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万葉の大和路を歩く会ー恭仁京跡・紫香楽宮跡(12/6) [2015年12月09日(Wed)]
 先日(12/6)、万葉の大和路を歩く会の今年最後の行事があり参加しました。近鉄奈良駅前からバスで次のコースを訪ねました(講師は影山尚之先生)。木津川・恭仁大橋(いずみ公園) → 山城国分寺跡 → 恭仁宮大極殿跡 → 安積皇子墓、活道ケ丘公園 → 甲賀寺跡 → 紫香楽宮跡宮町遺跡 → ミホミュージアム→奈良駅(今回は万葉以外にミホミュージアムもコースに入っていました)

 大伴家持の万葉歌碑(木津川恭仁大橋北詰)
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【歌】 今造る 久邇の都は 山川の さやけき見れば うべ知らすらし (E-1037)
【口語訳】 今造営中の 久邇の都は 山も川も すがすがしいのを見ると ここに都を造られるのも当然であろう
 (天平十五年(743)に内舎人の家持が久邇の京を讃めて作った歌)

 山城国分寺跡 
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 恭仁宮大極殿跡
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 茶畑の間を安積皇子墓に向かう(相楽郡和束町、神上山の上に築かれた円墳)
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 影山先生による解説
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 聖武天皇には、藤原氏出身の光明皇后の生んだ安倍内親王(天平十年に立太子、後に孝謙天皇)と基王(神亀五年に夭折)、夫人(ぶにん)県犬養広刀自が生母の安積皇子がいたが、皇子は17歳で急逝した(天平十六年)。反藤原氏で結ばれた橘・大伴両氏は安積皇子に期待を寄せていたようで、皇子の死は家持にとって打撃であり、一連の挽歌(B-475ー480)を詠んでいます。
 そのうちの長歌と反歌を載せておきます。
【歌】 かけまくも あやに恐し 言はまくも ゆゆしきかも 我が大君 皇子の尊 万代に 食したまはまし 大日本 久邇の都は うちなびく 春さりぬれば 山辺には 花咲きををり 川瀬には 鮎子さ走り いや日異に 栄ゆる時に 逆言の 狂言とかも 白たへに 舎人よそひて 和束山 御輿立たして ひさかたの 天知らしぬれ 臥いまろび ひづち泣けども せんすべもなし (B-475)
(この歌に和束山が詠まれ、上の2枚の写真の場所が安積皇子の和束墓とされている) 
 大伴家持の万葉歌碑(相楽郡和束町、活道ケ丘公園)、上の長歌の反歌
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【歌】 我が大君 天知らさむと 思はねば 凡にそ見ける 和束杣山 (B-476)
【口語訳】 わが皇子が 亡くなられようなどと 思わなかったので 気にもとめずに見ていた あの和束の杣山を

 なお、活道(いくぢ)の岡に登り、一本松の下に集って宴会をした時(天平十六年正月)に歌が二首詠まれています(市原王と大伴家持)。その一首(市原王の作)を故犬養孝先生の色紙(昭和59年4月1日喜寿記念に書かれた)で載せておきます。
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【歌】 一松 幾代可歴流 吹風乃 声之清者 年深聞 (E-1042 市原王)
【読み下し文】 一つ松 幾代か経ぬる 吹く風の 声の清きは 年深みかも
【口語訳】 一本松よ おまえは何年経たのか 吹く風の 声が清らかなのは 長い年月を経たからなのか
家持の歌は、
【歌】 たまきはる 命は知らず 松が枝を 結ぶ心は 長くとそ思ふ (E-1043)
【口語訳】 (たまきはる) 自分の寿命は分からないが 松の枝を 結ぶ心は 命長かれと願ってのことだ

 甲賀寺跡(大正十五年に紫香楽宮跡として国の史跡に指定されていたが、発掘調査の結果東大寺式の伽藍配置をとる寺院遺構であることが明らかとなっている)
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 紫香楽宮跡の宮町遺跡(現在は水田が広がる)を前に影山先生の解説
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 この宮町遺跡からは多数の木簡が出土しており、その中に次の万葉歌が書かれたとみられる物が見つかっています(平成20年)。
【歌】 安積香山 影さへ見ゆる 山の井の 浅き心を 我が思はなくに (O-3807)
Posted by katakago at 21:47
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