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若菜祭(明日香村) [2012年04月01日(Sun)]
 今日は明日香村で催された「若菜祭」に出かけてきました。南都ふれあいセンター犬養万葉記念館主催で、犬養先生の生誕日(4/1)にあわせて、毎年4月の第一日曜日に開催されます。

 プログラムの第一部は講演会、第二部は明日香の万葉歌の朗唱会で、第一部に参加しました。今回、演者は大村一郎氏(国立病院機構呉医療センター名誉院長)と坂本信幸先生(高岡市万葉歴史館館長)のお二方で、犬養先生に関係した内容のお話をされました。

 大村氏は、戦前、神奈川県立横浜第一中学校(神中)で、戦後は阪大で犬養先生の教えを受けられた方で、「犬養先生、神中(じんちゅう)一年生への教え」と題してお話されました。3冊の大辞典で徹底した予習・出典を明記、助動詞活用表の暗記・暗唱など、厳しい国語の授業について紹介されました。当時暗記した活用表は今でも覚えていて役立っているとのことでした。

 坂本先生の演題は、「高市黒人の歌」で、犬養先生の著書『萬葉の風土』の中の「高市黒人 ー 特に第三句目の地名表現について ー」の論文を紹介しながら、この論を踏まえ黒人の歌の抒情の本質に迫ろうとするものでした。高市黒人は、持統・文武両天皇の頃の歌人で、旅の歌を多く詠んでいます(短歌のみ18首)。紹介された犬養論文では、地名が読み込まれた万葉歌(短歌)全体では、一首に占める位置は第一句が最も多く(670首)、以下第二句(530首)、第三句(287首)、第四句(256首)、第五句(67首)の順であるのに対し、高市黒人の短歌では、第三句が最も多く(11首)、以下第四句(8首)、第一句(6首)、第二句(4首)、第五句(0)の順で、地名は第三句が顕著に多くなっているのに注目されました(一首中に複数の地名が詠まれた歌もあります)。更に黒人の短歌の大部分は第二句切れで、二句までに、黒人独特の主観または行動が述べられ、次いで第三句目に地名が詠まれているとのことでした。ただ、黒人の抒情の本質についてまでは、残念ながら理解不十分です(申し訳ありません)。
 写真は講演される坂本信幸先生です。

IMG_1135m.jpg

 講演会は午後からで、その前後に明日香村に建立された犬養先生の歌碑を訪ねて回りました。最初の写真は、明日香村岡(橘寺近くの川戸橋東詰)の歌碑です。
【歌】 明日香川 瀬々の玉藻の うちなびく 心は妹に 寄りにけるかも (L-3267)
【口語訳】 明日香川の 瀬々の玉藻のように ひたむきに 心はあなたに なびき寄ってしまった

IMG_1118m.jpg
 橘寺付近より少し下流の明日香川です。
IMG_1106m.jpg

 次の写真は、平田休憩園地内(欽明陵南側の周遊歩道沿い)の歌碑です。この歌は学生時代に先生の講義で聴いて、今も覚えている歌の一つです。
【歌】 さ檜隈 檜隈川の 瀬を速み 君が手取らば 言寄せむかも (F-1109)
【口語訳】 (さ檜隈) 檜隈川の 瀬が速さに ついあなたの手を取ったら 噂をされるでしょうか

IMG_1139m.jpg
 明日香川にも流れの速い場所がありました(上の写真より少し上流)。
IMG_1115m.jpg
Posted by katakago at 21:07
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