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ヨメナの花 [2011年07月17日(Sun)]

 畑の一角で、ヨメナ(きく科)の花が早くも一輪咲いていました。万葉歌では、うはぎ(原文は宇波疑・菟芽子と表記)と詠まれています。ヨメナの若芽は摘んでおひたし、てんぷら、汁の実などにして現在でも食べられているようです。
【歌】 妻もあらば 摘みて食げまし 沙弥の山 野の上のうはぎ 過ぎにけらずや (A-221)
【口語訳】 ここにもし(あなたの)妻でもいたら 摘んで食べたでしょうに 沙弥の山の 野に生えるよめなは その時期も過ぎてしまったではないか (『萬葉集全歌講義』より)
 題詞によれば、讃岐の狭岑の島(香川県坂出市の沙弥島)で岩の中で死んでいる人を見て、柿本朝臣人麻呂が作った歌一首と短歌とあり、これはその短歌の1首です。長歌では、人麻呂が瀬戸内海を西から東へと帰京のため航行していた時、折からの強風を避けて立ち寄った狭岑の島で、死人を見て死者の霊を慰める心を詠んでいます。長歌の最後は、「妻が知ったら来て言葉をかけもしように 玉桙の立つ道さえわからず 不安な思いで待ち恋うているだろうか (あなたの)いとしい妻は」(同上口語訳)と詠まれており、それを受けて反歌では、「妻がここにいたら、摘んで食べさせもしただろうに(現実には、妻はここにいない)」と詠まれています。この歌のように、旅先で命を落とし、埋葬されることなく残された死者を見て詠まれた歌は、行路死人歌と呼ばれています。
Posted by katakago at 11:17
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