オケラとヤブマメの花 [2016年10月07日(Fri)]
オケラ(万葉歌では、うけら)とヤブマメ(同、延ほ豆)の花が咲いています。オケラは或る本の歌を含め集中4首詠まれており、いずれも巻十四の東歌に出てきます。ヤブマメはノイバラ(うまら)と共に、防人歌に詠まれています。
オケラの花 【歌】 恋しけば 袖も振らむを 武蔵野の うけらが花の 色に出なゆめ (M‐3376) 【口語訳】 恋しくなったら 袖ぐらい振りますのに 武蔵野の おけらの花のように 目立ったことをしないでくださいね 歌の解説は次のURLに載せています。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/182 ヤブマメの花 【歌】 道の辺の 茨の末に 延ほ豆の からまる君を はかれか行かむ ( S‐4352 丈部鳥) 【口語訳】 道ばたの 茨の先に 這いまつわる豆の蔓のように まつわりつくあなたと 別れて行くことか 関連記事は次のURLに載せています。 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/29 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/180 |
Posted by
katakago
at 19:35