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アカネ [2012年09月09日(Sun)]
IMG_0884m.jpg
 裏山の植物園では垣根に絡まってアカネ(あかね科)の花が咲いています。その根から緋色の染料が採られますが、万葉歌では植物そのものを詠んだ例はなく、13首全て紫・日・月・照・昼などにかかる枕詞として用いられています。
 昨年9/14記事では、日(K-2901)と紫(@-20)にかかる例をあげておきました。ここでは別の歌を紹介します。
【歌】 あかねさす 日並べなくに 我が恋は 吉野の川の 霧に立ちつつ (車持千年 E-916)
【口語訳】 (あかねさす) 幾日も経たないのに 家恋しさの嘆きは 吉野の川の 霧となって現れている
 行幸従駕の折に詠まれた長歌の(或る本の)反歌で、この歌の左注には作歌年月がわからないとあり、或本には、養老七年(723)五月に吉野の離宮に行幸(元正天皇)の折の作とあります。家郷を思うのは旅の歌の型式で、『新編日本古典文学全集 萬葉集』では、「霧に立ちつつ」は、恋しさが募り、嘆きがやまず、その嘆きが霧となって立ちあがったことをいう、と解説されています。

 
 「あかねさす日(昼)」と「ぬばたまの夜」がセットで詠まれている例もあります。
【歌】 あかねさす 日は照らせれど ぬばたまの 夜渡る月の 隠らく惜しも (柿本人麻呂 A-169)
【口語訳】 (あかねさす) 日は照らしているが (ぬばたまの) 夜空を渡る月が 隠れるのが惜しい
 草壁皇子の殯宮の時に人麻呂が詠んだ長歌の反歌で、皇子の薨去を月の隠れることにたとえて誅(しのびごと)としています。
Posted by katakago at 08:09
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https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/452
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