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カワラナデシコの花 [2020年05月22日(Fri)]
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 畑のあちらこちらでカワラナデシコ(ナデシコ科)の花が見られるようになりました。大伴家持は、ナデシコの可憐な花を格別に好んだようで、11首も詠んでいます。そのうちの一首を載せておきます。
【歌】 我がやどの なでしこの花 盛りなり 手折りて一目 見せむ児もがも (巻八・1496)
【口語訳】 家の庭の なでしこの花が 今真っ盛りだ 手折って一目 見せてやるような女の子がいたらよいのに

 裏山では、センダン(万葉歌ではあふち)、ウツギ(万葉歌ではうのはな)、タチバナの花が咲いています。
 センダン(センダン科)の花
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【歌】 我妹子に 楝の花は 散り過ぎず 今咲けるごと ありこせぬかも (巻十・1973)
【口語訳】 いとしい妻に逢う、そのアウではないが、楝(おうち)の花は散り過ぎることなく、今咲いているそのままで、ずっといてほしいものだなあ。
 ここでは「我妹子に」は、「逢ふ」から同音で「あふち」に掛かる枕詞で、「あふち」のアウに「逢う」の意で掛けられています。

 ウツギ(アジサイ科)の花(万葉歌では卯の花)
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 タチバナ(ミカン科)の花
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 万葉歌では、卯の花(ウツギ)やタチバナは同時にホトトギスとともに詠まれている例が多くあります。それぞれ一首づつ載せておきます。
【歌】 卯の花の 咲く月立ちぬ ほととぎす 来鳴きとよめよ 含みたりとも (大伴家持 巻十八・4066)
【口語訳】 卯の花の 咲く月が来たぞ ほととぎすよ 来鳴きとよもせ まだ蕾であっても
【歌】 我がやどの 花橘に ほととぎす 今こそ鳴かめ 友に逢へる時 (大伴書持 巻八・1481)
【口語訳】 家の庭の 花橘に ほととぎすよ 今こそ鳴いておくれ 友に逢っているこの時に

 八朔の花とナミアゲハ
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 ハナショウブの蕾(来月初旬にかけて見頃を迎えます)
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 ササユリの蕾(開花は来月中旬か)
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 ヒメユリの蕾(開花は来月下旬ごろか)
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Posted by katakago at 11:54
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