の方向を表す)、白虎(星宿の西の方向を表す)、青龍(東の星座を示す動物図)で、南壁の朱雀は盗掘により残されていない。人物像は東西の壁の男子群像と東西の壁の女子群像で、特に西壁女子群像は多くの書籍や教科書にも掲載され記念切手にもなって「飛鳥美人」として有名です。

パネルディスカッションでの様子
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 発掘・調査には末永雅雄先生(発掘を指導)・網干善教先生(調査を指揮)をはじめ橿原考古学研究所・関西大学考古学研究室のグループが関わり、学生もたくさん参加したそうです。パネリストの一人森岡秀人さんも当時文学部史学科2回生で発掘調査に加わり、詳細な調査日誌を記されています。1972年3月21日の壁画発見に立ち会った時のことを熱く語って頂きました。

 「高松塚古墳調査の意義」と題する末永雅雄先生(当時、関西大学名誉教授・橿原考古学研究所所長)の記事が掲載された『関西大学通信第29号特集号』(昭和47年5月20日)の復刻版が当日会場で配られていました(写真の絵は石槨内西壁に描かれた女子群像)。末永先生はこの記事の中で、「今回の調査における学生の情熱的な研究態度を見るにつけて、関西大学将来のために、高松塚古墳調査で私が感じた、考古学とは別な大きな意義は実はここにある」と述べられています。
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 現在の高松塚古墳(墳丘に生えていた竹などは除かれ芝生で覆われている)
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 この日は墳丘前で、CGで復元された石槨内部の様子を360度のパノラマ映像で見ることができるバーチャルガイドが行われており、私もゴーグル型のヘッドマウントディスプレイで体験させてもらいました。明日香村では、このようなバーチャルガイドツアーが今月は甘樫丘展望台で予定されています。
 今回のパネリストとして参加された明日香村の森川村長は、文化財を活かした地域づくりとして「五感で感じる明日香まるごと博物館づくり」を進められています。

 壁画は発見後30年以上を経て劣化が見られたため、平成19年に石槨解体作業が始まり、仮設修理施設に移されて修理作業が行われています。古墳に隣接する高松塚壁画館では、石槨内部の模型と壁画の模写・模造が展示されています。
 墳丘と壁画館は午後からの講演会に先立ち見学してきました。

Posted by katakago at 14:10
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