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石見万葉旅行(人麻呂ゆかりの地を巡る) [2012年09月04日(Tue)]
 この記事では、3日間(8/31〜9/2)に訪ねた人麻呂ゆかりの地を万葉歌碑と共に紹介してゆきます。

 柿本朝臣人麻呂は、生没年未詳。『万葉集』以外に所伝はなく、持統・文武朝に作歌活動があったとみられ、石見の国で死に臨んだ時の歌があります。持統天皇の紀伊・吉野行幸などに従駕し多くの行幸儀礼歌を詠んでいます。また、地方における歌も多く、下級官人として地方に下向したとみられ、石見国で死んだ折、「死時」とあり六位以下の官人であったと考えられています。『万葉集』には人麻呂作歌85首、人麻呂歌集歌約365首が載せられており、『古今和歌集』の仮名序にも「歌の聖なりける」とあり、和歌史上屈指の歌人と評されています。

 後に民間信仰では、「柿本」から「火気の元」に、「人麻呂」は「火止まる」に通じることより「火伏せの神」として、また「人麻呂」の音から「人生まる」の意味を派生し(安産の神としても)全国各地に柿本神社、人麻呂神社が建てられるようになったようです(全国万葉協会で調査中とのこと)。

 
 1日目(8/31)は、戸田柿本神社(宝物殿で人麻呂像拝観)/人麻呂生誕の地/遺髪塚 ⇒ 万葉公園(人麻呂展望広場/万葉歌碑) ⇒ 高津柿本神社(万葉歌碑) ⇒ 割烹鈴蘭別館(夕食) ⇒ 石見の夜神楽見学 ⇒ 浜田泊

 戸田柿本神社(益田市戸田) この地では古くから火伏せの神として信仰されている
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 島根県立万葉公園(益田市高津町) 柿本人麻呂や万葉歌人の詠んだ歌の歌碑がある
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 公園内にある稲岡耕二揮毫の万葉歌碑 
【歌】 小竹之葉者 三山毛清尓 乱友 吾者妹思 別来礼婆 (A-133)
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 高津柿本神社(益田市高津町)
享保8年(1723)に朝廷から正一位柿本大明神の神位神階を贈られた(全国にある柿本神社の総本社)
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 高津柿本神社境内の万葉歌碑
柿本朝臣人麻呂が石見国にあって死期が近づいた時に、自ら悲しんで作った歌
【歌】 鴨山の 岩根しまける 我をかも 知らにと妹が 待ちつつあるらむ (A-223)
【口語訳】 鴨山の 岩を枕に伏している わたしなのに 知らずに妻は 待っていることであろうか
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 梅原猛が人麻呂の終焉の地と考えた鴨島を望む碑(万葉公園内の和風休憩所裏にある)
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 割烹鈴蘭別館での夕食
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 石央文化ホールでの夜神楽鑑賞(演目:大蛇、須佐之男命の八俣のおろち退治)
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 2日目(9/1)は、浜田城跡(鴨山説) ⇒ 伊甘神社(国府跡碑) ⇒ 大崎鼻(辛乃崎)万葉歌碑 ⇒ 石見国分寺跡 ⇒ 石見畳ケ浦 ⇒ 全国万葉フェスティバルinしまね ⇒ 浜田泊

 伊甘神社境内にある石見国府跡の碑(浜田市下府町)
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 大崎鼻(江津市波子町)「辛の崎」の万葉歌碑(人麻呂の石見相聞歌の部分、揮毫は澤瀉久孝)
【歌の読み下し文】 つのさはふ 石見の海の 言さへく 辛の崎なる いくりにそ 深海松生ふる 荒磯にそ 玉藻は生ふる 玉藻なす なびき寝し児を 深海松の 深めて思へど さ寝し夜は いくだもあらず 延ふつたの 別れし来れば 肝向かふ 心を痛み 思ひつつ かへり見すれど 大船の 渡の山の もみち葉の 散りのまがひに 妹が袖 さやにも見えず 妻隠る 屋上の山の 雲間より 渡らふ月の 惜しけども 隠らひ来れば 天伝ふ 入日さしぬれ ますらをと 思へる我も しきたへの 衣の袖は 通りて濡れぬ (A-135)
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 歌碑の前で坂本先生との記念写真(同行の仲間と一緒に)
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 3日目(9/2)は、高角山公園(万葉歌碑・人麻呂と妻依羅娘子の像) ⇒ 坂本先生歌碑除幕式 ⇒ 二宮(依羅娘子生誕伝承の里碑・万葉歌碑) ⇒ 恵良の里(万葉歌碑) ⇒ 都野津柿本神社(万葉歌碑) ⇒ 真島(角の浦)

 高角山公園(江津市島の星町)の人麻呂と妻依羅娘子の像の前で坂本先生の説明を聴く 
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 高角山公園内にある高木市之助揮毫の万葉歌碑
【歌】 石見のや 高角山乃 木のまより わがふる袖を 妹みつらむか (A-134)
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 依羅娘子誕生伝承地、恵良の里(江津市二宮町)の清水克彦揮毫の万葉歌碑(人麻呂の妻、依羅娘子が人麻呂と別れる時の歌)
【歌】 勿念跡 君者雖言 相時 何時跡知而加 吾不恋有牟 (A-140)
【読み下し文】 な思ひそと 君は言ふとも 逢はむ時 いつと知りてか 我が恋ひざらむ
【口語訳】 思うなと あなたがおっしゃっても 今度いつ逢えると 分っていたら こんなにまでも恋しくは思いません
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 恵良の里より高角山を遠望
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 都野津柿本神社(江津市都野津町)境内にある犬養孝揮毫の万葉歌碑
【歌】 石見乃也 高角山乃 木際従 我振袖乎 妹見都良武香 (A-134)
【口語訳】 石見の国の 高角山の 木の間からも 私が袖を振るのを 妻は見ただろうか 
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 真島(江津市和木町)より、角の浦を望む
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 砂浜にはコウボウムギ(かやつりぐさ科)が群生する(この時期は枯れていた)。地元ではこれを筆に使用していたことがあり、それを人麻呂筆と呼んでいたそうです。
Posted by katakago at 07:17
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