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クリのいが(三栗) [2011年09月09日(Fri)]

 クリのいががはじけて、中にはクリの実が三つ見えています(全てのいがが三つとは限りませんが)。万葉歌にはクリが三首詠まれており、そのうち一首は、6/19に紹介した山上憶良の「子等を思う歌」で、マクワウリと共に詠まれていました。ここでは次の歌を取り上げます。
【歌】 三栗の 那賀に向かへる 曝井の 絶えず通はむ そこに妻もが (H-1745)
【口語訳】 三栗の中 その中ではないが那賀に向き合っている 曝井の水の絶えないように 絶えることなく通って来たいものだ その曝井の近くに私のいとしい妻がいればよいのに(『萬葉集全歌講義』より)
 この歌は、高橋虫麻呂歌集に出ているものです。『常陸国風土記』の那賀郡に曝井の記事があり、村の女たちが夏に集まって布を洗い、曝し乾すと記されています。そのような土地の女性たちに親しみの情をを寄せて詠まれたようです。「三栗の」は、一つのいがの中にクリの実が三つできることから、その真ん中に注目して、「中」といい、同音の「那賀」にかけた枕詞。上三句は、曝井の水が絶えない意により、「絶えず」を起こす序詞。
 「三栗の」の同じ用例は、次の歌にもあります(クリが詠まれた三つ目の歌)。
【歌】 松反り しひてあれやは 三栗の 中上り来ぬ 麻呂といふ奴 (H-1783)

 次の写真は果樹園のクリの木です(苗木を植えて4年目)。

Posted by katakago at 11:11
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