ヤブカンゾウも咲き始めました [2018年07月01日(Sun)]
ビオトープ池の傍では、ヤブカンゾウも咲き始めました。この辺りには、カワラナデシコ、キキョウ、オミナエシも花を咲かせており色とりどりの花を楽しめます。 漢籍(『文選』巻第53「養生論」)に「萱草ハ憂ヲ忘レシム」とあり、これによって当時、萱草(わすれぐさ)を身に付けると憂苦を忘れることができるという俗信があったようで、万葉歌にも次のような歌が詠まれています。 【歌】 忘れ草 我が紐に付く 香具山の 古りにし里を 忘れむがため (巻三・334 大伴旅人) 【口語訳】 忘れ草を わたしの下紐に付ける 香具山の 古い京を 忘れるために 【歌】 忘れ草 我が下紐に 付けたれど 醜の醜草 言にしありけり (巻四・727 大伴家持) 【口語訳】 忘れ草を 下着の紐に 付けてはみたが 阿保のあほくさ 名ばかりでした。 これらの歌の解説は、ブログを開始した年(2011年)の次のURLに載せています。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/82 |
Posted by
katakago
at 10:03