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スギ [2012年02月15日(Wed)]

 今年も花粉症に悩まされる季節の到来となりました。症状がひどくなる前に抗アレルギー薬の処方を受けています。

 裏山の植物園にもスギが生えており、写真は実生で生育しているものです。スギは、地質時代(古生代)に広く世界に繁茂していたのが、現在はわが国だけに残存している日本特産の植物です。

 万葉歌にも十二首詠まれています(原文は、杉・椙・須疑と表記)。樹相が円錐形で細長く、樹齢が長くうっそうと繁る巨木は、神が依りつく木として古代から尊崇されてきました。
【歌】 味酒を 三輪の祝が 斎ふ杉 手触れし罪か 君に逢ひ難き (丹波大女娘子 C-712)
【口語訳】 (味酒を) 三輪の神人(じにん)が 大事にしている神木の杉に 手を触れた罰でしょうか あなたにお逢いできないのは
 「味酒(うまさけ)」は枕詞で、味酒と神酒(みき)とは同義で、神酒を古くは「みわ」と言ったため同音の三輪にかかります。この三輪は、奈良県桜井市の大神神社(おおみわじんじゃ)で、その神木は有名です。当時、神木に手を触れると祟りがあるとする言い伝えによって詠まれたとみられています。
 次の写真は、大神神社の杉の大木です(20年前に写したものです)。
       


 スギを詠み込んだ万葉歌で、三輪の神関係が上記を含め五首あり、石上の布留の神(奈良県天理市の石上神宮)関係が三首あります。
 石神関連を二首あげておきます。その一つは、
【歌】 石上 布留の神杉 神びにし 我やさらさら 恋にあひにける (I-1927)
【口語訳 】 石上(いそのかみ)の 布留(ふる)の神杉ではないが 年老いてしまった私が またさらに恋をしてしまったよ
 もう一首は、
【歌】 石上 布留の神杉 神さぶる 恋をも我は 更にするかも (J-2417)
【口語訳】 石上の 布留の神杉のように 年甲斐もない 恋さえわたしは またもやすることよ
 いずれの歌も、上二句「石上 布留の神杉」は、年を経て神々しいので、「神ブ」、「神サブ」を起こす序言葉として用いられています。
 次の写真は、昨春、講座「日本書紀」のグループで山の辺の道を訪ねた折に写した石上神宮の杉の木です。

Posted by katakago at 13:39
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