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乞巧奠(きっこうてん) [2011年08月11日(Thu)]

 今日は、冷泉家に古くから伝わる、陰暦七月七日の星祭(乞巧奠)の行事を見る機会を得ました。今回は、京都府民ホールでの公開で、知人から入場券を頂き参加できました。牽牛・織女の二星に、種々のお供えをし、蹴鞠、雅楽、和歌などを手向けて、技が巧みになるようにと祈る七夕の儀式(公演パンフレットより)だそうです。写真は、舞台に設えられた「星の座」と称される祭壇で、開演前に撮影したものです。中央には四脚の机の周囲に九本の灯台をめぐらし、後ろに二本のササを立て、ササの間には梶の葉と糸をつるした緒が張られています。机上には、二星に貸すため(二星のデートのバックグラウンドミュージックのために)、琴・琵琶等の楽器が置かれ、二組の食物(海の幸、山の幸)が供えられます。このお供えの種類や配列を覚えるために、冷泉家では、次のような和歌が伝えられているそうです。
   瓜なすび 桃梨空の 杯に ささげ蘭花豆 蒸し鮑鯛
 舞台右には、五色の布・糸や、水を張り梶の葉を一葉浮かべた角盥が置かれ(この水に二星を映して見るそうです)、秋の七草も手向けられます(二枚目の写真)。


 舞台では、蹴鞠、雅楽の演奏に続き、「披講」、「流れの座」へと進行してゆきます。「披講」は、あらかじめ出題された兼題(今回は七夕灯)について、読師(どくじ)の指揮のもと、講師(こうじ)が歌をよみ上げ、発声の先導により、講頌(こうしょう)が独特の節回しで朗詠します(今回は7首が詠まれました)。
 「流れの座」では、男女の組(今回は5組)が参加した歌会が行われます。歌の題は組題(くみだい)で、「七夕」が頭につく各人別々の題を、その場で各々が取りに行きます。重硯や紙が回され準備が整うと、男女の間に、天の川に見立てた白布が敷かれ、牽牛と織女に擬された男女は、自作の歌を筆で紙に書き、それを扇に載せて互いに贈答しあいます。今回は時間の制約から1回でしたが、実際は、翌朝鶏の声を聞くまで歌会が行われるようです。


 冷泉家住宅(京都御苑の北)は現存する最古の公家住宅で、昭和57年に重要文化財に指定されています。写真は表門付近です。冷泉家は、その遠祖に平安時代末期の歌人藤原俊成とその子定家がおり、後の和歌に大きな影響を与えてきた家柄です。
Posted by katakago at 19:49
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