ニラの花 [2011年09月07日(Wed)]
今朝、畔の草刈りをしている時に、ニラ(ヒガンバナ科)の花が咲いているのを見つけました。裏山の植物園にも植えていますが、こちらは未だ蕾です(日当たりが悪いためでしょうか)。ニラは万葉歌には、くくみら(原文は久君美良と表記)として詠まれています。 【歌】 伎波都久の 岡のくくみら 我摘めど 籠にも満たなふ 背なと摘まさね (M-3444) 【口語訳】 伎波都久(きはつく)の 岡のくくみらは わたしが摘んでも 籠いっぱいになかなかならないわ そんならあの人と摘みなさいな 東歌の中の未勘国(国名不明)の雑歌十七首の一首。上四句と結句とを二人の女が唱和する形とみられています。『萬葉集釈注』には、「誰かがうたった上四句に別人が結句を合わせたもので、本来、春の野の若菜を摘む女たちのあいだで掛け合い式にうたわれた歌なのであろう。」とあります。 くくみらは、茎韮のことで、茎の生い立ったニラの意で、葉は食用となり、花は秋に半球状に密生して咲きます。 次の写真は、裏山の植物園のニラ(蕾)です。 |
Posted by
katakago
at 13:26