ナンバンギセルが開花 [2020年09月27日(Sun)]
鉢植えで栽培しているイトススキ(イネ科)の株元でナンバンギセル(ハマウツボ科)が開花しました。ナンバンギセルはススキの他ミョウガ、サトウキビなどに寄生する植物で、万葉歌では、おもひぐさ(原文は思草と表記)と詠まれています(次の一首)。 【歌】 道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今更々に 何をか思はむ (巻十・2270) 【口語訳】 道端の 尾花の陰の 思い草のように いまさら 何を思い迷いましょうか 関連記事は次のURLに載せています。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/175 畑の畦道では、ヒガンバナの他、ニラやヨメナの花が咲いています。 ニラ(ヒガンバナ科)の花 ニラは万葉歌では、みら(原文は美良と表記)と詠まれており、歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/162 ヨメナ(キク科)の花 ヨメナは万葉歌では、うはぎ(原文は宇波疑・菟芽子と表記)と詠まれています。 以前の関連記事は次のURLに載せています。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/107 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/279 果樹園では、クリ(銀寄・筑波)の収穫時期を迎えました。 クリ(銀寄)のイガ クリは一つのイガに実が三つ出来ることから、万葉歌ではその真ん中に注目して「三栗の中」と言い、同音の「那賀」にかけた枕詞としても詠まれています。 【歌】 三栗の 那賀に向かへる 曝井の 絶えず通はむ そこに妻もが (巻九・1745) 関連記事は次のURLに載せています。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/164 |
Posted by
katakago
at 17:55