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クワ [2011年06月02日(Thu)]

 クワの実が色づき始めました。万葉歌には2首詠まれています(原文では桑・柘と表記)。
【歌】 筑波嶺の 新桑繭の 衣はあれど 君が御衣し あやに着欲しも (M-3350)
【口語訳】 筑波嶺の 新桑繭の 衣はともかくとして あなたのお召し物が 無性に着たい
 巻14は東歌の巻で、これは常陸国の歌です。新桑繭の衣は、春に出た新葉の桑で育った蚕(春蚕)の繭から作られたもので品質が良いとされていたようです。「君が御衣しあやに着欲しも」の解釈については、当時、旅に出るなど別れの時には、男女がお互いに下着を取り替える(相手の魂がついた下着を身に着ける)習慣があり、『萬葉集全注』によれば、「上代人の考え方からすれば、相手の魂を乞うことであり、自分の慕う人の愛を得たいという意味であって、単に都から下って来た官人の服を見て、これを羨んだものではない」とあります。
Posted by katakago at 20:26
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