フジの花が咲いています [2020年04月24日(Fri)]
7年前、畑に設置した藤棚でフジの花が見ごろとなりました。 フジは集中27首詠まれており、その多くは花房の風に揺れるさまを波にたとえて藤波と詠まれています。 【歌】 恋しけば 形見にせむと 我がやどに 植ゑし藤波 今咲きにけり (山部赤人 巻八・1471) 【口語訳】 恋しくなったら 偲びぐさにしようと思って 家の庭に 植えた藤の花は 今咲き始めた 【歌】 藤波の 花は盛りに なりにけり 奈良の都を 思ほすや君 (大伴四綱 巻三・330) 【口語訳】 藤の花は 今満開になりました 奈良の都を 恋しく思われますか帥(そち)も これらの歌の解説は以前の記事(下記のURL)に載せています。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/7 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/590 昨年から畑の一角に設置した大型バットで水生植物を育てています。万葉歌に詠まれたコナギ、ミズアオイ、クログワイ、ヒルムシロ、ヒシ、ジュンサイなどで、このうちヒシとジュンサイの新葉が展開してきました。 ヒシ(ミソハギ科) ジュンサイ(ジュンサイ科) 先月よりだいぶ増えてきました。 |
Posted by
katakago
at 14:42