イヌタデ [2011年07月20日(Wed)]
写真は、蓮池の堤で咲いているイヌタデです。但し、万葉歌で詠まれているたで(原文は蓼と表記)は、葉が食用になるヤナギタデとみられています。 【歌】 我がやどの 穂蓼古幹 摘み生ほし 実になるまでに 君をし待たむ (J-2759) 【口語訳】 家の庭の 穂蓼の古い茎が 摘んでも伸びて 実がなるまでも長く あなたを待ちましょう ヤナギタデは湿地に生えるたで科の一年生草本ですが、時に田で越年し、あるいは水中にあって多年草になることがあるようです。この歌に「古幹」とあるのも、多年草化したものとみられています。『万葉植物事典』の解説には、「タデは食用のため先を摘むと腋芽が伸びてくる。これが伸びて結実するまでには時間がかかる。実になるまでにと言っているのは、恋が成就し結ばれるまで時間がかかっても待つといった意味を含んでいる」とあります。 次の写真は、ビオトープ池付近で咲いているもので、シロバナサクラタデと思われます。ヤナギタデの花は、今後見つかれば写真をあらためて掲載します。 |
Posted by
katakago
at 13:14